2008-04-17

ミネラルウォーターが売れるには水道普及が必須??

 「日本の水資源と水利用の現状 1.列島の水資源」は興味深い内容でした。ただ、枯渇の危機に反して、日本ではミネラルウォーター市場もどんどん拡大しています(最大ブランドであるサントリー「南アルプスの水」は、一説には年間2200万ケース:2L×6本も売れているとのこと)。水資源とミネラルウォータービジネスの関連について考えてみたいと思います。まずは、下のグラフから。
g2.gif
『H-12 景観の変化から探る世界の水辺環境の長期的トレンドに関する環境社会学的研究』よりお借りしました。

<1.日本(琵琶湖・淀川水系)>
・急速に水汚染が進んだといわれる琵琶湖も昭和30年代までは、川水、湖水などが浄化せずに直接飲用にされていたことは意外と知られていない。昭和30年代の琵琶湖周辺での洗い場写真などの古写真を活用したディープインタビューにより、人びとの汚染認識は、一般に水質を管理しようとする行政的認識と大きく異なることがわかった。
・行政的水質管理が、水の中の物質の「制御」を狙っているが、人びとが汚いと判断するのは、水や水場との「かかわりが失われること」であるという「関係論的」あるいは「共感論」的認識であった。昭和30年代まで、地域社会では、上水と下水を厳密に分ける「上下水分離システム」が存在し、水場を空間的に使い分けながら、し尿や使い水を肥料として使い回すという仕組みがつくられていた。
・特にし尿について、大便と小便をあらかじめ分離をし、それぞれに肥料として活用する、大小便分離型トイレが有効に機能していた。このような仕組みは個別の家族というよりは地域共同体全体としての共通な水管理の仕組みを作っていた「社会的関係性」の中にうめこまれたといえる。その結果、琵琶湖への汚濁負荷が少なく、琵琶湖の清浄さが確保された。
・しかし、昭和30年代以降の上水道が導入されると、家庭排水が増加し、河川や琵琶湖の汚染がすすんだ。そこで水質汚染対策として行政により下水道システムの導入がはかられたが、その結果上水源も琵琶湖、下水処理水を流す場所も琵琶湖という高度にエネルギーを利用する大循環システムが生まれ、巨額の公共投資を行いながら、水汚染問題の深刻さから解放されていない、という問題をかかえることになった。ここには県や国という中央集権的な行政管理の強化がみてとれる。

 この内容からすると、「共同体単位で水管理→中央集権的な水管理(=上水道普及)→生活廃水の増加→水質汚染→下水道の必要性→巨額の公共投資」という流れがあるように思います。つまり、近代的な水道設備の普及が、水使用量の急激な増加、それが水質汚染や水資源の枯渇という問題につながっているのではないでしょうか。なお、これは共同体から核家族への小家族化とも連動しているように思います。では、続きに行く前にご協力よろしくお願いします。

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  投稿者 systema | 2008-04-17 | Posted in K02.水質汚染7 Comments » 

アレルギーって一体何なの?!

はじめまして あわわです
小学校の頃から、花粉症
運動会など、一日中太陽に当たった日には、必ず湿疹がでちゃう、日光アレルギー
大人になっても、食べ物によっては、急に蕁麻疹が出たり、具合が悪くなったり・・・ 😥
血液検査では、小麦や、大豆etc.いろんなアレルギー反応があると診断された私
(それでも元気 に毎日働いてますので、ご心配なく
私の周りにもアレルギーやアトピーの人、少なくないけど、アレルギーって一体何なの
なんでアレルギーになるの
そんな疑問を晴らすべく、環境ブログに初参加
みんなの力を借りて、追求していきたいと思います
(一回では答えは出ませんが・・・)よろしくお願いしまっす

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  投稿者 kawano | 2008-04-15 | Posted in Z01.アレルギーが増えるのはなんで?4 Comments » 

温暖化ってホント?~長期的視点で検証~

2000_Year_%E5%A4%89%E5%8C%96.png
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AE%E6%B0%97%E6%B8%A9%E5%A4%89%E5%8C%96>より引用。
近年の温暖化現象は、直近100年程度の変化を対象としていることが多い。
しかし、もっとマクロな期間の気温変化をみると、新たな事実がみえてくる。
例えば、グラフに示すとおり、過去2000年での気温変化をみると、1000年前にも温暖化が認められる。
更に、1万年単位100万年単位で気温変化を見ると、どうなるのか
その先が気になった方は、ぽちっと お願いします。

