2021-01-28

腸内細菌環境破壊パンデミック

コロナの影響で、どこの店舗に入るにも手の消毒が求められます。

一方、「ある種の腸内細菌が増加すると、新型コロナウイルス感染症が重症化するリスクが飛躍的に上昇していた」ということがわかってきましたが、手に付着する様々な細菌やウイルスを殺しているのです。

農薬や一部の殺虫剤、あるいは、排水から環境に流入している抗生物質や抗ガン剤を含む医薬品なども含まれますが、要するに「細菌やウイルスを殺す薬剤すべて」が地球の環境を破壊しているのです。

腸内細菌環境破壊パンデミックの中で、コロナにもいかなる気道感染症にも、またも酪酸菌』より引用します。

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「全世界が Covid-19 のパンデミックに苦しめられているが、ほとんどの人が気付いていないのは、損傷した腸内マイクロバイオームのパンデミックが今では、はるかに深刻であることだ」 (微生物学者 ヒーナム・スタンリー・キム氏 / Heenam Stanley Kim

結局は感染症対策の基本に立ち返ることが重要なのかも

最近、メルマガで『予告されていたコロナウイルス(Sars-CoV-3)が出現してしまった可能性。「死者の40%が若者」の未知の変異種』という、やや物騒なタイトルのものを出させていただきました。

まあ、このウイルスの変異種については、まだ詳細が全然わからないですので、多くの人たちの目に止まるところでは無責任に書けないのですけれど、ただ、コロナとか何とかということではなく、

「感染症の大きな流行はこれからも何度でも起きる」

ということは、別に予測とか予言ではなく、普通の世の定理として、今後起きることなんだよなあ、とそれを書きながら思っていまして、そして、現在の日本を含めた世界中で行われている「対策」は、

「実際には、ひたすら人々の健康状態を悪くしている」

ことは、もう何度も書き続けていまして、そこには間違いがないと思っています。

日本では、感染症は最も重大な 1類から軽度の 5類までのカテゴリーにわけられていて、なぜか新型コロナウイルスは 2類という、他には、ポリオとか結核とかジフテリアなどの深刻な疾患が並ぶカテゴリーに入れられてしまったことで、今のようなおかしな状態となってしまったのかもしれません。

先日、肺がんで余命 2年と宣告された医師という方についての記事を見かけまして、その方は、以下のように述べていました。

(新型コロナウイルスによる)死者数は1月14日の時点で4340人。届け出が全数把握の義務のないインフルエンザでも年間1万人が亡くなっていることや、肺炎全体で言えば毎年10万人が亡くなっていることを鑑みると、インフルエンザ並みの第5類に落としてゆく方がいいのではないでしょうか。 デイリー新潮

本当に、二類は少なくとも今の新型コロナウイルスには高すぎると思います。

一番下の五類感染症でも、そこには 40種類以上の疾患が対象となっていますが、そこにある感染症のほうがはるかに恐ろしいものであり、私などは「コロナは6類でいい、6類で」(ないけど)と叫んだりするのですが、しかし、そう簡単にカテゴリーの移動が行われるとも思いませんし。

しかし、「今後」はわからないのですよね。どのような感染症が出現してくるのか。

私が最も懸念と思っていることのひとつは、この 10ヶ月間の感染症対策の日常の中で、「多くの人々の免疫が弱くなっている」と思われる点です。

人間の免疫に「とても大事なこと」が、今の生活の中ではどんどん奪われている気がするのです。

以下は以前のメルマガからの抜粋です。

In Deep メルマガより

心配なのは、現在の多くの人たちの免疫が下がっている可能性があることです。

過剰な消毒などもそうですが、以前、「胸腺」というものについて以下のブログ記事でふれたことがありました。

パニック障害の人はできるだけ「マスクを避けたほうが望ましい」医学的理由。そして私は、子どもや若者たちの胸腺が萎縮した病的な社会の出現を懸念している
2020年8月4日

