2016-09-29

水星は地球の仲間? 現在も地殻運動で収縮中

昨年、11年間に及ぶ探査ミッションを完了し、燃料切れで水星表面に墜落した米航空宇宙局(NASA)の水星無人探査機「メッセンジャー(Messenger)」が撮影した画像により、水星の表面に小断層(階段状の傾斜)があることがわかった。NASAが27日、発表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160928-00000011-jij_afp-sctch

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どうも水星は地球と同じように冷却→収縮しながら地震を発生させているらしい。

 

以下、http://sorae.jp/030201/2016_09_28_mercury.htmlより引用

水星や地球、火星は表面が岩石からできているので「地球型惑星」と呼ばれることがあります。そういう意味でもこれらの惑星は仲間なのですが、新たな研究によると水星は地球と同じように地殻運動があり、惑星自身が収縮しているというのです。

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水星は2004年に打ち上げられたNASAの探査機「メッセンジャー」により、徐々にその活動が明らかになりつつあります。また同探査機は水星にて高さ3km、長さ1,000kmの断層などを観察。このような断層は地球と同じように、岩石(地殻)の移動によって形成されたものです。

 

以前、このような断層は加熱と冷却をくり返す水星の温度変化によってできたものだと思われていました。しかしメッセンジャーが長さ10kmほどの小さな断層を観測した結果、それらはたったの5000万年前に形成されたことがわかります。そして、そのような断層は水星の冷却と収縮によってできたものだと発表されたのです。

 

ワシントンの研究機関のThomas Watters氏は、「これらの断層は地震性の活動によってできたものです。おそらく水星にも震度5以上の地震が存在し、惑星に斜面を作り出しているのでしょう」と語っています。

 

改めて、収縮説を調べてみると、プレート理論以前では、有力な説であったことがわかってきた。

 

以下、http://www.asyura2.com/12/bd61/msg/214.htmlより引用

 

広がる地球、または成長する地球論は、各大陸の位置と比較的な移動は、少なくとも部分的に地球の質量の増大によるものだ、とする説。対照的に、地学的世界規模の寒冷化 http://en.wikipedia.org/wiki/Geophysical_global_cooling は地球の収縮によって色々な特徴を説明する説。

 

地球成長説と地球収縮説の妥協がアイルランド人のジョン・ジョリーによる”熱サイクル”説だ。彼が提案したのは、地球内部の放射性崩壊からの熱の流れは、地球表面の冷却率を超えているという事だ。英国の地学者、アーサー・ホームズと共に、ジョリーが提案したのは、地球は定期的な拡張によってその熱を失うという説だ。彼等の論説によると、成長は地球内部のひび割れに繋がり、そのひび割れはマグマによって満たされる。それには冷却の期間が続き、マグマは塊り、再び固い岩になり、地球が収縮する原因になる。

 

歴史を通して提案され続けてきたが、1970年代に地殻移動説が科学的同意の主流になると、地球の成長・収縮説は、否定される様になった。

 

2005年、J.マーヴィン・ハーンドンは、彼が”地球全体減圧ダイナミクス”と呼ぶ説を提唱し、地殻変動説と地球成長説を融合する理論とした。彼が提案したのは、地球は元々、木星サイズのガスのジャイアントで、そのガス的大気を大変動的に失う事で、引き続き減圧が起こり、惑星の岩的に成った部分の減圧によるひび割れに結果し、そのひび割れは大陸プレートの領域で、それらは海底の海嶺からの玄武岩で満たされているという説だ。

 

J.マーヴィン・ハーンドンの”地球全体減圧ダイナミクス”は説得力があるように思えるし、水星の観測事実とも整合するように思われる。引き続き、収縮仮説を調べて行きたい。

List    投稿者 tutinori-g | 2016-09-29 | Posted in D01.地球史, D03.地震No Comments » 

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