日本は、自然に恵まれた資源大国
日本は、工業生産社会が必要とする天然資源(鉄鋼石+石油)は海外から輸入せざるを得なく資源貧困国と言われているが、海に囲まれた日本列島は、自然の恵み(海の幸/山の幸)が豊富にある恵まれた所である。
又日本列島は、火山列島と呼ばれており、地熱エネルギー(地球内部の熱のうち、地表から数km以内に存在する利用可能な熱エネルギー)が日本には2347万kWの地熱資源があり、世界3位の“資源大国”でもある。【地熱情報研究所(リンク)参照】
以上のことを【日本の地理的条件】として下記に纏めました。
①温暖で 年間降雨量 1500㎜
多雨地域 ⇒ 森林率70%で植物に囲まれている。植物による光合成:CO2+水+太陽光⇒有機物(森林の成長)+O2⇒多様な生物が生存。
【世界の森林率】画像はこちらからお借りしました
②大陸の東端にあり四海に囲まれている。
⇒日本列島で発生する火山噴火煙/CO2排気は偏西風により、太平洋に流され海に吸収される。海藻による光合成:CO2+水+太陽光⇒有機物(海藻の成長)+O2⇒多様な海の生物の生存
【日本列島の偏西風】画像はこちらからお借りしました
③火山列島 ⇒豊富な地熱エネルギー
ア)地上:地熱発電+温泉利用等
イ)海中:南海トラフ熊野灘の泥火山に微生物起源のメタンハイドレートを発見
(石炭を天然ガスに変えるメタン生成菌)
ウ)深海:熱水噴出孔周辺には多くの生物生息している。エネルギー源を熱水としている。
【世界の火山・温泉地帯】画像はこちらからお借りしました
今回は、上記のイ)についての記事を紹介します。
南海トラフ熊野灘の泥火山に微生物起源のメタンハイドレートを発見
~海底下深部からの「水」の供給が地下微生物による天然ガス生産を促進~ リンク
概要
・・・・泥火山の山頂から590 mの深さまでメタンハイドレートが存在し、約32億m3のメタンが存在することが明らかになりました。これは、これまでに報告されていた海底泥火山一つあたりに含まれるメタン量の約10倍に相当します。さらに、その90%以上のメタンが、海底下400〜700 mの堆積物に生息する微生物により生成されたことが明らかになりました。その環境には、さらに深部(海底下1km以深)で温度の高い付加体から、粘土鉱物の脱水によって排出された低塩分の水が分岐断層を通じて供給され、地下微生物のメタン生成を促進していると考えられます。
本研究成果は、海洋プレート沈み込み帯における流体の成因と移動プロセスが海底下の微生物による天然ガス生産に深く関与していること、さらに海底下の微生物活動がこれまで認識されてきた以上に地球の炭素循環に大きく寄与している可能性を示しています。今後、地球ダイナミクスと生命圏との関わりや、海底下における炭化水素資源の生成メカニズム等を理解する上で非常に重要な発見です。
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