胸腺は、免疫の重要な役割を持つ「 T細胞」を分化、つまり作り出します。

この胸腺は、若い人で大きく、活発に免疫を担うのですが、

「ストレスにより胸腺は萎縮する」

のです。

ストレスを受けることで、胸腺が小さくなり、結局、免疫が弱くなる。

通常のストレスならば、ストレスから解放された後は、元の大きさに戻るのですが、あまりにも強いストレス、あるいは長期間のストレスを受けた場合、

「萎縮した胸腺が元に戻らない」

ことが早稲田大学の論文で示されています。

現状はどうかといいますと、最近の以下のブログ記事でふれましたけれど、多くの子どもたちがストレスにまみれている可能性があります。

緊急事態宣言やワクチンでの抗体の実態が示唆する「終わらない輪廻」の構造
2021年1月6日

この記事では、「子どもの自殺 増加続く 6か月連続で前年上回る」というNHKの報道をご紹介していますが、ストレスがかからない状態で、こんなことになるわけがないわけで、特に繊細な子どもたちは、相当厳しいストレスを受けている可能性が高く、それがすでに 10ヶ月に及んでいます。

子どもたちの免疫を守り続ける胸腺に不可逆的な萎縮が起きている子どもがいても不思議ではないと考えます。

小さな子どもでは、マスクによる低酸素の影響も日々積もっているはずです。免疫を含めた、いかなる身体活動も、特に小さな子どもの場合は、大量の酸素を必要とするはずです。

ストレスや低酸素を含めて、このような状態が続いていきますと、感染症だけではなく、将来的に、子どもたちがあらゆる病気に対して脆弱になってしまう可能性がある中で「新たなパンデミックが起きた場合」は少し厄介だなと思うのです。

とはいえ、現実として、今の状況では、人によっては「生きているだけでストレスにさらされ続ける」という生活からそう簡単には逃れられない気はします。

それで、本当なら、そういうメンタル面などの改善は大事だとは思いますけれど、環境的にそれが難しいのなら、

「せめて物理的に免疫向上に結びつくことは何かないか」

ということになるのですが……はい

ここでまたも腸内細菌の話になるのでした。

実は以前から書こうとは思っていたことがありまして、最近、

「新型コロナウイルスの重症度と、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の関係」

が研究で突き止められていたのです。

簡単にいえば、重症になる患者と、重症にならない患者は、

「特定の腸内細菌の腸での存在量が異なる」

ことが見出された研究を見たのでした。

以下の論文です。

Do an Altered Gut Microbiota and an Associated Leaky Gut Affect COVID-19 Severity?
腸内細菌叢の変化とそれに伴うリーキーガットはCOVID-19の重症度に影響を及ぼすのだろうか?

リーキーガット(Leaky=漏れる / Gut=腸)とは、腸壁のバリアが壊れて隙間ができることにより、腸内にあるべき細菌などが身体の中に入ってしまう現象で、これが多くの身体の不調と関係していると言われていますが、これも腸内細菌環境の影響とされています。

それはともかく、先ほどの論文の最大のポイントとして、「新型コロナの重症者で《腸内の量が少なかった細菌》」の具体名が挙げられておりまして、それは、

「フィーカリバクテリウム・ プラウスニッツィイ (Faecalibacterium prausnitzii)」

という気がおかしくなりそうなほど長い名前の細菌の属で、略して、フィーカリバクテリウムとされているようですが、これが、コロナの重症者の腸内には量が少なかったことがわかったのでした。

コロナというか、他にもいろいろと関係しているのです。

以下は英語版の Wikipedia からの抜粋です。

Faecalibacterium

健康な成人では、フィーカリバクテリウムは腸内の細菌の 5%以上を占めており、最も一般的な腸内細菌の 1つとなっている。とりわけ、免疫システムを高めることが知られる。

フィーカリバクテリウムが通常のレベルより低い場合と関連付けられる疾患に、クローン病、肥満、喘息および大うつ病性障害がある。クローン病では、ほとんどの研究でフィーカリバクテリウムのレベルが低下していることがわかっている。

