2020-05-28

史上最大規模の惑星直列は何を意味するのか?

今年7月4日、これまでにない大規模な惑星直列が起こることが判明しました。

惑星直列(planetary alignment)とは、太陽を中心に回っている地球を含む太陽系の惑星が、1列に並ぶ現象を言い、巨大地震や気候変動など地球に多大な影響を及ぼすと信じられています。ネパール大地震や熊本地震を的中させたオランダの地震予知研究家フランク・フッガービーツ氏も、その予測に惑星直列をもとにした太陽系幾何学指標(SSGI)を用いたことで有名です。

通常の惑星直列では太陽系惑星の一部が並ぶことが多く、フッガービーツ氏も3つの惑星直列による巨大地震の発生を警告することが多くなっていますが、今年7月4日には水星―金星―地球―火星―木星―土星―冥王星の7惑星がほぼ一列に並ぶというのです。

どのような影響がでるのでしょうか。

『史上最大規模の惑星直列…連続の緊急地震速報…史上最弱の太陽活動…。これらは2020年の巨大地震の発生と関係するだろうか?』より引用しました。

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多くの地震に関するデータが収束に向かう2020年

私の住む関東では、5月4日と 5月5日の 2日間連続で、緊急地震速報が発令されるという事態がありまして、しかも「どちらもスカッてしまった」ものでもありました。

5月4日の地震は、マグニチュード5.5(最大震度 4)で、5月5日の地震は、マグニチュード5.0(最大震度 4)でしたが、地震がほとんど起きないような国では、大きな出来事かもしれないですけれど、日本では日常的ともいえるマグニチュード 6以下の地震で緊急地震速報が流れるのは珍しいと思います。

私の住む町は記録的には震度1でしたが、まったく揺れを感じませんでした。

このようなこと(緊急地震速報が流れたのに、完全に揺れなかったこと)が2日連続で起きたのは、私個人では、初めての経験ではないかなと思います。

そのように中で、ふと思い出しましたのは、昨年くらいまでの記事などで、

「 2020年は、巨大地震が発生する 17年サイクルの最終年」

であることと共に、

「 2020年は、史上最大規模の惑星直列が起きるとされている」

ことなどでした。

「地震の17年サイクル」というのは、以下の記事で 2018年6月に取り上げたものです。

「ハワイとグアテマラは序章に過ぎない」 : 2011年の東北の大震災を正確に当てていた金融の世界で知られる驚くべき地震と火山噴火のサイクル理論が示す「2018年から2020年は怒濤の自然災害の時代」に (前半)

アメリカの金融専門家のエリック・ハディク氏という人がいまして、この人は、過去のデータから金融の動向と地震の動向を予測し続けている人で、2011年の東北の地震もデータ上から導いていましたが、ハディク氏によると、

「 2018年から 2020年は、地震と火山の噴火において激しい年となる」

と述べていたのです。

これは「日本で」ということではないなく、地球全体の話です。

それと共に、データは、それぞれの地域についても言及していまして、ハディク氏は、2009年に公開した報告書に、「 2011年が日本の地震のピークとなる」と記していまして、そして、その年に東北で地震が発生しました。

これは、ハディク氏が解析した 1500年間のデータから導いた「 サイクル理論」から述べているもので、この人は本来的には金融専門家なのですが、「株式市場の暴落にも同じサイクルがある」としていまして、それについては今回は割愛しますが、計算的には、2020年前後がそれにあたるようです。

いずれにしましても、このデータはあくまで、エリック・ハディクという人の独自の解析理論であるわけですので、2020年までが地震のピークとなるということが的中するとは特に思っていませんが、他のいくつかの気になる点があります。

それは、最近知ったのですが、先ほどもふれましたが、

「今年、史上最大規模の惑星直列がある」

ということです。

「巨大地震と惑星の配列に関係がある」なんてことは、少し前まではオカルトでしかなかったのですが、2019年に、アメリカのコロラド大学の科学者たちが、1900年以降のマグニチュード 7.0以上のすべての地震と、月と地球の配列を解析したところ、