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  投稿者 kumakei | 2008-04-13 | Posted in G01.二酸化炭素による温暖化って本当?12 Comments » 

もっと気軽に“布で出来たやさしいモノ”を使ってみよう!~女の自然の摂理その9~

こんばんは
タマゴ丸 さんの投稿にあります布ナプキンについて、
体験済みの先輩方から感想報告を受けました~
ニコニコしながら、
不精な(不精になってしまった)わたしたち(女)にはもってこい
ゴミみたいにポイってせずに、自分の成長・変化を感じられる
体調が悪くなる・めんどくさいなどのマイナスイメージよりもワクワク感
などの声が上がっていました
続きもお願いします
 

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  投稿者 sugaiku | 2008-04-08 | Posted in M01.身体の自然環境2 Comments » 

日本の水資源と水利用の現状 1.列島の水資源

世界的に、水の枯渇がいわれているが、日本では、渇水や水不足がここ数年は大きな話題にはなっていませんね。
水飢饉とは無縁そうな日本。本当にそうなのか? 
 
日本の水資源の特徴、水利用の状況を扱ってみます。 
 
まずは、地球上に存在する水の形態について。 
water06.jpg
 
地球上の水の大半は、海水です。
地球上の水は、13.86億立方kmの水がありますが、そのうち97.5%が海水です。 
 
淡水は、全体の2.5%、0.35億立方km。その過半は氷河等の形態です(0.24億立方km)。
そして、地下水が0.11億立方km。
河川、湖沼等は僅か0.001億立方km、全地球の水の0.01%です。 
 
水の惑星といわれますが、陸上生物(植物・動物)が依拠しているのは、わずか0.01%の水です。 
 
では、日本の水資源(もちろん淡水です)はどうなっているのでしょう。 
 
分かりやすい図が、水資源白書にありますので、まずはその図から。 
 
water04.jpg 
 
日本の年間降水量は、6500億立方mです。そのうち、2300億立方mが蒸発し、残りの4300億立方mが、地中にしみこみ、河川を流れ、湖沼に溜まります。(図の平均水資源賦存量) 
 
一方、日本の水利用総量は、年間800億立方m強ですから、水資源賦存量の約1/5を使っています。 
 
日本の水資源は、まだまだ余力があるのでしょうか。あるいは、余力がないのでしょうか? 
 
本文を読む前にクリックを! 
 
 

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  投稿者 leonrosa | 2008-04-06 | Posted in K02.水質汚染5 Comments » 

海水が飲めないのはなんで?

ミネラルウォーター、イオン水、海洋深層水、浄水器など水市場はどんどん活性化しているようです。

そもそも皆がここまでこだわるって、一体どうして大切なのでしょうか?

よく言われるのは、「人の身体の約60%が水で出来ているから。」

60%を占める水が安全できれいなものであるため、ということなんですが、ではなぜ人の身体の60%が水でできているのでしょうか?なんでそれだけ必要なのでしょうか?
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答えは、生物としての生命維持の為です。

人に限らず、生物は常に生命体を維持する為に化学反応を起こしています。

その材料(栄養分)を運ぶのが、他ならぬ水なのです。

そして不要になった老廃物を排出するのもまた水なのです。

そしていかに水が媒質として優れているのか?→これらの答えはるいネットやブログを参照してください。リンクリンク

地球そのもののも、水の循環(雨が降り川が流れ、海にそそぎ、そこで蒸発してまた雨が降る)が大きく関わっています。

海から生命が誕生しましたが、海から這い出た今も生命を維持するために、水が重要な役割を持っているのです。

さて地球上の海水の量は約14億 km3で、地球上の水分の97%を占めています。
水問題が取り沙汰されていることを踏まえれば、これを飲用水に使えないのでしょうか?
つまり、人は海水を飲めないのでしょうか?

誰でも一度は考えるこの疑問を調べてみました。
塩辛いから? 味覚の問題ではありません。

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  投稿者 goqu | 2008-04-04 | Posted in M01.身体の自然環境11 Comments »