2016-08-15

太陽活動の低下から火山活動の活性化、そして小氷期へ

地球にとって、熱や光の源は太陽です。太陽はその姿をたえず変化させており、これらの変化が、地球の気候にも影響を与えていると考えられています。graph3 また、宇宙では、いつも太陽からの風が吹いています。その「太陽風」の速さは400 km/sにもなり、宇宙の状態を大きく変化させています。宇宙の天気を決めているのも、また太陽なのです。 現在、6月までは太陽活動が不活性化しているといわれています。 では、過去の太陽活動の不活性化時には地球ではどのような現象が起こっていたのでしょうか? 以下、INDEEP http://indeep.jp/increasing-volcanic-activities-link-iceage-and-social-changes/ からの引用

 

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■6世紀の「小氷期を含む環境の異常」は100年以上続いていたことが今にして判明   アメリカの「ニューサイエンティスト」に、最近、スイスの研究者たちなどによって研究・発表された「西暦 536年からの小氷期(ミニ氷河期)」についての論文の内容が紹介されていて、それはとても興味深いものでした。 研究内容は、地球の氷床のコア(中心部)などと、樹木の年輪などによって、年代ごとの「夏の気温の記録」を探ったもののようなのですが、その結果、西暦 536年から「連続した火山の大噴火」がキッカケとなって始まったと考えられる寒冷期は、「 125年間も続いた」と考えられるというもので、そして、「その寒冷期が、ヨーロッパなどでの社会の激変と関係していた」というようなものでした。 これは、西暦 535年の翌年から「何らかの理由による天候の激変(太陽光の弱体化と寒冷化と世界中での病気の流行)」 西暦535年の大噴火-人類滅亡の危機をどう切り抜けたか』(英語での原題のタイトルは「カタストロフィー」( Catastrophe )」という本で紹介されています。 その原因は、確定はしてはいないとはいえ、影響があまりにも広範囲なことから、 ・小惑星の地球への衝突 ・彗星の地球への衝突 ・巨大火山の大噴火 などしか原因は考えられず、そして、時代の考証からいって、その中でも、おそらく「火山の大噴火」が最も可能性の高いものだと今でも言われています。 その後にヨーロッパ中に流行し、多くの人命を奪ったペストについて書きました。 東ローマ帝国で聖人伝を記していたヨーアンネースという人が 541年に記した当時の街の描写は、下のような、かなりの地獄ぶりでした。

「西暦541年の東ローマ帝国でのペスト襲来に関してのヨーアンネースの記録」より 美しくて理想的な家庭が、人員の多少を問わず、突如として墓場と化した。 召使いも同時に急死し、その腐敗はいっしょに寝室に横たわった。死体が裂けて路上で腐っていることもあったが、埋葬してくれる人などいなかった。街路で朽ち果てた遺体は、見る者におぞけを震わすだけだった。腹はふくれ、口は大きく開き、膿はどっと吐き出され、目は腫れ、手は上に伸びていた。 遺体は、街角や路上、中庭のポーチや協会内で、腐りながら横たわっていた。

このような光景は、ヨーロッパだけではなく、同じような時期の日本でも広がっていたことが、前述した『 535年の大噴火』の中に、日本書紀などの資料を引き合いにして描かれています。

『西暦535年の大噴火』 第7章 東洋の悲劇より 異常事態が起こった。ひどい伝染病(おそらく天然痘)が日本で発生したのである。多くの人びとが亡くなった。日本では何世代も前から天然痘が流行したことはなかったので、免疫もほとんどなかったに違いない。 「国に疫病がはやり、人民に若死にする者が多かった。それが長く続いて、手だてがなかった」と『日本書記』には書いてある。 伝染病が流行した地域は、おそらく人口密度の高い地域だったのだろう。そうした地域では、人口の六割が死亡したと推定される。とくに被害に大きかった地域では、住民の九割が罹患し、生き残れたのは三割だけだったと思われる。

それに加えて、これらの時期は、「世界中が暗かった」のです。 雰囲気とかではなく、「太陽光が薄く、本当の意味で暗かった」のでした。 東ローマ帝国の歴史家プロコピオスが西暦 536年に書いた文章には以下のような下りがあります。

歴史家プロコピオスの西暦 536年の記述より 昼の太陽は暗くなり、そして夜の月も暗くなった。太陽はいつもの光を失い、青っぽくなっている。 われわれは、正午になっても自分の影ができないので驚愕している。太陽の熱は次第に弱まり、ふだんなら一時的な日食の時にしか起こらないような現象が、ほぼ丸一年続いてしまった。 月も同様で、たとえ満月でもいつもの輝きはない。

太陽がこのような日射の状態で作物がよく育つわけもなく、世界中で未曾有の飢饉が起きたのもこの時期です。 この時期は、多くの国や地域で、過去 2000年くらいの歴史の中でも、最も過酷な時代のひとつだったようです。 そして、今回の調査によって、「その寒冷期を伴う期間は 125年間続いた」という示唆が得られたということになるのです。 これらの「 120年以上にわかるミニ氷河期が火山噴火によってもたらされていた可能性がますます強くなった」からで、そして今、まさに、世界の火山噴火が極度に増加しているのです。   ■かつてないほど火山噴火が集中している2016年         

2016年6月1日現在の活動中の火山
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春頃から火山の噴火が多いな、と思っていた方もいるのではないかと思います。 ところが、2016年に入ってから噴火した火山と、活動が活発化している火山の数はものすごいものがあり、5月28日にも、「 24時間のあいだに6つの火山が噴火した」ことが報じられました。 1945年かっら昨年 2015年5月まで新たな火山噴火の数は、もっとも多い時で 50程度、少ない時では 25以下というような年もありますが、その幅で変動しています。 今年 2016年の6月1日までに新たに噴火した火山の数は、まだ1年の半分も経っていない時点で「 41」なのです。 2016年の「 5ヵ月の間で 41 の新たな噴火」という数は、過去 70年間の中で火山噴火が非常に多かった年( 2005年)の「 12ヵ月分」の新たな火山噴火の数と、ほぼ並んでいるか、いくつかの年を除けば「すでに上回っている」ということがわかります。 ちなみに、過去 70年間の1年間の火山噴火数の平均は 42.8ですので、今年は、あと1度か2度の新たな火山噴火があった時点で、平均値を半年もたたないうちに超えるということになります。今の活発な火山噴火の状況ですと、近いうちに平均数を上回ると思います。 また、地上よりはるかに多くの火山が海底には存在しているということで、地上に 1500、海底には1万の火山が噴火の時を待っているということなら、1年間に 100くらいの新たな火山の噴火があっても不思議ではないのかもしれません。 ちなみに、今のような噴火の増加が長引いた場合、最も影響を受けるのは「気候」で、今のような火山噴火の多い状態は日照の低下につながる可能性がありそうで、それは数年単位の先の話でしょうけれど、気温や農作の状況なども含めて、6世紀の小氷期ということも可能性がないわけではありません。

List    投稿者 tutinori-g | 2016-08-15 | Posted in G.市場に絡めとられる環境問題2 Comments » 

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コメント2件

 NM | 2016.10.26 11:25

初めまして。

私はこの記事はブログ「IN DEEP」の管理人オカさんとは6年前からのメル友なんですが、この記事は2016年2月10日の記事をそのまま引用なさっていますね。

みなさんに知ってほしい情報ではありますが、管理人オカさんも引用転載は自由ですが引用元を明記するようにと書いておられますので明記してくださいね。

 tutinori-g | 2016.10.27 22:10

ご指摘ありがとうございました。引用もとの記載が抜けておりましたので追記させていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。

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