水資源の危機!!どうする?水のコラム2 ローマ水道
水の消費量が増え、節水が叫ばれている現在ですが、過去に今より大量に水を使っていた都市があります
それは、約2300年前、世界で初めて水道を作った古代ローマです
ポチっとお願いします
ローマの人口は、領地拡大の兵士増員の為などで5万人に増えていました
暮らしやすく、衛生的な街を造る事は、大きな国の中で人々を平和に治めていく為にとても重要な事で、人々が使う浴場やトイレ、下水や雨水を流す下水道が建設されました
更に、国が大きくなり人口が増えると、都市での水不足が問題になり、テレベ川の水や井戸、泉だけでは足りなくなってきました
そこで街の水不足を解決する為に、近くの山の水源地から、直接水を引く工事が行なわれ、アッピア水道、マルキア水道など11の水道が500年かけて建設されました
都市ローマ内の水道の長さを合わせると400キロメートル。ローマ水道の一部は現在も使われています
この水道によりローマ市民一人が一日に使う水の量は、多い時で1000リットル、現在の4倍以上です
(出典ウィキペディア)
何にこんなに使っていたかというと、公衆浴場だったようです
古代ローマの公衆浴場は、膨大な水を使用しており中でも有名なのがカラカラ帝の大浴場です
9000平方メートルの広さを誇り、同時に2000人が利用する事が出来たこの大浴場は、水の量も桁外れだったようです
これだけの水を一定温度に保つのもまた大変で、地下では膨大な燃料が燃やされていました
(出典ウィキペディア)
水道は水を大量に使いたいが為に発達したとも言えます
ローマ帝国の滅亡で、ローマ水道は敵により徐々に破壊されていき、その他の水路もメンテナンス不足により故障していきました 水路による水の供給が欠如して、100万人を誇った都市ローマの人口は、中世には激減したようです
参照:株式会社ベネディクト
SUNTORY
ウィキペディア
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2008/11/436.html/trackback
コメント4件
kz2022 | 2009.06.06 20:20
温暖化、寒冷化、乾燥化、気候の変動を生き抜いてきた植物の適応力はすごいですね。またそれを利用して生きる術を見出した初期農耕民族の知恵にも感心しました。
finalcut | 2009.06.06 20:35
人類が農業に可能性を求める中で、一番食物に適した植物が、環境適応・世代交代が早く、言い換えれば、繁殖能力の高い草本である単子葉類だったのです
先の記事で「乾燥サイクルに適応できる被子植物の中から草という適応態が最後に登場した」とありました。
今回の記事では「単子葉類」=「一年草」が、より環境適応し、繁殖能力が高いとあります。被子植物⇒草類⇒単子葉類と機能向上してきた歴史があるのでしょうか?
なぜ「単子葉類」が繁殖力が高いのか、なぜ繁殖能力が高いのに「一年草」なのか?
そこらへん、解説していただけるとありがたいです。
NIRVASH | 2009.06.06 23:23
成長の早い一年草に目をつけ栽培の対象にしたなんて、人間の環境適応能力の高さには驚きです。でも一年草=単子葉を栽培し始めたころの人達って、一年草からとれたものを使って、どんな食べ方をしていたんでしょうか?パンみたいに焼いて食べていたのかな?
hihi | 2009.06.06 20:08
言い換えると、穀物たちは人間が関与しないと、何年もの間、乾燥地以外では繁殖できないということでしょうか。