「地球と月の配列と、地球の地震には強い相関がある」

ことを、アメリカ地球物理学連合 (AGU)で発表しています。

当時掲載したインターナショナル・ビジネス・タイムズから抜粋しますと、以下のような理論で、「月の位置により、地球の回転速度が変化している」ことがわかったのです。それが地震に結びつく。

月は地球の自転を遅らせており、それにより大地震が引き起こされている可能性がある

Moon Is Slowing Earth’s Rotation, Could Cause Major Earthquakes
IB Times 2019/06/19

最近発表された研究は、月が、地球の自転速度を減速させており、それが将来的に、より大きな地震がより頻繁に発生する状態につながる可能性があることを示唆した。

地球は運動エネルギーを使って、自らの潮汐を月の軌道より先に保っている。しかし、運動エネルギーは限られているので、地球の回転は月に先行しようとするために遅くなるのだという。専門家たちは、この地球の回転速度の低下が地球の地殻コアに影響を及ぼし、それが強い地震につながる可能性があると考えている。

この理論を検証するために、米コロラド大学のロジャー・ビルハム氏と、米モンタナ大学のレベッカ・ベンディック氏のふたりは、1900年以降の地震のパターンを示すデータを分析した。20世紀初頭以来、異なる年に発生したマグニチュード7.0に分類される強い地震をデータから探した。

研究の結果、その記録された地震が、地球の回転速度が減速した年と一致していることを見出したのだ。

彼らが集めたデータに基づいて、研究者たちは地球の自転が減少するにつれて、激しい地震の数が、将来的に増加するであろうと結論を下した。

ここでは、「月」の話に限定していますが、実はやはり 2019年に、「太陽活動は、金星 – 地球 – 木星の惑星直列にコントロールされている」という衝撃的な事実が判明したことを、ドイツを代表する科学研究公益法人であるドイツ研究センターヘルムホルツ協会が発表しました。

以下の記事でご紹介しています。

[衝撃] 太陽は地球を含む太陽系の惑星に支配されていた : ドイツの科学機関が、《太陽活動が金星 – 地球 – 木星の惑星直列にコントロールされている》ことを科学的に裏付ける

巨大な太陽に「地球の磁力も影響を与えている」のです。

太陽系の惑星は、「すべてが力学的に干渉し合っている」ということのようで、「太陽も他の惑星と同様に、他の惑星から影響を受けている惑星」であることがわかったのです。

ということは、これまで「地球への影響」について「単なるオカルト」とされ続けていた惑星の配列の問題ですが、

「惑星の配列は、地球に大きな影響を与える可能性がある」

と言えると思われるのです。

そして、今年 2020年の 7月4日、これはアメリカでは「アメリカ独立記念日」ですが、この日に、

「史上最大級の惑星直列が発生する」

らしいのです。

以下はイメージですが、こんな感じになるらしいのですね。

2020年7月4日の太陽系の予想図

disclose.tv

今まででしたら、「それがどうした」という話なのですけれど、先ほどのアメリカとドイツのそれぞれの科学研究を知りますと、

「なんか影響はあるのだろうな」

と思います。

それがどんな影響かはわかりようもないですが、ただ、先ほどリンクしました記事「太陽は地球を含む太陽系の惑星に支配されていた…」からわかることは、

「惑星の配列は、それぞれの惑星の《磁場の変調》と関係する」

ようなのですね。

そして、巨大地震、たとえば、2011年の東北の震災の「前」には、日本において「過去最大の重力の異常」が観測されていたことが、フランスの科学者たちの研究で判明しています。これは以下の記事で取りあげさせていただいています。

巨大地震の前兆の正体がさらに明らかに : 2011年3月11日の東北の巨大地震の前に過去最大の日本列島周辺の《重力異常》が起きていたことをNASAの人工衛星が検知していた

