【地震のメカニズム】13.2011年±4年・・・富士山大噴火?!~「地震の目」「噴火の目」に出現する地震活動の「3つの山」で地震・噴火時期を予測する!
2012年1月28日、富士五湖地下を震源とした震度5の地震直後、富士山山腹より大量の水蒸気が噴出
(画像はこちらからお借りしました)
当ブログ【地球の仕組み】シリーズでは、地球内部のメカニズムを解明する一環として、現在火山噴火のメカニズムの追求が行われています。また、【地震のメカニズム】シリーズでは、学者による確率論による地震の長期予測が全く役に立たないことが明らかになってきました。
そこで、今回は、独自の予測手法により数々の地震や噴火の予知を成功させている琉球大学名誉教授木村政昭氏の近著「富士山大噴火!不気味な5つの兆候」を要約することで、富士山噴火のメカニズムと前兆現象、地震発生周期を基にした予測手法などを紹介したいと思います。
■木村政昭氏のプロフィール
1940年横浜生まれ。海洋地震学者で琉球大学名誉教授。NPO法人海底遺跡研究会理事長でもある。地震予知と与那国島海底遺跡の研究で知られている。
地震予知については、1983年の三宅島、1986年の伊豆大島三原山の噴火、1991年の雲仙普賢岳の噴火、1995年の兵庫県南部地震、2000年の三宅島の噴火、2004年の新潟中越地震等を独自の「時空ダイアグラム」理論で予測。
昨年の「東日本大震災」に関しても、東北沖に複数の「巨大地震の目」を事前に指摘していた。現在は千葉県北東部地震と富士山噴火を予測。
■プロローグ~311東日本大地震が富士山噴火のトリガーとなる?
近年、三宅島→伊豆大島→三原山→手石海丘(静岡県伊東市沖合いの海底火山)が次々に噴火。これらは全て富士山と同じフィリピン海プレートにある。これらの火山が富士山に向かうように南から北へと火山活動を活発化させてきた。
噴火が近くなるとマグマの動きを反映し周辺の地震活動が活発になる。富士山では2000年に低周波地震の回数が増加。一旦収まったが2008年から再び増加している。これは、マグマがかなり浅いところまで上がってきていることを意味する。
このような状況で、昨年の東日本大地震が発生。直後から富士山付近で地震活動が劇的に増えてきており、富士山下のマグマを刺激していると思われる。
これにより、1707年の宝永噴火以来、300年にわたって溜まったエネルギーが解放されるのではないか?木村氏は、富士山噴火時期を2011年±4年と予測している。
■木村氏の地震(噴火)予知手法~「地震の目」「噴火の目」に出現する地震活動の「3つの山」
日本の地震学者は過去に起きた地震データから大きな地震が起こっていない「地震空白域」を見出し、次に起きる場所を推定する。空白域とは概ねM6クラス以上の地震が起こってない場所。ところが空白域で地震は発生せず、別のところに来ることが度重なった。
【木村氏の地震予測法】
①まず、空白域を探す。ここ数十年間大地震が起きていない場所。特に過去に大地震が起きた地域と地域の間が空白域の候補になる。これを第1種空白域と定義。
②第1種空白域の中で地震活動が集中し活発になっている場所を第2種空白域とする。第1種空白域のドーナツの輪をまぶたとみなすと、その中は白目にあたり、その中に黒目ができたようになる。
⇒これが「地震の目」
画像は木村政昭氏のホームページよりお借りしました。
③この「地震の目」の内の地震活動の時間経過と回数変化のパターンから、大地震の発生時期を割り出す。通常ノコギリの歯状に不連続的に増大し、「3つの山」を経て「立ち上がり」より30年±3年で本震が発生する割合が多い。
2011年3月11日の東日本大地震の震源域の場合は、1978年に明らかに地震発生回数が急増(立ち上がり期)。1987年にこれを上回る回数の地震が起き(第2の山)、1998年に第3の山が出現した。
画像は木村政昭氏のホームページよりお借りしました。
因みに、同じ手法を用いると、千葉県北東部に「地震の目」があり、2012年±3年、つまり、2009年~2015年の間にM7.1の地震が起きる可能性がある。(1982年の「立ち上がり」以降、「3つの山」がきれいに現れている)
