2021-04-25

mRNAコロナワクチンは安全か?(続)

前回の『mRNAコロナワクチンは安全か?』の続編です。

「 mRNA コロナワクチンが、脳のプリオン病と関連している」という論文が「あるのかもしれない」という曖昧な内容になっていましたが、それは「論文そのもの」を見ることができなかったためです。

その内容は、SNS で話題となっていた上に、ファクトチェックで「この情報は間違い」と断定されているのを見まして、「ああ本当かもしれないのだなあ」と思ったのですけれど、オリジナルを見ていないので、それ以上の言及はできていませんでした。

また、新型コロナウイルスワクチン接種による副反応については前回の投稿以降も報道が続いています。

日本の厚生労働省は23日、接種後の死亡例が新たに4人報告されたと発表した。18日までに接種した121万人余りのうち、計10人が死亡した。接種との因果関係は、「評価できない」とされている。NHK等が報じています。 今回は、論文入手後の続きになります。

二つの衝撃 : mRNAコロナワクチンとプリオン病に関する論文の続報。さらに、やや衝撃的な「ワクチンを接種した人の方が感染率がはるかに高い」ことを示したイスラエルの南アフリカ変異種に対しての研究』より引用します。

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論文の実物を読むことができました

前回の以下の記事で、「 mRNA コロナワクチンが、脳のプリオン病と関連している」という論文が「あるのかもしれない」という曖昧な記事を書かせていただきました。

~・中略・~

今回はまず、送っていただきました、その論文の中から少しご紹介したいと思います。

COVID-19 RNA Based Vaccines and the Risk of Prion Disease RNAベースの新型コロナウイルスワクチンとプリオン病のリスク

結論をいえば、この論文の著者である医学博士 J・バート・クラッセン氏 (J. Bart Classen MD)は、この論文で確かにそのように「断定」しています。

この論文の概要全文をご紹介します。

出てくる単語や記号には、「グアニン四重鎖」だとか「GGΨA配列」だとか、もうまったくわからないものばかりですが、それらを省略しては文章自体が成り立たないですので、機械的にそのまま翻訳したものを掲載します。


論文「RNAベースの新型コロナウイルスワクチンとプリオン病のリスク」より

COVID-19 RNA Based Vaccines and the Risk of Prion Disease

概要

新しいワクチン技術の開発は、過去にも数々の問題に悩まされてきた経緯がある。

現在の RNA ベースの SARS-CoV-2 ワクチンは、広範な長期安全性試験を行わずに緊急命令を使用してアメリカで承認された。

この論文では、ファイザー社の COVID-19ワクチンが、このワクチンの接種者にプリオンベースの疾患を誘発する可能性について評価する。

これらのワクチンの RNA 配列とスパイクタンパク質の標的相互作用を分析し、細胞内 RNA 結合タンパク質 TAR DNA 結合タンパク質(TDP-43)と Fused in Sarcoma(FUS / ※ RNA結合タンパク質)を病理学的プリオン構造に変換する可能性について分析した。

結果は、ワクチン RNA が TDP-43 と FUS をそれらの病理学的プリオン確認に折りたたむように誘導するかもしれない特定の配列を持っていることを示した。

現在の分析では、合計 16の UGタンデムリピート(ΨGΨG)が特定され、追加の UG(ΨG)リッチ配列が特定された。また。 2つの GGΨA 配列が見つかった。 (訳者注) タンデムリピートとは、DNAで発生する「縦列反復」と呼ばれるもので、1つ以上のヌクレオチドの配列が連続して繰り返すことだそうです

潜在的なグアニン四重鎖(G-quadruplex)配列が存在する可能性があるが、これらを検証するには、より高度なコンピュータープログラムが必要だ。

さらに、ワクチン RNA の翻訳によって作成されたスパイクタンパク質は、亜鉛含有酵素であるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)に結合する。この相互作用は、細胞内亜鉛を増加させる可能性がある。亜鉛イオンは、TDP-43 をその病的なプリオン構成に変換することが示されている。