つまり、巨大な地震が発生する前には、あるいは、発生する際には、「宇宙からと地球内部からの両方の力学的メカニズムが働く」と思われるのです。

さらに、「地震と宇宙線が関係している」ことは、最近では定説となりつつあり、たとえば、アメリカの気象学者であるジョン・L・ケイシーさんは、著作の中に、

「過去のデータからは、巨大地震を引き起こす際の要因として、太陽活動が最も弱い状態の時期であることが、強く示されている」

と記しています。

この「太陽活動が最も弱い状態の時期」というのが「いつ」かというと、

「今でしょ」(おいおい)

ということになるのです。

「太陽活動がどれほど弱いか」を知るには、基本的には、「地球に到達する宇宙線量」を見れば、ある程度わかり、「太陽活動が弱くなればなるほど、宇宙線量は多くなる」のです。

以下は、2019年の「地震も火山の噴火も宇宙線がトリガーとなっている可能性を再確認してみる…」という記事に掲載した 2019年10月時点の宇宙線の到達量ですが、その時点で、「宇宙時代で最高レベルの宇宙線量」に近づいていました。

宇宙線到達量の推移

Cosmic Ray Station

現在もこのレベルで高止まりしていまして、過去最高の 2010年のレベルはまだ超えていないですが、確実に増加し続けていますので、近いうちに「過去最大の宇宙線量」に到達するものと見られます。

これは、「現在、太陽活動が過去最低レベルとなっている」ことをある程度、意味します。

このように、ここまで並べましたあらゆる状況は、

「巨大地震が迫っている可能性」

と関係するように思えてしまうのです。

これらの手法では発生する場所はわかりませんが、ただ、平安時代の 869年に、東北沖を震源とする「貞観地震」という推定マグニチュード 8.3の地震が起きています。これは、Wikipedia に、

> 2011年の東日本大震災は、この地震の再来ではないかと言われている。

とありますように、2011年の東北の震災の震源とほとんど同じ場所で起きた地震なのですが、「貞観地震の 9年後」の西暦 878年に、関東で「相模・武蔵地震」という巨大地震が発生しています。

現時点で、2011年の東北の地震から 9年ということで、まあ同じ繰り返しはないとは思いますけれど、そういう過去が日本にはありました。

ちなみに、この関東の相模・武蔵地震のあった「やはり 9年後」に、今でいう南海トラフが震源である「仁和地震」が起きています。

まあ、実際には、今後どんな自然災害がやってきたとしても、現在のような新型コロナウイルスによるロックダウン・パニックのような大災害を引き起こすものではないでしょうけれど、しかし現在、「各国の危機管理体制が脆弱になっている可能性」があり、そこに災害がやってくると、面倒な部分もあるかもしれません。

何しろ、以下のグラフが示しますように、21世紀に入って、各種の自然災害は増加しており、最も増えているのは「洪水」による被害ですが、地震も「 20世紀と 21世紀では、巨大地震に関してはまったく異なる回数」となっています。


Our World in Data

地震に関しては、「西暦1900年と現在とを比較すると「地震の増加率は約2000パーセント」にも達していることがアメリカ地質調査所のデータで判明…」という過去記事では、西暦 1900年と現在を比較すると、地震の増加率は「約 2000パーセント」にも達していることが明らかにされています。

特に、大きな地震が劇的に増えています。以下は、過去約 50年間のマグニチュード 6以上の地震の発生回数の推移を示したものです。


Increase of Earthquakes in the last decade

どの国や地域にしても、仮にこの時期に巨大地震が発生した場合は、いろいろと大変なことになってしまいそうですが、世界全体がこう終末的になっていると、何が複合して起きても不思議ではない気もしてしまいます。

List    投稿者 asaoka-g | 2020-05-28 | Posted in G.市場に絡めとられる環境問題No Comments » 

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