このように、このフィーカリバクテリウム・ プラウスニッツィイが腸内で不足している人の場合、さまざまな免疫の低下が見られることが知られていまして、コロナの重症患者の腸にこのバクテリアが少なかったという研究結果も納得のいくものです。

なぜフィーカリバクテリウム・ プラウスニッツィイ(もうフルネームはいいから)が、腸内から欠落するのか、その理由はさまざまでしょうが、これもまた「細菌」ですから、「細菌を殺すさまざまな要因」で死滅していくのだと考えられます。

消毒、殺菌、抗生物質、抗ガン剤、さまざまな生活化学物質などの体内への流入が続く中で、死滅していくのではないですかね。

いずれにしましても「一度死滅した腸内細菌が復活することは原則としてない」ですから、なくなってしまった場合は、一生それがないまま生きることになります。

この腸内バクテリアの「作用」として注目すべきは以下の部分です。

「これらのバクテリアは、食物繊維の発酵を通じて酪酸やその他の短鎖脂肪酸を生成する )」

さあ出ました。

酪酸。

話は少し以前の記事に戻ります。

またも酪酸菌の話へと

コロナの話題でも酪酸に至るとは思っていませんでしたが、この「酪酸」に関しては、かつて以下のような記事で取りあげています。

米シカゴ大学が乳幼児の腸内細菌を用いて食物アレルギーを改善する画期的な方法を発見。そして、キーである「酪酸菌」を用いて、日本人も誰でも食物アレルギーを飛躍的に改善できる可能性があります!
投稿日:2019年1月15日

腸内細菌環境が老化プロセスを変化させること、そして 「酪酸菌」が身体の若返りの要因となることが国際研究により突き止められる
投稿日:2019年11月16日

シカゴ大学の研究では、食物アレルギーに関与している腸内バクテリアを同定し、それは、アナエロスティペス・カッカエという細菌種なんですが、この細菌が腸内から欠落していたり、少ない場合に食物アレルギー反応を示すことがわかったのです。

このアナエロスティペス・カッカエもシカゴ大学の研究から抜粋すれば、

> これらの細菌は酪酸を生産する。

というものなんですね。

つまり、先ほどのフィーカリバクテリウム・ プラウスニッツィイもアナエロスティペス・カッカエも(もうフルネームはやめてください…)どちらも、

「酪酸を生産する」

するのです。

これらの細菌が腸内で少なくなってしまった場合、これらの菌を腸内に取り戻すことはではきません。

しかし、

「同じ作用をするように腸に努力させる」

ことはできるのではないかなあと思ったのが、先ほどリンクしました「米シカゴ大学が乳幼児の腸内細菌を用いて…」という記事の後半で書いたことであり、私自身が3年ほど行い続けていることです。

先ほどの腸内バクテリアたちが産生する「酪酸」の生成を、人為的に行うことで、本来の働きには遠いかもしれないけれども、補佐的にはなるのではないかと。

そこで酪酸を産生する菌のひとつが、以下のものなのです。

酪酸菌 – Wikipedia

酪酸菌は、酪酸を産生する細菌をいう。

実は何年か前に偶然知ったことですが、日本のミヤリサンというプロバイオティクスが、その酪酸菌そのものだと知ったのでした。

私はもう3年くらい飲んでいて、その結果として言えるのは、

「アレルギーや腸の不調に非常に効果がある」

ということです。

私は数年前、食物アレルギーがひどくなり、他にも免疫的に非常に弱った時期がありまして、そして死んでしまいました(死んじゃったのかよ)。ああ違った、死にそうになったこともあります。

もともと子どもの頃から極めて美少年で(なんだよ)、ああ違った、極めて病弱で病気ばかりしていた子どもでしたので、薬漬け的な時代が長かったのです。「もともと腸内細菌環境はすでに壊れていた」ものが、年齢と共にさらに腸内細菌環境が破壊され、限界の状態にまでなっていたと思われます。

