2022-07-10

磁力の発見の歴史(ルネサンス)①~人間は神に代わって自然を支配することが許されている~

●ニコラウス・クザーヌスによる神の相対化と宇宙観

(ニコラウス・クザーヌス 1401~1464年)

15世紀のヨーロッパは、カトリック教会の力が急速に弱まった時代だ。それまでの封建制が飽和状態に達し、中世的秩序が徐々に融解してゆく時代だった。

ニコラウス・クザーヌスは、衰退してゆくカトリック教会の力の回復に向けて奮闘した人物である。それまでの時代に於いては、宗教信仰に対して多くの人々が武力を用いて、他の宗教に対する否定や弾圧、殺し合いをしている時代である。そのような封建制が融解してゆく中で、クザーヌスは「永続的な平和」を実現するような調和点を求めて、神学思想を展開した。 (さらに…)

  投稿者 t-taku | 2022-07-10 | Posted in B01.科学はどこで道を誤ったのか?No Comments »