TDP-43 と FUS を病理学的プリオン確認に折りたたむと、ALS、前頭葉変性、アルツハイマー病、その他の神経変性疾患を引き起こすことが知られている。

同封した所見および追加の潜在的リスクから、著者は、SARS-CoV-2 に対する RNA ベースのワクチンの規制当局の承認は時期尚早であり、これらのワクチンは、ベネフィットよりもはるかに多くの害を引き起こす可能性があると確信している。


ここまでです。

あまりにもわからない単語が多く出てくるのですが、いずれにしましても、この著者の方は、

> 多くの害を引き起こす可能性があると確信している。

と、「可能性」という表現を超えた「確信している」という強い表現で概要を締めています。

難しい専門用語に少しふれますと、最初に、

> (コロナ)ワクチンの RNA が TDP-43 と FUS をそれらの病理学的プリオン確認に折りたたむように誘導するかもしれない特定の配列を持っている

となっていますが、この論文の主眼は、この「 TDP-43 」と「 FUS 」というものを誘導するかもしれない配列をコロナワクチンの RNA が持っているというようなものです。

これらがどんなものかといますと、まず「TDP-43」というのは、理研の「TDP-43タンパク質の安定化が神経難病ALSの発症時期のカギ」というウェブページによりますと、

・ALS発症年齢とTDP-43タンパク質の半減期が相関する ・TDP-43タンパク質の安定化が運動神経細胞の細胞死を誘導する

というようなことがわかってきているようです。

この TDP-43タンパク質というものが「安定化する」ことが ALS の発症につながると。

もうひとつの「 FUS 」は、脳科学辞典には以下のようにあります。

Fused in sarcoma (FUS)は、RNA結合タンパク質で、主として核内に局在し転写、選択的スプライシング、RNA輸送など RNA代謝全般に機能する分子である。 近年は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子および病態関連分子として注目されている。 脳科学辞典

この辞典には、

> FUS は家族性 ALS の原因遺伝子であり

と記されていまして、本来は「家族性の原因遺伝子」ということですが、クラッセン博士の分析では、このようなものが、 mRNAワクチンによって誘導される可能性があると書かれていると解釈してよろしいのでしょうかね。つまり、「本来は、家族性の原因遺伝子が、外部から誘導される可能性」を示しているのかもしれません。

なお、論文の最後で、クラッセン博士は、「生物兵器」という言葉を用いています。

これに関しては、以下の記事でご紹介しましたアメリカ外科医協会の前会長であるリー・メリット博士と同じ論調です。

コロナ第三波あるいは四波が「ADE(再感染時の感染増強)による修羅場になる」という予測が台頭する中、アメリカ外科医協会の前会長が「このワクチンは生物兵器だ」と非難 投稿日:2021年2月15日

せっかくですので、今回のクラッセン博士の論文の最後の部分もご紹介します。

論文「RNAベースの新型コロナウイルスワクチンとプリオン病のリスク」最後の段落より 多くの科学者が、COVID-19 の現在の流行は、実際には米国政府の人物によって部分的に放出された生物兵器による攻撃の結果であるという警告を提起している。 このような理論は一般的にはあまり理解されていないが、2001年の米国の炭疽菌攻撃が、米軍の生物兵器施設であるフォートデトリックで発生したことを思い起こさせる。 FBIの炭疽菌調査は、事件の FBI 主任捜査官の助言に反し、停止されたため、米国政府でいまだに共謀者が働いている可能性がある。 生物兵器攻撃を阻止する主な焦点は、共謀者を捕らえることでなければならない。そうしないと、攻撃が止まることはない。 ワクチンを承認し、広範な試験を行わずに新しい RNA テクノロジーを利用することは、非常に危険だ。 このワクチンは生物兵器であり、元の感染よりもさらに危険となる可能性がある。