【噴火予知】
地震と噴火は同じプレートの移動によって発生。よって「地震の目」はそのまま「噴火の目」に応用可能となる。噴火の場合も地震の場合と同様に「3つの山」が現れ、最初の山から35年±4年後に噴火することがわかってきた。
⇒富士山の場合最初の山が1976年に出現。従って、35年±4年後の2011年±4年に噴火する可能性が高い
富士山の「噴火の目」に出現した「3つの山」
画像は木村政昭氏のホームページよりお借りしました。
■2011.03.11東日本大地震と富士山噴火
2011年の東日本大地震の直後から、全国の火山周辺で地震活動が活発化している。2011年3月15日には、富士山直下を震源とするM6.4の静岡県東部地震が発生し、富士宮市で震度6.0を記録した。
地震と火山の噴火はどちらもプレートの移動によって発生する。火山の火口の下にはマグマが溜まっている「マグマだまり」があり、プレートが移動して押されるとマグマだまりが縮まってマグマが火口からあふれ露出。これが噴火
⇒つまり、地震が起きるということは噴火が起きやすいということ
通常は地震より前に噴火が起こる。
●伊豆大島・三原山は1912年噴火 1923年に関東大震災。
●有珠山は1944年~45年にかけ昭和新山が隆起するほどの大噴火 1952年M8.2の十勝沖地震。
●1940年蔵王山、1944年栗駒山、1970年秋田駒ケ岳、1974鳥海山、1983、1990、2003、2004、2008、2009浅間山 昨年の東日本大地震
逆のパターンもある。大地震によるプレート移動が火山噴火を誘発するパターン。東日本大地震では、北から「三陸沖中部」「宮城県沖」「三陸沖南部海溝寄り」「福島県沖」「茨城県沖」「三陸沖北部から房総沖の海溝寄り」の6領域の多くで断層破壊が発生。
しかし、震源域北隣の「三陸沖北部」と南隣の「房総沖」では地震が起きなかった。
⇒これらの地域には強い圧力がかかってかり、近くのマグマだまりに及び、火山活動に影響を与える。従って、三陸沖北部と房総沖に近い火山は噴火しやすい状態にあると考えられる。
⇒三陸沖北部は有珠山、樽前山、十勝山、房総沖は浅間山、伊豆諸島の山々、そして富士山が該当する。
東北大地震当日には富士山麓の西湖で高さ1mの津波のような現象が発生しており、湖底が陥没するなどの地盤変化があったと考えられる。
■大地震と富士山噴火の歴史
西暦500年以降地震活動が活発だった時期は3回ある。
富士山の古文書の記録に現れた活動とユーラシフプレート側での火山活動の規則性
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第1期は飛鳥時代後期~平安時代後期の400年間で、初期60年、中頃20年、後期5年間に巨大地震が集中している。この期間は富士山の活動も極めて活発で、869年に発生したM8.3の三陸沖貞観地震の5年後に富士山噴火。
第2期は1498年の明応地震に始まる200年間。室町時代から江戸時代初期に該当。 第1期と同様に初期、中期、後期に地震集中。中でも後期は1677、1703、1707年に巨大地震3回発生。1707宝永地震49日後に富士山噴火。これが現在のところ最後の噴火であり、江戸からも多数目撃されている。
最後の第3期は、宝永噴火の200年後、1923年の関東大震災(大正関東地震)に始まる。つまり、現在は第3期にあたり、巨大地震が増加している・・・
1943年鳥取地震(M7.2死者1083人)1944年昭和東南海地震(M7.9死者1223人)1945年三河地震(M6.8死者2306人)1946年昭和南海地震(M8.0死者1330人)1953房総沖地震(M7.4)2011東日本大地震(M9.0死者・行方不明者22000人)
第1期が400年間、第2期が200年続いたことを考えると、第3期が関東大震災の頃始まったとすれば、22世紀~23世紀まで続く可能性がある。現在は第3期の初期ではないか?
