2020-10-09

世界的な飢餓は来るのか?

「日月神示」をご存知でしょうか?

「日月神示」とは1944年に、神典研究家岡本天明氏に神が憑依し、自動書記によって記されたという日本の未来を予言したとされる書物で、現代までの出来事のいくつかをピタリと当てているとして近年注目が集まっています。

その書物には、日本に何度かの恐ろしい災難が降りかかったのち人類は滅びると予言していると取れる様な記述もあり、その後に神に選ばれた人間だけが、救われ「ミロクの世」と呼ばれる理想郷に生まれ変わるとも記述されています。そして、その災難として特に食料危機は何度か触れられているのです。

wen.org

世界的な飢餓はいつ始まるのか。それは歴史上で最悪のものとなる可能性がある』より引用します。

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飢餓を進行させる引き金となったのは

日月神示というものを知ったのは、12,3年くらい前ですかね。

それから少し経って、日月神示の研究者である中矢伸一さんとお知り合いになり、その後、今ではもうずいぶんと長くなりましたが、中矢さんが刊行されている「玉響」という月刊誌にも毎月連載させていただいています。

私自身は、この世にさまざまにある個別の啓示的な概念に対して、それに真摯に取り組むというタイプではないですが、日月神示の中には「本能的に反応する」という部分がいくつかあり、特に「繰り返し飢餓について述べられている」あたりはそうです。

日本の国に食物なくなってしまふぞ。世界中に食べ物なくなってしまふぞ。

こういう概念は、わりと何度も出てきます。

アステカ文明などの古代の伝説では、今の私たちが生きている世界は「飢餓と噴火と大地震で終わる」とされていたことを、日月神示を知る以前に見聞したことなどもあり、深刻な食糧危機については、10年以上前から「近いのだろうな」とは思っていました。

しかし、これまで、どんな激烈な異常気象や病害虫に苛まれても、少なくとも主要国の食糧システムが完全に崩壊することはありませんでした。

もちろん、一部の国や地域ではそうではなく、部分的な「完全に近い飢餓」は昨年までの時点で明らかなことでもありました。たとえば、2019年7月の「飢餓の時代の到来を調べているうちに突き当たった「農業の未来像と共に浮かび上がる食糧アルマゲドン」という概念」という記事では、国連の発表で、2019年の時点で、すでに「世界で 8億 2000万人が飢餓の渦中にある」ことが発表されたことについて、英ガーディアンの記事をご紹介したことがあります。

このような一部の国々や地域単位での飢餓は、この世界では一貫して続いているものですが、世界的な食糧システムの崩壊というのは、基本的にはこの何十年も、あるいはもっと以前から起きていなかったようにも思います。

そのために、昨年くらいには、

「この世界の食糧システムを根本的に崩壊させるような概念ってあるのだろうか」

と世界的な食糧危機という概念に疑問を感じ始めていたのですけれど、私は、「はじめてその可能性をうかがう事象を見た」のでした。

「新型コロナウイルス出現後の食糧サプライチェーンの崩壊」ということによって、それに近い状態を目撃することになるのです。

先ほど、「今の世の中では、すでに飢餓に陥っている人が 8億人以上いる」ということにふれましたけれど、これまで主要国や国際機関からの食糧援助により、その人たちの食糧はギリギリ保たれていたと思うのですが、では、世界的な流通が軒並止まった今年 3月以降、その人たちはどうなっているのか。

実はそれはよくわかりません。

しかし、大きな影響を受けているであろうことは疑いの余地がありません。

先日、ドイツ政府の連邦経済協力開発大臣であるゲルド・ミュラー氏が、ドイツの新聞のインタビューに対して、

「ロックダウンの影響で死亡する人は、今年だけで何百万人となる」

と述べたことが報じられていました。

もちろん、これは、コロナウイルスによる死者ではなく、「それとは関係のない死」であり、そして、「主要国以外での死」をミュラー氏は述べていました。

こういうことを政治家が述べるのは珍しいせいか、英語圏のメディアでも、このドイツの連邦開発大臣の記事をさまざまに報じていました。

そのうちのひとつの概要は以下のようなものです。


ドイツの開発大臣 : 「ロックダウンはCovid-19そのものより多くの人たちを死に至らしめる」

German Minister: Lockdown Will Kill More Than Covid-19 Does summit.news 2020/09/25

