2022-12-24
世界のエネルギーの動き~日本が中東諸国に依存するのは何故か?~
前回の記事では、化石燃料をはじめとしたエネルギー源の生成過程や気象変動の影響について紹介しました。
(前投稿:「そもそもエネルギー源とは何か?化石燃料とは?」より)
今回は、それら化石燃料がどこで採掘されるのか、世界各国での輸出入関係について紹介していきます。
地球の地下には石油や石炭、天然ガスなど多くの化石燃料が眠っています。
しかし、それらは地球のいたる所で採掘できるわけでは無く、大量に採掘できる場所もあれば、採掘できない場所もあります。日本のエネルギー自給率が低く、他国より資源を輸入しているのは埋蔵量が少ないことが要因の一つです。
では、日本を含めた世界のエネルギーの動きはどうなっているのでしょうか?
化石燃料は地球の何処で発掘され、日本と他国との輸出入関係はどのようになっているのか、いくつかの観点から見ていきます。
エネルギーの今後を考える~脱炭素・エネルギー費高騰の中で日本はどうする?
CO2排出・地球温暖化→脱炭素の圧力を受けて、化石燃料への世界的な圧力が増しています。しかし実態は、再生可能エネルギーだけでは社会を維持するのは不可能。欧州は、ロシアからの天然ガスパイプラインを爆破され、この冬を超えられるか?の危機へ。慌てて脱炭素を推進してきたEU委員長が中心となり、アゼルバイジャン→欧州への新パイプライン構築や、LPGの輸入及びコンビナート建設に動き、天然ガスや石炭等の化石燃料をかき集めています。その上、背に腹は変えられない!と、後進国が契約済みの化石燃料を高額で横取りする始末。先進国は後進国の反発を買い、COP27は大荒れ。気温上昇1.5℃目標達成も圧力強化できず。
今後、どうなるのでしょう??
そもそもエネルギー源とは何か?化石燃料とは?
私たちの暮らしを支えるエネルギー。その『エネルギーを創り出している資源、化石燃料はどのように生成されているのか』について今回は紹介します。
エネルギーの種類
まず、エネルギーには「一次エネルギー」と「二次エネルギー」の2つの種類があります。
「一次エネルギー」・・・なにも加工されていない、そのままのエネルギーのことを指します。石油や石炭、天然ガス、地熱、水力などをはじめ、太陽光や風力などの再生可能エネルギーや薪、石炭などを含みます。
※化石燃料は一次エネルギーに含まれます。
「二次エネルギー」・・・一次エネルギーを転換、または加工して作られるエネルギーのことを指します。電気やガソリン、ガスなど、家庭やオフィスで見られるエネルギーは二次エネルギーに振り分けられます。
化石燃料は状態変化によって様々な資源に分類される
化石燃料
├ 気体 → 天然ガス
├ 固体 → 石炭
└ 液体 → 石油