子ども時代の病気ぶりは、6年ほど前の記事ですが、以下で書いたこともあります。

人間にとって最も日常的で慈悲深い治療者は「風邪ウイルス」かもしれないこと。そして、薬漬け幼児だった私がその後の十数年経験した「免疫回復戦争」の地獄体験記
2015年04月21日

それはともかく、数年前の最も体調がひどい頃に偶然ミヤリサンという酪酸菌のプロバイオティクスを知りまして、「どうせ無意味だろうな」と思いながらも飲み始めました。こういうものはすぐに効果が出るものではないのですが、少しずつアレルギーが減っていきまして、あと、腸自体の調子がとても良くなっていきました。

以前はお通じ的なものも非常に状態が悪かったのが、うん(その先はいいから)。

ミヤリサンは、アマゾンには以下にありますが、最近はドラッグストアでも見かけますので、以前よりもどこでも手に入るものになっていると思います。

強ミヤリサン錠 330錠

効用をお知りになりたい場合は、上のアマゾンのリンクのレビューをご覧になるとよろしいかと思います。1400件以上のレビューの中に、さまざまな改善例があります。

以前ご紹介した後、花粉症や食物アレルギーが治った方たちなどからもお便りをもらっています。

少なくとも「害はない」ですので、アレルギーを含めて何か気になる不調などがある方には、オススメしたいと思います。

基本的にこのパンデミック下の 10ヶ月というのは、腸内細菌環境に「悪い状況」が多かったと思うのです。

繰り返される殺菌や消毒、以前は「消毒剤の噴霧」なんてのも行われていましたけれど、そういうものは、一回分としては微量でも「必ず体内に入ってくる」ものです。

手は最も口とふれるものですから、過剰な殺菌生活がこれほどの期間となると、腸内や肺の中はどうなっているのだろうと。

パンデミックの始まりの頃、一番気になったのがこの過剰殺菌社会が作られたことでした。
以下のような記事で繰り返し書いています。

過剰な消毒と殺菌が「人間の肺を破壊するメカニズム」がわかった
投稿日:2020年5月25日

世界中で拡大する大規模な消毒剤の空中散布や、日常的な手の過剰殺菌により、いよいよ人類の健康状況は終末の局面に至ると予測される
投稿日:2020年4月19日

消毒剤や殺菌剤が殺すのは「悪い病原体だけではない」ということに最初の段階で留意しなかったために、今でさえも、どこの店や建物でも入口に消毒剤を設置するという身体に悪い習慣が定着してしまいました。

消えてしまった体内の常在菌、特に腸内は体表から遠いこともあり、消えた腸内バクテリアが元に戻ることはほとんどないと思われます。

最初にご紹介しました論文の著者は、以下のように述べています。

「現在、全世界が Covid-19 のパンデミックに苦しめられているが、ほとんどの人が気付いていないのは、損傷した腸内マイクロバイオームのパンデミックが今では、はるかに深刻であるということだ」

ここまで腸内細菌の破壊が進む社会となってしまった以上、少しでも腸内の酪酸菌生成を外部から助けてあげることも必要な時代になってきているのかもしれません。

なお、時節柄「コロナ」ということで書きましたが、気道感染症全般について、プロバイオティクスが有効である可能性が、カナダの研究で示されています。

The Clinical and Economic Impact of Probiotics Consumption on Respiratory Tract Infections: Projections for Canada
気道感染症に対するプロバイオティクス消費の臨床的および経済的影響

シミュレーションでは、プロバイオティクスにより、気道感染症が大幅に減少する可能性が示されています。

次の新たなパンデミックがいつ起きるのかはわからないですが、いつかは起きることは避けようがないですので、賢明な、つまり「正しい感染症対策」が特に必要な時代になっていくのかもしれません。

他にも、今は、何もかもが感染症対策としては逆のこととなってしまっていて、今後の日本社会全体の健康状態が懸念されます。

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コメント1件

 XRumerTest | 2021.02.03 6:18

Hello. And Bye.

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