2014-03-31

脚光をあびる石炭火力発電所

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石炭火力発電所が国内で再び脚光を浴びるような場面が、近い将来に実現するかもしれない。

石炭は埋蔵量が天然ガスや石油と比べて多く、今後100年以上にわたって採掘できるとの推測もある。石油のように埋蔵場所が中東など一部地域に集中しているわけではないことも利点。価格も比較的安定している。これらの点では火力発電の燃料として、石炭の評価は高い。

●九州電力:大型石炭火力の新設検討
毎日新聞 2014年03月25日

九州電力は、大型石炭火力発電所を新たに設置する検討に入った。2014年度にも100万キロワット程度の電源を調達する入札手続きを実施し、21年度をめどに運転を開始する。計画を凍結している松浦石炭10+件火力発電所(長崎県松浦市)2号機による自社応札を目指す。

28日に発表する14年度の電力供給計画に、入札による電力の調達計画について盛り込む。東日本大震災後も、原発の再稼働を優先してきた将来の電源計画を修正し、低コストで原発の代替としても活用可能な石炭10+件火力を使い、電気料金の低減を図る。

九電は管内の全6原発について、短期的に再稼働を目指す方針だが、中長期的には運転期間を原則40年、最長60年とした改正原子炉等規制法の制約を受け、新増設も見通せていない。また、大手電力会社の発電部門と送配電部門を分社化する「発送電分離」が実施され、経営体力が奪われるとの懸念もある18年より前に、一度凍結した発電所計画の具体化を目指す。

01年に着工した松浦2号機は、数年後、電力需要が想定より下回ると予想されたのを受けて工事を中断。06年には、運転開始時期を23年度以降とすることを、立地自治体に説明していた。

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●中部電が東電と共同で火力発電事業 茨城県那珂に石炭火力を建設
2013.11.28

中部電力と東京電力は28日、東電の常陸那珂火力発電所(茨城県)内に出力60万キロワット級の石炭火力発電1基を共同で建設すると発表した。両社は12月上旬に建設と電力供給を担う特定目的会社(SPC)を設立する。中部電はSPCから受け取る電気の一部を首都圏で販売することも検討する。

経営再建中の東電は、自前で発電所を建設する資金力がないため、今春に火力発電所建設の入札を実施。中部電は東電と組んで応札し、1キロワット時あたり9円53銭という入札上限価格をクリアし、落札した。

総投資額は非公表。資本金1億円の出資割合は中部電96・55%、東電3・45%。今年度中に環境影響評価に入り、平成28年度に着工、32年度の稼働を目指す。

60万キロワットのうち38万キロワットは東電向け。中部電には16万キロワット、SPCには6万キロワットが供給される。都内で会見した中部電の奥田久栄・事業戦略グループ長は、自社が受け取る16万キロワット分について、「(新電力への)卸売りや東京での小売り、中部管内への供給など選択肢があり、需給を見ながら判断する」と説明した。

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●進化する火力発電、ガスの熱効率が55%超、石炭も44%超が標準に
2014年03月25日

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火力発電で最大の問題はCO2をはじめとする有害物質を大量に排出することにある。
熱効率は石炭や天然ガスを燃焼させた発熱量を電力に変換できる比率で、100%であれば熱エネルギーをすべて電力に転換することができる。実際には熱エネルギーの多くが発電の過程で失われるため、従来は電力に変換できる比率が35~40%程度にとどまっていた。さまざまな新技術を適用することによって熱効率の改善が進むと、そのぶん燃料が少なくて済み、CO2の排出量も減らすことができる。

日本の火力発電技術は世界でもトップクラスにあり、早くも2020年代に向けた技術開発が進み始めている。石炭をガスに転換してからコンバインドサイクル方式で発電する「IGCC(石炭ガス化複合発電)」を適用すると、熱効率は50%前後まで向上する。

ガス火力では燃焼温度を高めて熱効率を引き上げることが可能だ。商用運転中の設備は1500度、建設中の設備では1600度までだが、日本の発電機メーカーは1700度まで可能な発電設備の開発を完了している。国が2020年度まで実証試験を実施する計画で、その後に商用運転に移行する予定である。これで熱効率は65%程度まで向上する。今後も火力発電のコストとCO2排出量は減り続ける。

