2018-05-18

抗がん剤を初めとする薬(=毒)が生物全般の絶滅を招くという危険性

細胞分裂抗がん剤が戦時中に開発されたマスタードガスを起源としていることは、多く知られています。

マスタードガスの毒作用とは、【細胞分裂を食い止める】ことで、抗がん剤の作用とは、【(がん細胞に対して)細胞分裂を食い止める】なので、基本的には同じ作用です。

だから、健康な細胞とガン細胞を同じように壊していき、健康な細胞とガン細胞のどっちが多く壊れるか?によって抗がん剤の効果は決まります。

これらの情報は、比較的多く知られていることですが、今回取り上げるのは、抗がん剤の是非を問う次元の話ではなく、その影響が、【全生物絶滅の危機をも生んでしまう可能性がある】という視点の記事です。

一体どういうことなのでしょうか?

以下、【抗ガン剤の起源が化学兵器マスタードガスだったことを思っているうちに、私たちが開いた「人類と他の生物の完全絶滅への道」が一瞬で見えたような/In deep】

より、引用・抜粋します。

 

 にほんブログ村 環境ブログへ

 

★ ★ ★ 抗がん剤を投与された患者の排泄するもの一切に抗がん剤の毒が含まれる→薬を大量に使用している周辺海域は既に汚染されている可能性が高い

~中略~

以前、月刊『文藝春秋』で、慶應義塾大学の近藤誠先生と対談された、ジャーナリストで膀胱ガンを煩っておられる立花隆氏が、

「投与された患者が体外に排泄するもの一切に抗ガン剤の毒が出る。患者のオシッコや大便にも出るから、看護する人は、排泄物が手についたら、すぐ洗い流さなければならない」~中略~

と語っておられました。(奥山隆三著『ガンはなぜ自然退縮するのか』より)

この下りを読んだ時に、In Deep の過去記事がワーッと頭の中に浮かび上がったのでした。

特にこの、

患者が体外に排泄するもの一切に抗ガン剤の毒が出る。

という部分でした。

思い出した過去記事というのは、下の記事です。
完全絶滅プロトコル : 魚たちが次々と「男性から女性へと変化」しているその原因が判明。そこから気づいた「人間から水循環システムの中へ排出されている薬たちによる皆殺し」

この記事は、イギリス漁業協会の記念シンポジウムでの英国エクセター大学の魚類生理学者による講演の内容にふれていますが、講演の内容の主題は、

「河川に流入した避妊薬に含まれる成分が魚たちの性質や生殖本能に影響を与えていて、《魚の不妊化》と《オスの魚のメス化》が広範囲で起きており、そのために魚の総数が減っている」

というものです。

~中略~

ヒトが主に薬などとして服用する化学物質が海の生物に影響を与える循環の仕組み

・現在の主要国のほとんどの下水処理は水洗システム
・なので、人間から排泄・排出されたものはほとんど自然の水の中に循環される
・ということは、ヒトの体内に入った薬、化学物質は、尿や便などからそのまま水中に入って、結果として世界中の海に広がっていく

このようになります。というか、すでになっています。

これを思った時、最初は、「海水の量は多いから大丈夫なのでは?」とも思ったのですが、しかし、具体的な数字は間違っているかもしれないですので書かないですが、今の社会での「薬の全生産量」を考えますと、地球すべての海を汚染している可能性は否定できません。

少なくとも、先ほどのイギリスの調査では、すで各地で魚からそれらの化学物質が検出されています。

それが、世界の海のどのあたりまで広がっているのかは定かではないですが、ただ少なくとも、

「薬を大量に消費している国や地域の周辺海域はかなり強く汚染されている可能性が高い」
とは言えるのではないかと思います。

 

★ ★ ★ 抗ガン剤が特にターゲットにしている細胞は「細胞分裂が活発」な細胞。→それは「新しい命が芽生えた時」

~中略~

避妊薬の他に、「海に流出することでもっと悪い影響を海洋生物」に与えていると考えられるものに抗生物質があるのですが、それはまた長くなりますので、いずれデータと共に書きたいと思います。しかし、詳しく書かずとも抗生物質のように「微生物を殺す作用を持つ薬」が、「微生物で成り立っている自然界に流出」して「いいわけがない」ということは、何となくご理解いたただけるのではないでしょうか。

~中略~

この「輪廻」をひとことで書きますと、こうなります。

「もともと戦争での殺傷兵器として開発された化学物質が、医薬品と転じた後に、数百万人、数千万人のヒトの排泄を通して、地球の水の循環システムに入り込んで、おそらく、海洋生物に影響を与えている」

