2013-01-26

「がん」を考える5~がん腫は、非常の排毒機能

【「がん」を考える】シリーズの第5弾です。
ここまで、ガンの原因、現在のガン医療の問題、そしてガンの利権構造を扱ってきました。

<ここまでの記事>
「がん」を考える1~がんの原因は「食の欧米化」・「化学物質」・「健康診断(放射線)」
「がん」を考える2~三大療法の罠:「抗がん剤」「手術」「放射線」は発がんリスクを高める~
「がん」を考える3~癌治療は市場拡大のためにあった!?
「がん」を考える4~がん利権の構造(医者、製薬会社、外資系保険会社そしてその背後にアメリカがいた!)

多くの人が、ガンは、皮膚や粘膜臓器などにできる悪性腫瘍Ⅰと理解しています。
しかしながらこの説明だけでは、ガンは、健全な細胞を破壊して増殖し、生命に支障をきたす細胞の病気とは理解できても、なんでガン細胞ができるのか? そもそもガンとは何か? を全く説明されていません。
そこで今回は、ガン細胞の研究で明らかになってきた新たな知見をもとに、この問題に迫ります。

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◆ ◆ ◆ ガン細胞の研究で明らかになったこと

◆ 発ガンを防ぐ、自然の免疫・排毒機能
人の体は、体内に侵入した有害物質から体を守る免疫力をもち、またその有害物質を体外に排出する力が備わっています。
そして、皮膚、口や鼻の粘膜・粘液による防御、そして強い酸性の胃液による殺菌までも通り抜け、発ガンに関与するウィルス、細菌、毒素などの有害物質に対する免疫力・排毒力を主要に担っているのが、肝臓、そして血液です。

 肝臓
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肝臓は、体にとって”毒素”となるものを分解し、排泄する働きを受け持っている。
食事などによって体内に取り入れられた飲食物は胃や腸で分解されて体に吸収されるが、そのときには体に必要な栄養素だけではなく体にとって有害な物質も一緒に入ってきてしまう。例えば食品添加物などがそれに当たる。肝臓はこれらの物質を処理して体に無害な形に変えたり体外に排出しやすい形に変換するという働きをする。
また、肝臓には、血液中を流れてくるウイルス、毒素、色素、腫瘍細胞、壊れた赤血球などを細胞内に取り込み消化しており、これも肝臓の解毒機能の一つと考えられている。
しかし、処理できない量の有害物質を摂取し、肝臓の機能が追いつかなくなるとガンは急速に悪化する。

 腸
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腸は飲食物に含まれる栄養分を分解・吸収する一方で、ウイルスや細菌はその感染を防ぐため吸収せず便として体外に排出する働きを持っている。
その為に、血液中を流れるリンパ球といわれる免疫細胞の多くが腸に集まっており、それら免疫細胞が腸の粘膜やヒダに集まってバイエル版と言うリンパ組織を形成しており、人体の免疫システム全体の70%が腸に集中していると言われている。
しかし、過食になると、体内の消化酵素をたくさん使ってしまう。酵素は消化か免疫や代謝に使われるもので、消化でたくさんの酵素を使ってしまうと免疫や代謝に酵素がいかず、免疫機能が低下し、細菌やウィルスが排出されず増殖する。
また、動物性蛋白質(肉類、鶏卵、牛乳など)を大量に摂取し続けると、腸内で、アンモニア、硫化水素、インドール、メタンガス、ヒスタミン、ニトロソアミンなどの毒性物質(毒素)が生成され、肝臓に負担をかけ発ガンを促進したりすると言われている。

 血液
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血液は、生命の維持に欠かせない栄養素や酸素を体中に運ぶ一方、ホルモンや老廃物の運搬、免疫作用や体温調節など、人体にとって重要な役割を果たしている。血液は、赤血球・白血球・血小板から成りたっているが、そのなかの白血球(リンパ球、単球、顆粒球)が、体に侵入してきたウィルスや細菌などからの免疫機能の統合役を担うとともに、血液を正常に保つ免疫機能をもっている
それゆえ、血液の中にこの免疫機能を超えた毒素が侵入すると血液が腐り、身体の免疫力が落ちるとともに、身体に栄養を供給するどころか、体中に毒素を供給することになる。
また、人の血液の中には、(ソマチッドと命名された)DNAの基質であるタンパクの合成をする生体の免疫物質が存在するとも言われている。(リンク