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  投稿者 kankyo-east | 2014-03-31 | Posted in G.市場に絡めとられる環境問題No Comments » 

【ビッグバン以前の宇宙の存在に新説】科学を身近に☆NewStream

旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。

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宇宙は、ビックバンという巨大な爆発から全てが始まり、現在も膨張し続けている。ビックバン以前は「無」の状態で、そこには何も無いと考えるのが、今までの宇宙論の定説でしたが、それに反する説が登場しているようです。

以下ナショナルジオグラフィックニュース(リンク)より引用します。

目に見えないが、宇宙にはリング状のパターンがある。これはビッグバン以前に宇宙が存在した痕跡だと主張する研究結果が発表され、議論を呼んでいる。もしこの理論が正しければ、宇宙は絶え間なく再生しており、現在の宇宙はその“最新版”にすぎない可能性がある。その証拠が初めて示されたというのが今回の主張だ。

 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)を新たに分析した結果、リング状のパターンが発見された。CMBはビッグバンの名残で、現在は宇宙の全域に広がっている。リングの多くはまるで波紋のように、入れ子になっている。その内部は、CMBのほかの部分と比べ温度がより一定である。

 イギリス、オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏とアルメニアにあるエレバン物理研究所のバヘ・グルザディアン(Vahe Gurzadyan)氏によると、ビッグバン以前の宇宙でブラックホール同士が衝突し、リングが生まれた可能性があるという。

 2つのブラックホールが衝突すると、重力波と呼ぶ・・・

 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)を新たに分析した結果、リング状のパターンが発見された。CMBはビッグバンの名残で、現在は宇宙の全域に広がっている。リングの多くはまるで波紋のように、入れ子になっている。その内部は、CMBのほかの部分と比べ温度がより一定である。

 イギリス、オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏とアルメニアにあるエレバン物理研究所のバヘ・グルザディアン(Vahe Gurzadyan)氏によると、ビッグバン以前の宇宙でブラックホール同士が衝突し、リングが生まれた可能性があるという。

(さらに…)

  投稿者 daichi | 2014-03-22 | Posted in W.科学NewStream, W01.科学NewStreamNo Comments » 

ガンの真因と栄養学の嘘3 ~人類は肉食をメインとする雑食動物

これまで紹介してきたチャイナレポートの内容は「肉食が病気の原因」という内容でしたが、今回はその内容と矛盾するであろう内容を扱いたいと思います。

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(画像はコチラコチラからお借りしました。)

人類は基本的には草食動物であるとすれば、肉食は身体に合わない食事をしていることになるので、病気の原因になることも納得できます。
調べてみると、事実はその逆で、人類は肉食をメインとする雑食動物であるということが分かりました。

 では、詳しく見ていきましょう。

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  投稿者 karada | 2014-03-20 | Posted in M.心と身体の自然の摂理, N.健康・医療・食品No Comments » 

【禿げの原因は食べ物にあり!?】科学を身近に☆NewStream

あなたの周りに禿げや薄毛で悩んでいる人はいませんか?

実際に禿げ人口・薄毛人口が増えているかどうか定かではありませんが、頭髪の悩みを抱えている人は一定の高い割合で推移しており(2013年「頭髪悩み度」調査・リーブ21)、また、ヘアケア市場も高齢化の進行や若者・女性の関心の高まりから堅調に推移している(矢野経済研究所「ヘアケア商品に関する調査結果2012」)ようです。   

薄毛

※画像はこちらからお借りしました。

原因については、男性と女性とでも異なりますが、一般的に遺伝、加齢、ストレス、ホルモンバランスの崩れ、食生活の崩れなどが挙げられており、最近はシャンプーの影響(「シャンプーするとハゲちゃうゾ!」)も指摘されています。

そんな様々な原因の中で、今回は「加齢」「食生活の崩れ」に関連した、 「禿げる原因は、腸マヒにある」という説をご紹介します。

続きを読む前に、応援クリックよろしくお願いします。

(さらに…)

  投稿者 karada | 2014-03-12 | Posted in G.市場に絡めとられる環境問題No Comments »