2007-03-28

年表~・地球温暖化関係・~

温暖化問題の本質を再整理するためにも年表を作成してみました。 😀



「人口問題」って、なに?で指摘されている人口増加と環境問題

地球温暖化と人口増加の関係を考えるためにも世界人口の推移を組み込んでみました。



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■1900年以前
年代 温暖化にまつわる主な出来事 日本の主な出来事 世界人口
(百万人)
1800
~1870
・第一次産業革命(石炭、鉄道、森林伐採により二酸化炭素等の温室効果気体の放出が加速し、同時に農業及び下水処理技術の改良により人口増加が加速)     <1800>
813~1,125
<1850>
1,128~1,402
CO2濃度;290ppm
1896 ・アレニウスが人間の生産活動による二酸化炭素放出で、地球が温暖化するという最初の計算結果を発表        
1897 ・チェンバリンがフィードバックを含む全地球の炭素交換モデルを作成        
1870
~1910
・第二次産業革命(肥料などの化学製品、電気、公衆衛生により人口増加がさらに加速)     <1900>
1,550~1,762
   
■1900~1959年
年代 温暖化にまつわる主な出来事 日本の主な出来事 世界人口
(百万人)
1914
~1918
・第一次世界大戦

・各国政府は産業界を戦時体制にして支配
       
1920
~1925
・テキサスとペルシャ湾に油田が開かれ、安価なエネルギーの時代が始まる        
1930
年代
・19世紀末以降の地球温暖化の傾向が報告

・ミランコビッチが氷期の原因として軌道の変化を提唱(ミランコビッチサイクル)
       
1938 ・カレンダーが二酸化炭素の温室効果による地球温暖化が進行中だと主張し、この問題に対する人々の関心を復活させる。        
1939
~1945
・第二次世界大戦

・目標は油田支配をめぐる争いに勝つ事
       
1945 ・米国海軍研究所が科学の多くの分野に潤沢な資金提供を始め、そのうち一部は偶然にも地球温暖化の理解に役立つ        
1950
~1953
    ・朝鮮戦争で特需増大 <1950>
2,519
1955     ・神武景気…1955~1957年の31カ月にわたる爆発的な好景気(所得の増大⇒三種の神器(電気洗濯機、白黒テレビ、電気冷蔵庫)がヒット)
2,757
1956 ・ユーイングとドンが急速は氷期の始まりに関するフィードバック・モデルを提示

・フィリップスが全地球大気のある程度現実的な計算機モデルを作成

・プラスが大気中の二酸化炭素増加により放射収支に重大な影響が及ぼされる事を計算
       
1957 ・ソ連、人工衛星スプートニク打ち上げ

・冷戦への懸念が1958年~1958年の国際地球観測年を支え、新たな資金と協調を気候研究にもたらす

・レヴェルが人間の作り出した二酸化炭素はすぐには海に吸収されないことを発見
       
1958 ・望遠鏡での調査により、金星の大気は温室効果結果として水の沸点よりはるかに高い温度になっている事が判明 ・岩戸景気…1958年6月を景気の谷として42カ月間続いた戦後日本の長期景気拡大期
   
■1960~1969年
年代 温暖化にまつわる主な出来事 日本の主な出来事 世界人口
(百万人)
1960 ・1940年代初め以来の全地球の温度下降傾向が報告
・キーリングが地球大気の二酸化炭素を精密に測定し年毎の増加を検出
(※温度上昇が先でそれに続いて二酸化炭素が海から排出されるという見解の方が、論理整合性が高い)
・国民所得倍増計画を発表…’70年(S45)には国民総生産を2倍に引上げ
30億人
突破
3,024
CO2濃度;315ppm
1962 ・キューバ・ミサイル危機(冷戦のピーク)        
1963 ・計算により、水蒸気のフィードバックが二酸化炭素の濃度の変化に対して、非常に敏感に反応することが示される        
1965 ・気候変化の原因に関するボールダー会議
⇒ローレンツらが気候システムのカオス的性質と急激なシフトの可能性を指摘
・いざなぎ景気…’65年~’70年の消費主導型の大型好景気
3,338
1966 ・エミリアーニの深海コア解析から氷期のタイミングは軌道の小さな変化によって決まることが証明
⇒気候変化システムは小さな変化にも敏感
・建設国債(公共事業)による景気拡大
   
1967 ・国際的な「地球大気研究プログラム(GARP)」が設立

・真鍋とウェザラルドが二酸化炭素を2倍にすると世界の気温が2から3℃上昇するという計算結果を出した。
       
1968 ・調査から、南極氷床の崩壊とそれによる海面の破局的上昇の可能性が示唆される。 ・日本のGNPが世界第二位
   
1969 ・宇宙飛行士が月面を歩き、人々は地球全体を壊れやすい物として認知する。

・ブディコとセラーズが雪氷アルベド・フィードバックのカタストロフィー的なモデルを提示しする。

・人工衛星ニンバス3号が全地球大気温度の総合的観測結果の提供を開始
       
■1970~1979年
年代 温暖化にまつわる主な出来事 日本の主な出来事 世界人口
(百万人)
1970 ・最初のアースデイ(地球の日)

・環境保護運動は強い影響力を獲得し、全地球の環境劣化への懸念を広げる。

・米国海洋大気庁が設立され、気候研究に対する世界有数の資金源になる。

・人間の活動によるエーロゾルが急激な増加
⇒それが地球寒冷化を引き起こしつつあるとブライソンが主張
    3,697
1971 ・一流の科学者によるSMIC会議にて、人間が引き起こす急速で深刻な全地球的な規模の気候変化の危険が報告され、組織的な研究活動が求められる。

