【地震のメカニズム】「爆縮」とは?
【地震のメカニズム】地震は、マグマに溶存した熱解離ガスによる水素爆発
では、地震はマグマ溜まりに発生した爆発と爆縮の繰り返しである、と仮説を紹介しましたが、
キーワードとなる「爆縮」がイメージしにくかったので調べてみました。
調べてみると、意外にシックリ来る説明が出てこない。。。。
爆縮は、爆発の圧力を外部に解放するのではなく、内部圧力の上昇へと向かわせ、これによって通常では得難い物理現象を発生させるのに利用される。主として工学的な意味に用いられている。
との事。内部圧量の上昇?通常では得難い物理現象?
という事で別のサイトへ
爆弾の起爆用火薬などで生じる燃焼現象。全方向から均一に燃焼圧力をかけることによって生じる内部圧力の高圧化・上昇発火現象で、利用には高度な燃焼制御技術を要する。原爆の起爆方式の一技術。
全方向から均一に燃焼圧力をかけるってどういう事?原爆の起爆方式の一技術?
地震のメカニズムとは離れてきている気が。。。。
さらに別のサイトでは、
爆発による衝撃波が一点に集中するようにして、衝撃波により物質を瞬間的に圧縮する事。
純粋な炭素を爆縮すると、人工ダイヤモンドが生成出来る。
と人工的にダイヤモンドをつくる技術でもあるという。
いよいよ分からない。。。。と途方に暮れていると、化学現象の観点で爆縮を説明しているサイトを見つけました。
「水素爆鳴気」という物理現象は、水が臨界点を超えて酸水素ガスの状態になり発火点を超えて着火したときに、液体の水に戻る現象である。
*水は374℃で臨界状態になり酸水素ガスとなる。そして、570℃で発火し瞬時に水に戻る。これを爆縮反応といい、水の温度と発火点の温度を差し引いた熱が残る。
これだ。この論理だと、
水素・酸素ガスを溶存したマグマ溜まりが出来る
⇒マグマ溜まりの圧力が下がると溶存していた水素と酸素が気体となる
⇒それが結合して水素爆発する
⇒水素爆発することで瞬時に水となり、体積を小さくしようとする。【=これが爆縮】
という地震のメカニズムと整合します。
YouTubeで実験画像も見つけました。
ちなみに、爆縮を活かした新技術も開発されている模様。
Enecoガスは、爆発するのではなく、爆縮します。着火すると、パッと燃えて真空になります。つまり、空気の容量から液体の容量に水となって液相に移るので、その間がなくなり真空になります。エネルギーを外に無駄に流さない特徴があります。
これは分かり易いですね。
以上、今回は「爆縮」についてでした。
同じ言葉でも、物理と化学では、こうも使い方が違うのか。というのも気付き。素人的には困りますが、それぞれの分野が閉じていて、自分達に都合の良い言葉を使っているのでしょう。
さて、次回は本論に戻り、著者が提唱する新しいプレート「伊豆衝突帯プレート」を紹介したいと思います。
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