2014-12-30

【年末・年始特別企画】放射能の影響を少なく見積もりすぎている


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Umi kakasiより借用しました
3.11原発事故から4年近くが経過しようとしている。時間が経過するとともに入ってくる情報、報道が少なくなってきている。
福島の現状は?これからの日本はどうなるのでしょうか?

■福島の現状~健康被害の顕在化
現在、福島では循環器系の癌甲状腺の癌が増えているとの報告があります。原因は放射性物質を取り込んだことによる内部被曝と考えられています。他にも白血病失明の増加が伝えられており、放射線の感受性の高い眼の水晶体の破壊が原因の失明が報告されています。
(参考)
甲状腺癌:「福島原発事故後の日本を生きる」「国立がん研究センターがん対策情報センター」
白内障:「真実を探すブログ」「井上眼科病院グループ」「杏林大学医学部付属病院」

また、死者数も増加している。特に多発・増加傾向にあるのが「急性心筋梗塞」。もともと福島に多かった病気ではあるが、2011年以降飛躍的に増加しているとの報告もあります。
(参考)宝島:2014年10月号/情報源:厚生労働省の「人口動態統計」データ

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気になる記事があったので紹介します。
「原発の影響(スターングラス博士)2~放射能の影響を少なく見積もりすぎている」より引用します。

S博士「我々はヒロシマやナガサキで集めたデータを信じきってしまったのだ。原爆は、主にガンマ線と中性子線を一瞬で放出したから、本当に強くて大量のエネルギーを放出した。ましてや、その頃はフォールアウト(『死の灰』と訳される)のことも良く分かっていなかった。要するに、長期的な低レベル放射能の影響を、今日でも、完全に間違って計算しているのだ。2003年にイギリスのクリス・バズビー (Chris Busby) 氏らが、ヨーロッパのECRR機構(European Commission on Radiation Risk) に頼まれて、原子力発電所のリスクについて過去50年の様々な論文やケースを完全に洗い直したところ、同じ結論にたどり着いたのだ。我々は、低レベルの内部被ばくによる影響を、少なくとも100倍から1000倍、過小評価して見積もっているのだ。」

はい。

S博士「もう一つ言いたいのが、ストロンチウム90は骨に入って、強い電子を放出する。骨髄では赤血球と白血球もつくられているから、ここで異常が起きると、白血病を起こす。また、白血球というのは、体のありとあらゆる病源と戦っているから、白血球がちゃんとつくられないと、これは大都市で警察のストを起こすと犯罪率が一気に高くなるようなものだ。分かるね。ストロンチウム90が白血球を壊せば、体中にがんが起きても止めることができない。ストロンチウム 89の半減期は50日で、ストロンチウム90の半減期は28年だから、体に蓄積されていくものだ。」

そうですか。

S博士「さきほどの低レベルの放射能の話に戻るが、人々が間違いを犯した原因のひとつに、放射線によるがんの治療による。これは動物実験で、一週間おきに 集中した放射線をあてれば、健全な細胞は元に戻るということから、放射量を細かく分ければ、体には影響が少ないと信じられていたのだ。ところが、内部被ばくの場合は、少ない量でも常に体の中にある訳だから、慢性被ばくと言っても良い。これが何十年間と蓄積されると、ストロンチウム90のように白血球が壊されていけば、肺炎やさまざまな感染が起き易く、免疫力が激しく低下することに繋がるのだよ。」

では、質問を変えます。
原子力発電所は、すべての排出物をモニタして、環境もモニタして、すべては安全だと言います。何がいけないのでしょうか?

S博士「何回も言うが、0.1~0.2mSVほどのX線の影響と、核分裂生成物を比べて、影響を少なく見積もりすぎているから、誤った安全の基準を適用しているところが間違っている。2005年に発行されたUS Academyの論文には、『どんな微量の放射能でも、必ず何らかのダメージを与えている。無害ということなどない』と書かれているくらいだ。一時期、 『微量なら健康に良い』と信じられていたのもまったくの間違いで、『一定値以下なら安全』と信じられていたことも、間違いだった。これはようやく最近、世界中で発表されている論文で認められてきたことだ。更に、1000倍もダメージを少なく見積もってものだから、0.1mSVだったものが、実質的には 100mSVと同じダメージを加えているのだ。」

国や原子力ムラの御用学者は「被曝の影響とは考えにくい」という。低レベル放射線が生物に与える物理的影響はその性質上、確率論でしか捉えられな いうえ、因果関係が確認しづらいのは確かである。だが、一度に受ける影響には限界があるため、同じ量ならば集中した放射線よりも永続的な低レベル放射線に よるダメージのほうが1000倍大きいという研究結果もある。本当に2011年からの変化を統計で見ても「影響がないとは考えにくい」といえるのでしょう か。
(参 考)人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために:(原書名:The Petkau Effect The Devastating Effect of Nuclear Radiation on Human Health and the Environment)グロイブ,ラルフ〈Graeub,Ralph〉/スターングラス,アーネスト・J.【著】 〈Sternglass,Earnest J.〉/肥田 舜太郎/竹野内 真理【訳】あけび書房 (2011/06/25 出版),nueq lab

つまり、政府がやろうとしているのは、放射能の影響を少なく見積もった原発企業優先、経済優先の考え方です。福島県民、国民の切り捨てなのである。

放射能の影響原発問題だけではない。医療やTPP問題などの嘘が白日の下に晒され、社会の至るところで秩序崩壊は進んでいる今、己の地位や利権を守ることにしか頭にない無能な政治家、官僚、学者に頼っているだけでは、問題の解決はおろか共倒れしてしまうだけである。

List    投稿者 tutinori-g | 2014-12-30 | Posted in G.市場に絡めとられる環境問題No Comments » 

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