ドイツ政府の連邦経済協力開発大臣であるゲルド・ミュラー氏は、世界中のロックダウン措置により、コロナウイルス自体よりも多くの人々に死をもたらしていると警告した。

新聞ハンデルスブラットとのインタビューでミュラー氏は、パンデミックへの対応が「歴史上で、最大の飢餓と貧困の危機」をもたらしたと述べた。

ミュラー氏は、政府によって厳格な措置が引き続き実施された場合、さらなる被害が発生すると以下のように警告した。

「アフリカ大陸だけでも、今年はマラリアと HIVに よる死者がさらに 40万人増えると予想しています。結核でも、さらに 50万人が死亡するでしょう」と述べる。

「食糧と医薬品の供給がもはや保証されていないからです」

ミュラー氏はさらに、「この人道的大惨事」は「私たちのすぐそばにある問題だ」とし、ヨーロッパ各国政府が、ロックダウンと人々の移動の制限に政策を集中していることを警告した。

「ヨーロッパは、約 2兆ユーロ (約 234兆円)相当のプログラムで自国の経済を支援する復興計画を決定しましたが、アフリカに対する追加の支援は計画されていません」

今年 8月に医学誌ランセットに発表された論文「子供の栄養失調とCOVID-19:私たちは今、行動しなければならないでは、 「社会的距離、学校の閉鎖、貿易制限、および国家的ロックダウン」に言及しており、これらの措置が、世界的な子供の栄養失調を悪化させているとした。

専門家たちはまた、ロックダウンにより未治療の結核感染により世界で数百万人が結核を発症し、140万人が死亡すると警告している。

さらに、南アフリカのデータ分析は、国家的ロックダウンの経済的影響により、コロナウイルスで死亡する 29倍の人たちが死亡することを発見した。

世界中で「命を救う」ためにロックダウンが市民に命じられたが、ロックダウンは、より多くの命を犠牲にする可能性があると警告している専門家たちの意見はメディアによって無視され続けている。


ここまでです。

そもそも、春頃には、日本を含む主要国でも「いろいろなものが手に入らない」状況が見られていたほどで、日本にしても、パスタなどがごく普通に店頭に並び、購買数制限がなくなったのは、夏前くらいではなかったでしょうか。どこのスーパーでも、長い期間、「お一人様2点まで」などの掲示が続いていました。

小麦もパスタも生産地にはいくらでもあるのに店頭にやって来ない。

サプライチェーンの崩壊というものを、あの時期に見たのですけれど、「さて、あれは一過性のものだったのか」という話でもあります。

たとえば、自然災害などの時にもこういうことはあるのですけれど、それらの場合は、「少しずつ元に戻っていく」ものです。

しかし、今のパンデミックとその政策に関しては、

「先がよくわからない」

のです。

以下の記事でふれましたけれど、2%くらいから最大で 8%程度の「偽陽性」が出てしまうとも言われる PCR 検査や LAMP 検査を続ける限り、感染確認者もそれに応じて発生し続けます。

延々と終わらない。

実際にいくつかの国や地域では、部分的ロックダウンが再開されています。

そのたびに、部分的ではあっても、何らかのサプライチェーンの問題が発生する。

ロックダウン後の 4月のアメリカで、さまざまな農作物や加工食品が出荷されずに廃棄されていることは、こちらの記事などで取りあげたことがあります。

これはヨーロッパでも同じでした。以下は、5月の英国 BBC のニュースの概要です。

コロナウイルスはヨーロッパの食品産業の危機につながる オランダの漁師の半数は海に出かけるのをやめた。これは、需要不足により鮮魚の価格が急落したためだ。フランスでは、農家がチーズを販売できないため、1,500トンの高品質チーズが、そのまま腐敗した。 そして、ヨーロッパ中の生鮮食品を保管する倉庫の多くは、現在、容量の限界に達している。 BBC 2020/05/18)

食べ物はいくらでもあるのに、それが手に入らないという構造の「新しい食糧危機の構図」が、この春から夏には世界各地で起きていました。

先ほど書きましたように、今のような「検査」が続いている限り、大量の偽陽性の発生のために、「表面上の流行」が終わらない。あるいは増えていく。

そうなる中で、いつまた大規模なロックダウンが起こらないとも限らない。

ドイツ政府の閣僚が、あのようなことを言ったのも、「もういい加減にしろ」ということだったのかもしれないですし、別の意図もあるのかもしれないですし、そのあたりはわからないですが、今少しずつ「食糧の枯渇への道」が各国で、着実に拡大しているように思います。