メリット博士は、以下のように述べていました。メリット博士は、米軍に所属していた際に長く生物兵器の研究をしていた生物兵器の専門家でもあります。

アメリカ外科医協会前会長リー・メリット博士の言葉 コロナウイルスワクチンは、接種した人の体にその病原体を与えるものではありません。行われているのは mRNA のプログラミングです。 mRNA は DNA のようなものですが、それは メッセンジャーRNA と呼ばれるもので、体内のタンパク質を作るものです。コロナウイルスワクチンの場合、この mRNA は、あなたの体すべての細胞で、コロナウイルスのスパイクタンパク質(または少なくともその一部)を作り出しています。 これは完璧なバイナリー兵器(二種類の化学物質が容器内に物理的に隔離された状態で同梱されている兵器)です。その mRNA に何がプログラムされているかを正確に知る方法はありません。なぜなら、ほとんどの医師はそのデータにアクセスできないからです。 もし、生物兵器研究者としての私が、他国で軍隊を倒したいと思ったなら、それが自然界に存在しないことを知っている mRNA を作るだけです。誰もそのワクチン接種で死ぬことはありませんが、2年後に「何かを放出」するのです。それは免疫増強死を引き起こします。 SOTT

考えてみれば、このメリット博士の、

「その mRNA に何がプログラムされているかを正確に知る方法はありません」

という疑問や懸念を明らかにしたのが今回の、つまり、mRNA コロナワクチンの「 RNA を分析した」クラッセン博士の論文とも言えます。

もちろん、私は、クラッセン博士や、リー・メリット博士の主張が「正しい」と述べているのではありません(私自身は正しい可能性が高いと思っていますが、他者に押しつける意図はありません)。

問題は、

「このような意見は、現在、議論の俎上にも載らない」

ということです。

「なかったもの」とされ、そして、その意見を主張した人たちは、それまでにどれだけの功績や名誉があっても、「陰謀論を主張する疑わしい人物である」というレッテルを貼られ、メディアも学術界も、まともに取り上げることはしません。

否定するのなら「正々堂々と理論で否定すればいい」と思うのですが。ファクトチェックのような曖昧なものを使用せずに、科学と科学で対決すればいい。

ただ、いずれにしましても、このような「弾圧の流れ」は加速し続けそうです。

現在は、中世の魔女狩りの時代とやや似ている感じもしますが、クラッセン博士やメリット博士の主張が正しければ、最終的な「被害」は、魔女狩りどころではないものになる可能性があります。また、中世の魔女狩りはヨーロッパ中心のものでしたが、今は「全世界」で起きているのも異なります。

今回ご紹介したクラッセン博士の論文そのものについて、私のような素人ではなく、お詳しい方に全文読まれていただきたいとは思うのですが、しかし、私はオリジナルをお送りいただけたのですけれど、それをそのままアップして公開していいのかわからないですし、ライセンス等の問題もあります。

それで考えたのですが、この論文の内容だけをプレーンのテキストにして、「記事」として投稿させていただこうと思います。

オリジナルには、クラッセン博士の連絡先等が掲載されていますが、そのあたりはすべて削除して、論文と巻末の参考文献の部分をすべて原文で以下に投稿させていただきます。

https://indeep.jp/bart-classen-md/

インターネットで検索されないページとなっています。

編集する際に文字抜け等が起きている可能性がありますが、すべてをチェックしきれていませんので、ご了承下さい。

とにかく、今ではこういう主張は「存在しないもの」となっている上に、日本を含めた世界中で、メディアなどによるワクチン洗脳(あるいはワクチン教による折伏)が進行し過ぎていて、もはや冷静に議論する機会は訪れないと思われます。何より、すでに世界で少なくとも 7億8800万人(4月12日時点)がワクチン接種をしているのですから、議論があったとしても、すでに遅くもあります。

そのようなワクチン大キャンペーンの中でも、全世界の感染者数の 7日移動平均も、死者数の 7日移動平均も「増加」しています。

グラフの推移(前回の最大数に向かう際よりも、増加速度のペースが早い)を見ましても、じきにパンデミック以来の最大感染者数を超えてくるものと見られます。

Daily New Cases

ワクチン接種者は 8億人に迫っていますが、これまでの累計の新型コロナウイルスの感染確認数は 1億3727万8683件です。ワクチン接種が自然感染をはるかに追い抜いています。

