2014-05-01

【GW特別企画】るいネット秀作紹介3「千島学説との関連性は?鳥取大、癌は容易に正常細胞へ変換できることを発見」

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(画像はコチラからお借りしました)

医療業界で最も注目されている研究テーマの一つである再生医療。
再生医療では「胎児期にしか形成されない人体の組織が欠損した場合にその機能を回復する」ことを
目的としていますが、手法としてクローン技術、臓器培養、iPS細胞、
そして最近注目されているSTAP細胞などが存在します。

STAP細胞はニュースでも取り上げられ、その真偽は今だにはっきりしていませんが、
「生物は外圧適応態である」という原理を通して見ると至極真っ当な発想に基いた仮説であるということができます。

STAP細胞は、「細胞外刺激による細胞ストレス」によって、
短期間に効率よく万能細胞を作成する方法ですが、
全ての細胞は細胞が飢餓状態になったら各細胞から赤血球へと逆戻りする
という千島学説と類似性があります。

千島学説によれば、赤血球がすべての細胞の起源であり、条件により分化も後戻りもする。
それは、正常細胞が血液の汚染で癌細胞と化し、食事療法などで血液を正常化すると
癌細胞も正常細胞に戻るというものです。

実際この方法で癌が治った事例は数多く存在するし、最近の癌の自然療法は、
意識しているかどうかは別にして、殆どこの理論が下敷きになっています。

千島学説を根拠付ける、
「癌が容易に正常細胞や良性細胞へ変換できることが発見された」という記事を紹介します。

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千島学説との関連性は?鳥取大、癌は容易に正常細胞へ変換できることを発見より引用

 

鳥取大、癌は容易に正常細胞や良性細胞へ変換できることを発見
【概要】
鳥取大学の研究グループ(代表:鳥取大学医学部病態解析医学講座薬物治療学分野 三浦典正 准教授)は、自身がクローニングしたRNA遺伝子の機能解析に従事している際、この遺伝子に関連して発現変動する単一のマイクロRNAを悪性度の高い未分化癌に導入すると、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できることを、世界で初めて発見しました。

同研究グループは、2012年に、肝癌において未分化型や高分化型細胞株を用いて、in vivo(免疫不全マウスを用いた動物実験)において、いずれも悪性形質を失わせ、成熟型奇形腫、正常肝組織、腫瘍非形成の3種のパターンに誘導できることに成功しています。また他の未分化型癌においても可能であり、本分子が有用であることが明らかになりました。このたった1つのRNA分子からなる製剤開発により、癌に対する有効な医薬品に応用できるものと期待されます。
(中略)

■背景
研究グループ代表は、自身のクローニングした遺伝子がRNA遺伝子であり、癌の第一抗原と目されてきたヒトテロメレース逆転写酵素遺伝子(hTERT)と関連して、特に未分化なヒト癌細胞において、その発現を制御させる性質をもつ特異な遺伝子として、発がんや癌の悪性度に関わる遺伝子として機能解析をしてきました(2009年BMC Mol.Biol.に発表)。また、未分化型悪性黒色腫でも当該RNA遺伝子が増殖抑制できることを、製剤候補としてハイドロゲルやアテロコラーゲンを用いて確認してきました(2013年Nucleic Acid Therapeuticsに発表)。

この度、このRNA遺伝子をshRNA法という遺伝子発現を抑制する手法により10種程度のヒトマイクロRNAが発現変動することを突き止め、その1つ1つを癌細胞の中へ導入することで、最も癌を制御できる有効なものを検討しました。その結果miR-520dが驚くべき現象を誘導しました。
(中略)

■内容
本研究では、まず未分化な肝癌細胞がmiR-520dにより、12時間程度でP53,Nanog,Oct4陽性の細胞へ変化し、miR-520d導入細胞がマウスでその癌とは全く異なる組織(奇形腫や正常肝臓組織)を形成したり、腫瘍を全く形成しなかったりすることがわかりました。高分化型癌でも1ヵ月程度で同様の細胞へ変化します。このことは、悪性度の高い低分化なものほど容易に良性形質になりやすいことを意味します。この結果から、メカニズム解析と同時に、治療的効果の検討を行っており、脱メチル化による脱分化誘導がその原因の1つであることも証明しました。

他の癌でも派生元の細胞の性質をより強く持つ全く異なる細胞へ形質転換できることから、多くの未分化な癌細胞で有用な分子であることがわかりました。たった一つの生体分子が、このように劇的に癌細胞の状態を変えてしまうことは、癌根絶の夢が目前に来ており、この領域の研究及び製剤開発が推し進められることで早期に実現する可能性も高まりました。

全ての生物は外圧適応対であり、単細胞生物でも多細胞生物でもそれは同じです。つまり、多細胞生物である人類においても、単細胞から人類を結ぶ直線上に塗り重ねられてきた遺伝子群(の内、現在も有効な遺伝子群)は、単細胞時代の遺伝子を含めて全て現在形において、作動しています。

■まとめ
①悪性腫瘍と言われるがん細胞も外部環境が変化すれば、正常化する。
②正常化するにはマイクロRNAの作動状況や作動しやすい環境を追求する必要がある。
③体内を循環している血液についての理解を深めることで、がんに対する根本的な予防or治療対策が可能となる。

List    投稿者 karada | 2014-05-01 | Posted in G.市場に絡めとられる環境問題No Comments » 

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