◇ ◇ ◇
このように、肝臓を始めとして、人には自然の免疫・排毒機能があり、これが悪性腫瘍と言われるガン細胞の発生を防いでいます。そのため、この自然の免疫・排毒機能が低下すると、発ガンを促進するのです。

一方、ガンは、自然の免疫・排毒機能と対極にあり敵対する存在ではなく、同じ免疫・排毒機能をもつという、驚くべきガン細胞の機能が明らかになってきました。

◆ 新たに発見された、ガン細胞の驚くべき機能


ガン細胞を成分分析すると、ガン細胞は通常の正常な細胞に比べて「多量の有害化学物質や毒素を含んでいる」。 
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一方で、最近の研究で、ガン細胞は「抗毒素を分泌して毒素を中和する」。
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そればかりか、「血液の中に抗毒素を送り込む」。
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また、ガン細胞は、普通の細胞にはない独特のバイオマーカーであるCYP1B1(発音はシップ・ワン・ビー・ワン)と呼ばれる酵素を持っている。酵素とは、化学反応(の率の上昇)を「触媒する」タンパク質のことである。
CYP1B1は、有機栽培の多くの果物と野菜の中に自然に見つかるサルベストロールと呼ばれる物質を「ガン細胞を殺す因子に化学変化させる」。
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 この発見された、ガンの機能は何を意味するのでしょうか?

◆ ◆ ◆ “ガン”とは?・・・ガン腫は、非常の排毒機能

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ガンは、皮膚や粘膜臓器などにできる悪性腫瘍1と理解している人も多いが、これは間違い。
東洋医学的な考え方では、たとえば、風邪をひいて、発熱し、発汗し、せきや庚が出、下痢や嘔吐を起こすのは、こうして体内の毒素を体外に排出しようとする「排毒」現象。
ガンも同じで、体内の毒素を一カ所に集め、そこから排毒しょうとして腫瘍が形成されている。
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 なぜ、排毒機能としてガン腫ができるのか?

人間の体は丈夫に出来ており、通常はNK(ナチュラルキラー)細胞などの免疫機能により毒素を処理し排毒します。その機能の主要な機関が肝臓で、少しぐらいの毒素は肝臓でほとんど処理できます。
しかし、肝臓の解毒機能が働かなくなると、腸のウィルスや細菌を排出する機能を超えて、腸のなかにウィルスや細菌が増殖する。
そして、その増殖したウィルスや細菌が血液の中に侵入すると、血液を腐らせることになる。

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昔は、敗血症という病気がたくさんあった。
血が腐る病気で、まず腸の中が腐って毒素や老廃物ができ、それが血液の中に入り、血液の中でウイルスやバクテリアが繁殖する。ウイルスだけならばなかなか腐らないが、ウイルスがバクテリアに変わるので、血はどんどん腐っていく。
そのため敗血症になると、二、三日か遅くても四、五日くらいで死んでしまう。こういう病気が、三、四十年ぐらい前まで相当あったが、ここ二、三十年来、まったく姿を消してしまった。
その原因として、体がガンという浄血装置をつくることを覚えはじめたためと考えられる。
敗血症では二、三日で死んだ人たちが、ガンになって1年なり2年なり生き延びるようになった。

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「長年自然医学の発展に貢献してきた森下敬一医学博士によれば、ガン(腫)は、血液の汚れを浄化している装置だという。」
毒素をコンクリートのように細胞で固めて、全身から隔離して全体を守っているのがガン細胞の正体。
ガン細胞はもともと正常細胞が多量の毒素を吸収して、一転集中化させて捨てる準備をしている。
ガン細胞は決してブレーキが壊れた細胞として無限に増殖しているのでは無い。体内の汚染を一点集中させているにすぎないから、汚染源を突きとめて、体内の汚染が止まれば、あとは自然に縮小して消滅していく。

