【干上がりつつあるアメリカ】科学を身近に☆NewStream
旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。
アメリカ西部で100年に一度と言われる干ばつが進行しているそうです。しかし、それも今年のことだけでなく、10年にわたって続いていると言う話です。
ガラパイアよりhttp://wired.jp/2014/05/21/drought-maps/
地図が教えてくれる、米国を悩ませる「干ばつ」の10年
米国は数年前から干ばつの状況が悪化しており、現在は全土のほぼ半分が、異常な乾燥と干ばつに見舞われている。10年間の状況がわかるグラフィカルな地図を紹介。
米国では、カリフォルニア州で深刻な被害をもたらしている干ばつがニュースになっているが、これは同州だけの問題ではない。干ばつはカリフォルニア州を超えて拡大しており、現在は米国のほぼ半分が、異常な乾燥と干ばつに見舞われている。
上の地図で深い赤に塗られた地域は「異常な干ばつ」の場所を示しており、カリフォルニア州、ネヴァダ州、テキサス州、オクラホマ州が該当する。だが、西部と南西部全体が干ばつに苦しんでいる。
こちらのリンク先の地図は、350以上の情報源から収集した天候、土壌、水量に関するデータをまとめた「米国干ばつモニター」が5月6日(米国時間)に発表した報告に基づいて、米航空宇宙局(NASA)のサイト「Earth Observatory」が作成したものだ。より優れた段階的なカラースキームを採用し、州境界線をあまり目立たなくしたことにより、干ばつの広がりがよりわかりやすいマップになっている。
この地図は恐るべき状況を伝えているが、もっと恐ろしいのは、状況の本当の深刻さを伝えきれてはいないということだ。なぜなら、特にテキサス州北部を中心とする南西部では干ばつが何年も継続しており、累積的な影響が出てきているからだ。下のアニメーション画像で、過去10年における5月の状況を比較できる。
このサイトに行くと、10年の変化が見れますが、ほぼ常に、中西部では干ばつが起こっているようです。
これは、気候変動の結果なのか?
もう一つ、アメリカで発達している農業形態の写真があります。
ナショナルジオグラフィックよりhttp://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012122602
アメリカの円形農地、世界の砂漠緑化
センターピボット灌漑システムが生んだアメリカ、ネバダ州の円形農地。砂漠が大半を占めるネバダ州は、地下水やコロラド川からのパイプラインなど、さまざまな水源を利用している。
驚くような、人工的農園ですね。まるで、火星にでも植民地を作ったみたいな無理矢理感。散水装置の形から円形をしている畑なのです。
アメリカ大陸の砂漠の下には豊富な地下水を湛えたオガガラ帯水層があり、これをじゃんじゃん汲み上げ、農業を行っているのです。この帯水層も、もちろん無限な訳はなく、砂漠地帯ですから、太古に浸透した水であり、多くは補給されません。枯渇する可能性を警告されています。
CO2による温暖化は嘘っぱちですが、地球規模の気候変動が起こりつつある可能性はあります。人間の営みが気候に影響している可能性は高く、上のような、地球の持つ過去の資産を食いつぶすような行いは、何らかの影響を与えている様に思います(散水が干ばつを起こしているわけではないでしょうが)。
豊かだった北米大陸が干上がりつつある可能性だってあり得ると思うのです。
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