宝永火口(上から第一、第二、第三火口)
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■富士山噴火のメカニズム
火山が噴火に至る段階は2つに分けて考えることができる。まず、プレートが潜り込んで火山直下の火道が圧縮される。火道とは、マグマだまりからマグマやガスが噴火口に達するまでの道。
すると、マグマだまりのマグマが満ちて周辺の地殻を圧縮して、微小地震を発生させる。これがある地点に集中すると「噴火の目」となる。
画像は木村政昭氏のホームページよりお借りしました。
現在は地震活動が活発化した第3期にあたり、かつ富士山は300年噴火しておらず、いつ噴火してもおかしくない状態。このような状況下で、1976年に「噴火の目」にて地震発生回数が増加し(「立ち上がり」)階段状に地震が増加し、既に「3つの山」が現れている。
従って、富士山の噴火は2011年±4年と試算できる。
■富士山が噴火したらどうなる?
噴火とは、マグマが上昇し、噴火口から火山灰が吹き上がったり、マグマが地表に現れて溶岩となって流出する状態を言う。東日本大震災のような巨大地震が起きるとプレート境界がずれ、火山の下にあるマグマだまりも押しつぶされる。その圧力でマグマが上昇し噴火に至る。
現状、富士山のマグマの位置は、噴火口から数十キロ~20キロの位置まで上がっているとの見方が多い。
富士山の断面構造
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富士山は溶岩流出が多い火山ではない。西暦500年以降、溶岩流出は1、2回しかない。最も規模が大きかったのは864年噴火の際の青木ヶ原溶岩流。(その際「剗の海」が精進湖と西湖に分断された。)
また、富士山噴火には規則性がある。有史以来、山頂火口から堂々と噴火した例はない。どの噴火も斜面で発生しており、第Ⅰ期では北斜面から、1707年宝永噴火では南斜面。これから起こる第3期は北斜面の可能性が高い。(噴火の目も北側に出現)
以上、木村氏の地震予測法、昨年の東日本大地震の影響、大地震と富士山噴火の歴史、富士山噴火のメカニズム、富士山が噴火したらどうなるか?について見てきました。
どうやら、歴史的に見て現在は室町~江戸初期に渡り数百年続いた第2期に続く地震多発期にあり、噴火の可能性がかなり高まっていることは間違いないようです。
次回は、実際にどのような前兆現象が発生しているのか?を見ていきたいと思います。
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コメント4件
ぴのこ | 2013.04.19 18:11
天変地異さん
コメント、ありがとうございます★
見つけていただけて、光栄です!!
マスコミの世論誘導も、バレバレになってきています。
みんな、気付き始めました!
これからは、みんなが事実を発信し拡散していくことが求められていると感じています。
よろしかったら、ぜひtweetもお願いします!
dectFlierie | 2013.07.27 1:25
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Allessjex | 2013.08.16 1:41
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天変地異 | 2013.04.16 3:03
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初めまして。偶然このサイトを見つけたのですが、大変興味深く読ませてもらいました。記事にある、唐突な中国PM2.5報道に違和感を感じていた人は他にも沢山いたのですね(笑)。世論誘導?もここまであからさまになって来たか、と言う気がします。日経サイエンス5月号にも派手に掲載されてたので、この雑誌も信用出来なくなってきたのかな?とちょっと心配している所です(掲載論文の内容が、ではなく、掲載論文のセレクトのプロセスが、です)。興味深い記事をこれからもよろしくお願いします。