【微生物の可能性】プロローグ ~”微生物の可能性追求”とは”自然の摂理の探求そのもの”~
☆☆☆社会的な危機意識の増大⇒放射能除去、次世代エネルギーへの期待の高まり
福島原発事故以降、現在も大気の放射能汚染は拡大、特に汚染排水による海水の放射能汚染は深刻化しており、その上、廃炉の見通しも立っていません。このような状況に対し、政府をはじめとする、学者やマスコミのその他放射能対策に、不整合感を感じ得ずにいられないのは私だけではないでしょう。
そして、ついには原発事故以降の日本人の年間死亡率は、太平洋戦争での年間死亡率を上回り、急激な人口減が現実として問題になってきました。
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福島原発災害後に日本の人口は急減していますが、チェルノブイリの実績の比較から、災害後の25年間で日本の人口の約3割が失われる、そしてそれは今から4年後の2018年から急激に加速されるという。
・平成25年人口推計発表「3年連続で急激な人口減少・特に生産年齢人口が32年ぶり低水準に」
・『死亡者数が激増!都内の葬儀場は何処も予約待ち状態に!放射能被曝による突然死が急増している模様!』
◎日本が避けて通れないであろう厳しい現実 より引用
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直近では上記の“放射能対策”という社会的課題が目立ちますが、7~80年代の石油枯渇説から原子力に主要エネルギーが替わった後、先の原発神話の崩壊により、次世代のエネルギーに対する社会的な課題も依然として存在しています。
これらの危機に対し、今私たちが成すべきこと、追求すべきことは何なのでしょうか。
☆☆☆現実に登場している可能性 ~微生物による様々な可能性~
一方で、このような危機的状況の中にありながら、これらの問題に真正面から応え得る可能性が、現実的な成果や可能性として登場してきています。それが【微生物の利用】です。
放射能除染や内部被爆対策としての微生物利用
◎放射能すら無害化する微生物反応のメカニズムを解明する2 ~微生物の群生による有機的な分解メカニズム~
◎光合成菌は放射能物質を減らす! 微生物の力を借りて放射能を無害化する方法
◎微生物による土壌の浄化(2)~分解・浄化から元素転換を担う微生物~
◎微生物による放射能除染を反エントロピー物理学で見事に説明できる(その1) (その2)
次世代エネルギー、資源としての微生物利用
◎未来食として注目されるグリコーゲンを貯蔵栄養素とする「スピルリナ」
◎健康・医療分野における微生物の可能性を追求する ユーグレナ(ミドリムシ)の可能性
☆☆☆実現するには、(既成)現代科学のパラダイムを越えた新たな理論が必要
上記のように、現在、(既成)現代科学のパラダイムを越えた発想で、「微生物の可能性」の追求が深まりつつありますが、これこそ今考えられる最大の可能性であり、それが実現できれば、先述の危機的状況から脱する可能性があります。
しかし、現段階ではこれらの現象事実は社会的な認知や共認を獲得しているとは言い難い状況であり、いまいち拡がりを見せていません。その壁になっているのが既成の現代科学です。
既成の現代科学の理論だと、例えば「“微生物には化学反応しか起こせない”や“核変換(分解・生成)を起こす為には高エネルギーが必要。だから、微生物には放射能除去など不可能”」などと言ったように、これらの微生物による現象事実(特に放射能除去)について、明快に理論付けができないばかりか、むしろ「有り得ない!」と、妨害する立場に立っています。
ところが、最近になって、“現代科学では説明できない現象”が次々に登場してきており、(既成)現代科学は、極めて一面的な現実のみを対象化してきたことが明らかになってきています。したがって、いずれ既成現代科学は社会の期待から見放され、遅かれ早かれ、淘汰されていくことになると思います。
※参考
◎「現代科学の崩壊と既成理論(=現代科学)に替わる新たな理論の必要性
よって、今私たちのなすべきこと、追求すべきこととは、これらの可能性を一気に実現に向けて社会へとブレークスルーする為に、既成現代科学の壁を突破し、新たな発想で、微生物による放射能除染のメカニズムやエネルギー生成のメカニズムを解明し、理論化することなのではないでしょうか。
☆☆☆自然の摂理に則った新たな科学の有り様が、微生物の追求の先にはある
一昔前では、それこそ、電子や原子力などが花形産業(研究)でした。しかし、原発事故が起こる前から既に「農学」や「畜産」、そして「バイオ」のような生命科学への期待が高まっており、社会的に【生命原理】や【自然の摂理】への回帰が既に始まっています。
微生物には、様々な環境(外圧)に適応してきた歴史があり、それこそ、放射能の溢れる厳しい環境にも適応できる微生物は今でも存在します。そして、特性でもある、“群生”と“休眠”によって適応レンジの広さを有する微生物には、分解・生成反応の無限な可能性を秘めており、その可能性の中に、放射能除去・エネルギー生成のメカニズムがあるはずです。
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微生物が持つ「万能」とも思われる能力は、35億年の中であらゆる方向に可能性探索を行ってきた進化適応の歴史がもたらしたものと言え、また、外圧適応の為の共生関係がもたらしたものと言える。そして、この外圧適応の歴史こそが「自然の摂理」そのものであると言える。そういう意味では有用微生物利用の探求とは、自然の摂理の探求そのものと言えるだろう。
◎外圧適応の歴史が構築した、微生物の「万能」な能力 より引用
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このような【生命原理】や【自然の摂理】への回帰という期待に応え、微生物の反応による“放射能除去”や“エネルギー生成”のメカニズムを理論化することできれば、自然の摂理に則った新たな科学の構築が可能になると考えられます。
今回の微生物の可能性シリーズでは、そのような問題意識を持って追求していきたいと思っていますので、乞うご期待。
※今後のシリーズ記事予定(仮案)
☆「放射能除去」の可能性
1.微生物による放射能除去の現象事実
2.微生物による放射能除去のメカニズム(仮説①)
3.微生物による放射能除去のメカニズム(仮説②)
☆「次世代エネルギー生成」の可能性
4.微生物による資源・エネルギーの現象事実
5.微生物による資源・エネルギー化のメカニズム(仮説③)
☆新たな発想(科学論)から微生物による可能性を探る
<元素転換(→分解・生成)という現象は理論化できるのか?>
6.微生物の可能性を示す、新たな科学論~STAP細胞
7.微生物の可能性を示す、新たな科学論~千島学説
8.微生物の可能性を示す、新たな科学論~ソマチッド
9.微生物の可能性を示す、新たな科学論~生体内元素転換
<より上位の統合的な発想から微生物の働きを探る>
10.微生物の可能性を示す、新たな科学論~カタカムナ
11.微生物の可能性を示す、新たな科学論~反エントロピー物理学
☆新たな科学論から見る、微生物の働きを仮説・立証する
12.新たな科学論から見る、微生物の働きを仮説・立証する①(放射能除去編)
13.新たな科学論から見る、微生物の働きを仮説・立証する②(エネルギー生成編)
14.まとめ編 ~不可逆な世界観から可逆・循環世界(科学)観~

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