そんなことになってきていますが、今回は締めとして、最近のイスラエルでの研究を取り上げていた記事をご紹介します。その研究内容は、

「南アフリカ変異種は、ワクチン接種を受けていない人たちより、接種を受けた人々のほうが 8倍多く感染していた

ことがわかったものです。

つまり、この亜種に関していえば「ワクチンを接種したほうが感染しやすくなる」ということのようで、困ったことが起きてきたようです。

アメリカ FOX ニュースの 4月12日の記事です。

 


イスラエルの COVID-19 研究は、南アフリカ変異種がファイザーワクチンを「突破」できることを発見した

南アフリカ変異種は、ワクチン接種された患者たちの間で 8倍流行していることが証明された

Israel COVID-19 study finds South Africa variant able to ‘break through’ Pfizer vaccine Fox News 2021/04/12

イスラエルの新しい研究は、コロナウイルスの南アフリカ変異種がファイザーワクチンの予防効果を、ある程度「突破」できることを示している。

テルアビブ大学とクラリット保健当局の研究チームは、ファイザーワクチンの2回目の接種を終えた患者たちの南アフリカ変異種の有病率 (5.4%)は、ワクチン未接種の患者(0.7%)の約 8倍であることがわかった。

この研究では、ワクチンを少なくとも 1回接種した後に新型コロナウイルスに感染した人と、ワクチンを接種せずに新型コロナウイルスに感染した人を、それぞれ 400人以上を同数で比較した。

テルアビブ大学のアディ・スターン氏は、以下のように述べる。

「ワクチン未接種のグループと比較して、2回目のワクチン接種を受けた人々の間で南アフリカ変異種の割合が不釣り合いに高いことを発見しました。これは、南アフリカ変異種が、ある程度ワクチンの保護を突破できることを意味しています」

「実世界のデータに基づく(ワクチンのコロナ変異種に対する効果研究)は、世界で初めてであり、ファイザーのワクチンは、元々の新型コロナウイルスと英国のコロナ変異種の両方と比較して、南アフリカ変異種に対して効果が低いことを示しています」と研究責任者のラン・バリサー教授は述べる。

バリサー教授は、この結果は、社会的距離の拡大や屋内空間でのマスクの着用など、継続的な健康政策の必要性を示していると述べた。

タイムズ・オブ・イスラエルの報道によると、この研究はイスラエル・ベングリオン大学による最近の研究の同様の結果を裏付けている。ベングリオン大学の研究は、血液サンプルを分析したが、この新しい研究はシーケンスされた検査結果に基づいている。

南アフリカ変異種は、COVID-19 の元の株よりもはるかに毒性が強いものの、これまでのところ広範な蔓延を顕著には示していないことも新しい研究は示す。

「南アフリカ変異種がワクチンの保護を突破できるものだとしても、変異種は、人口全体に広く拡大してはいません」とスターン氏は言う。

イスラエルは、人口の 50%以上に対して2回の完全なコロナワクチン接種が行われているために、同国ではコロナワクチンの有効性について多くの重要な研究が行われてきた。

イスラエルの人口の約 3分の1は 16歳未満であり、その年齢層は、コロナワクチンの接種対象年齢とはならない。


ここまでです。

このイスラエルの研究が示す「今後の推測」を書きますと、要するに「コロナワクチンを接種した人のほうが、南アフリカ変異種に感染しやすい」ということですので、仮にどこかの国や地域で南アフリカ変異種というものが流行し始めた場合、

「コロナクチンを打った人が多くなればなるほど、感染者はそれまで以上に増えていく」

ということになります。

その差は今回の研究では 8倍ですので、場合によって、今後、指数関数的な感染者数の増加が見られる国や地域が増えていくのかもしれません。

それを止める方法は、集団のワクチン接種を停止する以外にはありません。

しかし、それが中止される兆しは世界のどこにもありません。

新型コロナウイルスのパンデミックはワクチンにより収束するのではなく、ワクチンによって、ついに本番を向かえる可能性が高くなりました。

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