エネルギーの今後を考える~脱炭素・エネルギー費高騰の中で日本はどうする?
CO2排出・地球温暖化→脱炭素の圧力を受けて、化石燃料への世界的な圧力が増しています。しかし実態は、再生可能エネルギーだけでは社会を維持するのは不可能。欧州は、ロシアからの天然ガスパイプラインを爆破され、この冬を超えられるか?の危機へ。慌てて脱炭素を推進してきたEU委員長が中心となり、アゼルバイジャン→欧州への新パイプライン構築や、LPGの輸入及びコンビナート建設に動き、天然ガスや石炭等の化石燃料をかき集めています。その上、背に腹は変えられない!と、後進国が契約済みの化石燃料を高額で横取りする始末。先進国は後進国の反発を買い、COP27は大荒れ。気温上昇1.5℃目標達成も圧力強化できず。
今後、どうなるのでしょう??
トップ画像は、こちらからお借りしました。
ドイツではLNGガスタンカーを港に横付けして、直接供給するシステムを急遽開発。何とか欧州はこの冬を越せるか、と思いきや、フランスの原子力発電が実は半分停止していて復旧に目途が立たないことが発覚。欧州が頼りにしていた電力輸出国:フランスが、あてにならない状況へ。
またこの間、化石燃料価格の高騰に伴い、エネルギー価格は急上昇。欧州の各企業(特にドイツ)は生産活動停止の危機へ。なぜここまで高くなるのか?
日本でも電気料金やガス料金の値上げが進み、政府が補助金を出すほどに・・・。
エネルギーの脱炭素問題が、エネルギー安全保障問題へと転換しています。
反面、先週から中国・習近平国家主席は、サウジアラビアを訪問。サウジだけでなく湾岸協力会議(GCC)諸国とも協力関係を強化。ロシア・中国を中心としたBRICS諸国は、化石燃料・エネルギーを中心に力を増しています。
今後、資源の無い日本がどう生きて行くか?脱炭素の圧力の中で新しく開発されている新エネルギー技術を含んで、日本のエネルギーの今後を、追求していきたいと思います。以下の4つの視点で追求していきます。お楽しみに。
- そもそも化石燃料とは?何?
(前投稿:「そもそもエネルギー源とは何か?化石燃料とは?」よりスタート。)
・そもそも化石燃料とは何?どうやって地球の歴史の中でつくられた?
・原油からガソリン・軽油・重油、天然ガス
それぞれ何が違う?炭素と水素の組み合わせだが、どうのように作れれる??
- 世界のエネルギーの動きはどうなっている?
・世界の化石燃料の分布と輸出入関係
・欧州の天然ガスは、ロシアパイプライン→アゼルバイジャンとの接続に切替中。
・価格はどうやって決まっている?ペーパーオイル、ペーパーガスも含めて整理
・価格の状況(特に短期契約(欧州)と長期契約(日本)で価格差が大きい。
日本は、サウジアラビヤやオーストラリア、アゼルバイジャン、東アジアとの関係良好
長期契約関係で欧州ほど急激な価格上昇は無い。欧州は短期契約で金融市場の影響大か。その構造は?
- 日本のエネルギーの現状と今後の可能性は?
・発電に着目すると:石炭・原油・天然ガス、原子力系、再エネ(太陽光・熱、地熱)
・日本に埋蔵されている化石燃料は?
(発掘済み、発掘中、今後発掘の可能性・・島根断念、長岡でメタネーション、等)
・日本は、どこからどの程度の化石燃料を輸入しているか?
石炭、原油、天然ガス、
・日本の海外での化石燃料の発掘状況(最近の北欧他での活動)
日本の化石燃料発掘技術は高い?
- 新エネルギーの可能性は?
(脱炭素の圧力を超え、資源の無い日本のエネルギー安全保障として押さえる。)
・過去投稿で、微生物発電や地熱、核融合他を調べましたが、その原理と最新研究状況を押さえます。原子力については、小型原子力・小型核融合の最新状況はどうか?
・地熱発電については、各企業が大分・秋田他で開発中。
その方式(地球内部との関係)、エネルギー量、
・合成燃料とは何か?その原理と開発状況、エネルギー量。
東ガス・大ガスを中心としたメタネーション、SAF、合成燃料製造装置(水素とCO2から重油、軽油等を作る。)も開発されている。この仕組みは?
・その他、最近話題の水素、アンモニア混焼とは?他。
*今後の日本のエネルギーをどうするか?一緒に追求していきましょう!
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2022/12/7265.html/trackback