・宇宙探索機マリーナ9号が火星に、大気を暖める塵の大嵐と、現在とは根本的に異なる過去の気候をしめす形跡を発見
・環境庁発足    
1972 ・氷のコアなどから、過去の大きな気候シフトが比較的安定した時期にはさまれて、およそ1000年ほどの間に生じていたことが示された。        
1973 ・第一次オイルショック
・気象庁(日本)が気候変動調査委員会を設置
⇒中長期的寒冷化を指摘
   
1974 ・1972年以来の深刻な干ばつなどの異常気象、科学者やジャーナリストの警告により、気象変化に対する一般大衆の懸念が広がる。
⇒『新たな氷期』が来るのかもしれない
・サンシャイン計画発足…新エネルギー技術研究開発についての長期計画 40億人
突破
1975 ・米国中央情報局(CIA)が『CIAレポート、世界の人口・食料・気象の潜在的意味』を発表⇒気候変動によって世界各国で食糧危機とそれによる政情不安が起きる。
米国はこれに備えるべきとし、季節外れの異常気象現象と中長期的な寒冷化を懸念

・『氷河期が来る』根元順吉著が注目をあびる
(エアロゾルの日傘効果>二酸化炭素による温暖化という論理

・成層圏の微量成分の調査(航空機の影響)によりオゾン層への危険性を発見

・真鍋と共同研究者が計算モデルを作成、CO2倍増に対する数度の温度上昇を示す
    4,074
1976 ・フロン(1975年)とメタンとオゾン(1976年)が温室効果に重大に寄与することが判明。深海コアからミランコビッチの10万年周期の軌道変化の影響が支配的であることが示され、フィードバックの役割が重要視

・森林破壊など生態系の変化が、気候変化の重要な要因として認識される

・エディーが過去数世紀太陽黒点のない時期があり、地球の寒い時期に対応することを示す
       
1977 ・科学者の意見は、気候に関する最大の危機は、急速な地球温暖化であるという方向でまとまり始める        
1978 ・アメリカ国内の気候研究を強調させる試みは、無力な国家気象プロジェクト法の制定によって終焉
(研究費は増大するが一時的なもの)
・ムーンライト計画発足…省エネルギー技術研究開発についての長期計画    
1979 ・第二次オイルショック

・第1回世界気候会議 ジュネーブ(スイス)
「気候変動の可能性として温室効果ガスの影響も考えられる」という控えめな結論

・環境保護運動の更なる高まりから、再生可能なエネルギー源が奨励
⇒核エネルギーの増加の歯止め

・米国科学アカデミーが「CO2の倍増が1.5℃~4.5℃の地球温暖化をもたらす」と報告

・世界気候研究プログラムが発足
・省エネルギー法    
■1980年~
年代 温暖化にまつわる主な出来事 日本の主な出来事 世界人口
(百万人)
1980         4,442
1982 ・グリーンランドの氷コアから、大昔に一世紀の間で激しい温度の振動があったことが明らかになる。

・1970年以来の強い地球温暖化傾向(1981年は観測市場最も高温な年)が報告される
       
1983 ・米国科学アカデミーと環境保護庁の2つの報告から温暖化論争に火がつく
温室効果による温暖化は、政治の主流で目立った問題となる
       
1985 ・南極大陸の氷コアから過去の氷期・間氷期に伴い、CO2が一緒に上昇下降していたことが報告

・オゾン層保護のためのウィーン条約
    4,844
1987 ・モントリオール議定書
⇒オゾン層を破壊する気体の排出について国際的な規制を定める
    50億人
突破
1988 ・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が設置
・オゾン層保護法
・バブル期(~’92)
   
CO2濃度;350ppm
1989     ・地球環境技術に係る研究開発制度を発足    
1990         5,280
1993     ・ニュー・サンシャイン計画発足…新エネルギー、省エネルギー、および地球環境技術の3分野の総合的な研究技術開発    
1995         5,692
1997 ・気候変動枠組み条約(温暖化防止条約)
・第3回国際会議 京都議定書採択
       
2000         6,071




<参考文献・資料等>








温暖化にまつわる主な出来事;地球温暖化の<発見>とは何か?(S・R・ワート著 みすず書房)
世界の人口(~1900);国立社会保障・人口問題研究所 少子化統計情報
一般人口統計 -人口統計資料集(2006年版)-

「表1-8 世界人口の推移と推計(紀元前~2050年)」
世界の人口(1950~);総務省 統計局・統計研究所 『世界の統計 2006』 第2章 人口 統計表





大雑把ですが温暖化関連の年表を作成しました。

不足している箇所や追加すべき事象が多々あると思います。

そのような場合にはコメントでのご指摘をお願いします。

なお、近況については歴史的にみて重要か否かの判断が困難となっているので記載していません。

by 村田頼哉




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コメント1件

 雑草Z | 2007.05.04 0:26

 後先考えずに闇雲に、至る所をコンクリート、アスファルトで覆ってきた国土交通省は、本当に酷いものです。自然の摂理を無視しています。
おっしゃるように、
>駐車場からラーメン屋の駐車場、マンション、行政官庁、公民館に至るまで、既存の駐車場の駐車部分だけでも切り出し、レンガや自然石と草で駐車場を整備する
と言う事に賛成です。早急にすべきですね。
ついでに、道路の中央分離帯や歩道、公園などにも土を露出させるべきです。
 水の循環は非常に大切ですね。
 ヒートアイランド対策だけでなく、虫や草の生息場所もしっかり確保して、都会にも里山が欲しいですね。
 素晴らしいご提案賛同いたします。

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