ということです。

それは「どういう影響」か。

先ほども書きましたけれど、マスタードガスの主成分の作用は、

「遺伝子に作用して、生体の《細胞分裂を食い止める》」

というものです。

この部分が「ガン細胞の増殖を食い止める」ためとして使われているわけですが、他の多くの細胞にも同じように作用します。そして、おそらくこの効果は、地球上のすべての大型生物の細胞に「有効」だと思われます。

ここまでをまとめますと、こういう「憶測」が瞬時に浮かんでショックを受けたのでした。

抗ガン剤は、ヒトによる排出から「水循環」に入り込むことで、「多くの生物の細胞分裂を阻害している」かもしれない。

ということです。この部分もショックなのですが、同時に頭に浮かんだことは、さらに別のことで、「そのショック」がありました。

それは何かといいますと・・・たとえば、「抗ガン剤が特にターゲットにしている細胞はどのようなものか」ということと関係します。

~中略~

髪の毛を作る毛包細胞は分裂が活溌なので影響を受けやすい、つまり脱毛が起こりやすいという話を取りあげていますが、しかしです。

「人間のすべての状態において、最も細胞分裂が活溌なのものは何か」

という話なのです。

それは「新しい命が芽生えた時」に決まっています。

つまり、お腹の中に新しい生命が誕生して育つ時に、そこで最も活溌な細胞分裂が起きているはずで、そして赤ちゃんになって生まれる。おそらくは、それはすべての生物で同じなのではないでしょうか。すなわち、新しい生命がお腹の中で受精して芽生えた直後から始まる細胞分裂が、生物の持つ細胞分裂の中で最も活溌なのではないかと思います。

そして、抗ガン剤は「それを阻害する」作用を持っていますので……おそらくは、自然環境に流出したそれらは……。

 

★ ★ ★ 世界中で低体重の赤ちゃんが増えている現実。→抗がん剤を初めとする薬(=毒)が生物全般の絶滅を招くという危険性

ところで、過去記事で、日本を含めた世界中で「低体重の赤ちゃん」がものすごいペースで増えていることがあり、下の記事で取り上げたことがありました。

増加し続ける低体重の赤ちゃんたちの「成人になってからの大きな健康リスク」が次々と明らかになる中、お腹の中の赤ちゃんの成長を阻害しているものは何なのかということを「社会」は真剣に考え直していただきたいと思うのです

 

2002年までの日本の低体重児(2500g以下)の数の推移

tei-taijuu-2002c

このデータは、2002年までのものですが、その後も増えていまして、今の日本では、生まれる赤ちゃんの約 10%が低体重で生まれます(2013年で 9.6%)。

上の記事では、母親のストレスによって、胎盤を通過したホルモンが胎児の血液分配を変化させることなどの研究などについて書き、つまりストレス的な部分が大きいかもしれないということを書きました。

しかし、書きながらもどうも釈然としない部分もありました。なぜかというと、例えば、日本だと「戦争中」などの極限的にストレスを感じる環境下で、しかも栄養状態も悪い中でさえも、(データは揃っていないとはいえ)低体重の赤ちゃんが多かったというようなことが見当たらないからでした。

「ストレスだけでは説明が難しい部分はありそう」だとは感じていました。

そして、今回書きました抗ガン剤の作用は、つまりは「成長しようとする細胞を成長させない(細胞分裂させない)」ことにあるわけですから、この大量の自然界への流出を考えますと、つまり、あるいは関係があるようなことも感じたり………………。

そして、抗ガン剤は、何らかの経緯で摂取された場合、細胞分裂が活溌な状態の生物(人間なら子どもや赤ちゃん)に最も影響するということもいえそうな気がします。これは、変な例えをすれば、「大人は関係なく、小さな子どもが特に影響を受ける」という意味では、旧約聖書の十の災いの 10番目に「すべての長子を殺す」というものがありますが、極限までいけば、そういう状態の世界さえ想像できるような……。

ということも含めて、それまで考えてもいなかったことが一瞬にして頭の中に沸き上がってきて、それがショックだったのです。

抗ガン剤は、ガンの治療に効くとか、あるいは効かないとか、今までそんなことしか考えていなかったのです。

しかし、もはやそれだけの話ではなさそうです。

もし、私が昨日立ち読みしている時に一瞬にして感じたこと、つまり、今回書いたような懸念が、もし事実だったとしたら、もう「いろいろ止まらない」気がします。

どうやら、私たちは他の生物を巻き込んで「完全絶滅」への道を歩んでいる気配が強いです。

引用終わり

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2018/05/3623.html/trackback


Comment



Comment