血液の汚れは、肝臓の解毒機能が効かなくなった結果、腸の中で増殖した毒素が血液の中に入り込むことで起こっているのです。
そして、“ガン細胞は抗毒素を分泌している”という事実は、ガン細胞ができるのは、血液が汚れてきたのを浄化する目的であることの証拠です。
血液が汚れてしまって、このままではどうしようもないという時に、ガン腫ができて血液をきれいにする働きをしてくれており、ガン腫は“浄血装置”であり、毒素、細菌、ウィルスから人の自然の免疫・排毒機能が働かなくなるときの“非常の排毒機能”なのです。

 では、なぜ、人の自然の解毒機能が働かなくなったのか?

◆ ◆ ◆ 人工物質が、自然の免疫機能を破壊

主に摂取する食品によって、体内に毒素は蓄積していく。
それゆえ、人が生まれてからこれまで何を食べてきたか、それ以前、胎児であったときに母親が何を食べたかによって、どんな病気になるか決まるといってもいい。
食べ物の中に毒素が少量であれば、分解して処理するか毒素として体内に蓄積され、最終的に通常排出もしくは病気の形をとってある時期になると溶けて体外へ流れ出る。このように、人体は自然の排毒機能が働く。
しかし、許容を超えた毒物を摂取し続けていると、自然の排毒機能では納まらず、体内の毒素を一ヶ所に集めるガン腫が形成され、そのガンはどんどん大きくなっていく。
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(1)農薬、食品添加物
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この自然の排毒機能は、近代農業が農薬、除草剤を使うようになってから状況が一変する。
最も生命力の強い雑草を枯らしてしまう除草剤の猛毒性についてはベトナム戦争ですでに実証済みで、多くのガン患者や奇形児が生まれた。これら除草剤の猛毒が人間の体内に入り始めてからガンや難病、奇病、原因不明の病気などが多くなった。
日常の食品を通じ、農薬、除草剤、そして人工添加物が肝臓にたまり始めると、肝臓はこれほどの猛毒を処理する機能をもたず限界に達してしまう。そして、肝臓がダウンしては命がなくなってしまうため、少しでも命を守るために肝臓自体で処理できない毒素を1カ所に集めようとしたのがガン細胞で、ガン細胞は肝臓や命を守るために第二の肝臓のような「非常の浄化装置」として働いている。
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(2)人工物質、電磁気、放射能

また、人間の体は本来NK細胞などの免疫力によってガンの発症を防止しているが、免疫力が弱まるとき、そこからガンが発症し急成長していく。
農薬、飲食物の添加物ばかりではなく、ワクチン接種、調合薬などの人工物質、さらには電磁気や(原発などからの)放射能によって、免疫機能が弱体化させられていることは、ガンの大きな要因である。

(3)動物性蛋白質
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農薬や添加物など人工物質にまみれた食べ物でなくても、動物性蛋白質(肉類、魚、鶏卵、牛乳など)を大量に摂取し続けていると、腸内に毒素を形成し、それが肝臓の解毒機能に支障を与えるため、これもガンの大きな要因である。

(4)食べ過ぎ
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また、食べすぎは、腸内での消化のために酵素をたくさん使ってしまう。酵素は消化か免疫や代謝に使われるもので、消化でたくさん酵素を使ってしまうと免疫や代謝に酵素がいかず、血液の汚れにつながる。不必要な食べすぎ(過食)も、ガンの大きな要因である。
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◆ ◆ ◆

 では、どのようにガンに対応してゆけばいいか?

ここまでの内容から、対応はおのずと見えてきます。
次回のシリーズ最終回は、このことを踏まえ、さらには最新の免疫力を高めるガン治療法も紹介して、「ガンへの対応」を扱います。

List    投稿者 kirin | 2013-01-26 | Posted in N.健康・医療・食品, N05.「がん」を考えるNo Comments » 

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