今回は、ふたつの国の「特定の食糧の枯渇が近い」ことを示す報道をふたつご紹介して締めさせていただこうと思います。

中国で「年内で豚肉が枯渇する可能性」を報じた米ゼロヘッジの記事と、オーストラリアの「自国産コメの枯渇」について報じた英デイリーメールの記事です。

連続して概要をご紹介します。

中国とオーストラリアでの食糧の枯渇の予測

価格が高騰する中で、中国の豚肉の備蓄が「数ヶ月で不足する」リスクがある 中国は、アフリカ豚熱(豚コレラ)によって多くの豚が一掃されたため、保管している大量の冷凍豚肉の備蓄を使い果たす寸前にある可能性がある。 豚肉備蓄量の減少は、中国共産党にとって特に悪いニュースであり、中国政府は、豚肉価格の不安定な高騰を防ぐことができないのではないかと懸念している。 フィナンシャルタイムズが引用したロンドンを拠点とするコンサルタント会社のエノド社は、中国の戦略的な豚肉備蓄量の状態を詳しく査定したところ、2019年9月から 2020年8月にかけて 45万2000トン減少したことがわかったと述べた。 これは、中国の豚肉埋蔵量が危険なほど少ないことを意味するレベルだ。 中国の最新の豚肉輸入のどれだけが国家の備蓄に転用されたかは不明だが、エノド社のチーフエコノミストは、中国には約 10万トンの冷凍豚肉が残っている可能性を述べた。 「この備蓄量だと、2〜 3か月以内に枯渇する可能性がある」と言う。 フィナンシャルタイムズは、エノド社が提供した埋蔵量の数値は、北京にある米国農業報告(US agricultural attaché)による最近の報告と一致しており、「豚肉の備蓄量は 2020年の第3四半期までにほとんど枯渇したようだ」と述べている。 中国の豚肉不足は経済で世界第二位の国が直面している最も差し迫った国内問題の1つになる可能性がある。 zerohedge.com 2020/09/23)

次は、オーストラリアに関してです。

オーストラリアで深刻なコメ不足。クリスマスまでに自国産のコメがすべて消える可能性がある オーストラリアが深刻なコメ不足に直面しており、クリスマスまでには国産品のコメがなくなると予測されている。 コメの供給企業サンライス社の最高経営責任者は、地元のコメ物資が減少し続けているため、オーストラリアではベトナムから輸入したコメを食べるしかなくなるだろうと述べている。 「クリスマスまでにオーストラリア産のコメは消えるでしょう」と述べた。 「ベトナムを含む私たちの食糧サプライチェーンはオーストラリアのコメ不足に対しての防波堤となっているため、オーストラリアでは、まだスーパーの棚にコメの製品は並んでいますが、すでにそれらはオーストラリア産のコメではありません」 雨不足、乾燥した天候、COVID-19によるパニック買いなどがすべて、コメの在庫の減少に関連している。 もともとオーストラリアは、コメの輸出国だが、国内最大のコメ供給業者であるサンライス社は、4億ドル以上の輸出を失った。同社はまた、ニューサウスウェールズ州で、コメ栽培の労働力の 3分の1を削減することを余儀なくされている。 ニューサウスウェールズ州では、降雨量が少なく乾燥状態にあるため、2017年以降、収穫量は 90%以上減少したという。 サンライス社のコメの取り扱い量は、平年は 80万トンほどだが、昨年収穫されたコメは、わずか 5万4000トンだった。dailymail.co.uk 2020/09/14)

ここまでです。

オーストラリアは、かつて、小麦も大きな輸出国のひとつでしたが、2019年からは、小麦に関しても「輸入国」となっています。これに関しては、以下の記事などでふれています。

全世界で異常気象により崩壊していく農業生産。全世界を巻き込む食糧危機と飢餓のカオスが2021年頃から到来する可能性がさらに高く 投稿日:2020年8月31日

そして、現在、コメに関しても、輸入国となりました。さまざまな穀物を世界中に輸出していたオーストラリアが、「自国産の穀物が消滅しつつある」という現状であり、今後気象が改善するという具体的な見込みもありません。

このように、異常気象などでの農業のダメージも各国で進行していて、これまでなら、輸入すればいいというだけだったのですが、今は、サプライチェーンを含めてさまざまな問題があり、食糧流通は世界を巻き込んでいく可能性が強いです。

そして、この問題が拡大していった場合、食糧自給率が低い国や地域が最も大きな影響を受けることは避けられないかもしれません。

List    投稿者 asaoka-g | 2020-10-09 | Posted in G.市場に絡めとられる環境問題No Comments » 

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