プレートテクトニクスのウソ9~プレートテクトニクスの破れ→新仮説の提示~
前回、8~その他の原因説~で、専門外の方の地震原因説を紹介しましたが、地震学、地球科学専門の学者の間でもプレートテクトニクスには批判が多くあるようなのです。
グローバルテクトニクスの新概念ニュースレター
http://kei.kj.yamagata-u.ac.jp/ncgt/ は学会の中でプレートテクトニクスに疑問を持つ学者たちが意見や論文を発表している場です。この中で、プレートテクトニクスがドグマと化し、創造的意見を封殺する動きとなっていることを再三指摘しています。
■ プレートテクトニクスを証明するとされる事象は、
① 大西洋を挟んで、南北アメリカとヨーロッパ・アフリカの形状が一致する
② 離れた大陸に、古生物上非常に近い種の生物が存在する
③ プレートが沸き上がる場所から沈み込む場所に向けて海底の堆積物が増える
④ プレートの沸き上がる海嶺を挟んで、地磁気逆転の痕跡が平行して残っている
画像はウィキペディアと「画像は光世界の冒険」さんよりお借りしました
・ ・などがあります。
■ これに対して、上記のニュースレター論文では、それぞれに対し
① 比較してみれば、不一致の場所は350万k㎡に及ぶ
② 古生物全体を見れば、現在の大陸は元からその位置にあったと考える方が整合性が高い
③ データの取り方が恣意的で、合致していない部分も多い
④ そもそも過去の地磁気が残っていると言われる岩石の特徴がはっきりしたものでは無い
などとしています。
しかし、これら反証もその根拠がどれほどはっきりしているのか、明確な物が出てきません。
互いに、相手の弱点をあげつらっているようにしか見えません。
大陸移動説はもう捨て去っても良いかと思うのですが、確かにプレートテクトニクスの発想の元になっている中央海嶺や、マントルトモグラフィーによる日本列島下部へのプレート沈み込みのような形状は、海洋プレートの動きを想像させます。
海洋プレート動いているのか?
その前に、ポちっとお願いします。↓
■大陸は動いていない、海洋プレートは動いているのか?
しかし、基本的なところで、このプレートテクトニクス説がしっくりこないところがあります。
まず下の図を見てみましょう。
「海嶺には、ほとんど火山が無く、海溝付近に火山が密集している」
海嶺(プレートを生み出す)には火山が無く、海溝(プレートが沈み込む)には火山が多いというのは論理的におかしいように思えます。
「大量のマグマが存在しているところ」→「火山・地震が多い」の方が論理的ですね。
■中央海嶺の盛り上がりや、海溝の沈み込みの形状は何なのか?
ここからは当ブログの仮説です。
中央海嶺、あるいは、日本列島の下に潜り込む低温度帯の形状は、確かにプレートテクトニクスを体現しているように見えます。
しかし、上で述べたように中央海嶺にはプルームの湧き上がりはありません。冷えているのです。
こう考えてみてはどうでしょうか?
過去、海嶺にマントルの湧き上がりは有った、しかし今は無い。
中央海嶺などプレートが新たに生み出されているとされる場所には必ずトランスフォーム断層という、海嶺と直行する断層があります。ここを拡大して見ると、プレートが動く場合、隣り合った部分で逆向きの力が働くというおかしなことになっています。従来、これもプレートの動きによる歪からくる結果とされてきましたが、本当でしょうか?
素直に考えて、連続してプレートが沸きあがっていて、このような断層が出来るでしょうか?
こう考えてみてはどうでしょう?
昔は確かに湧き上がりの動きがあった、しかし沈み込み側から海底表面が少しずつ固まりだした。そして、しばらく湧き上がりのプルームの力はあるが、プレート後半は拘束されているので、海嶺を盛り上げ、湧き上がりの東西バランスが少しでも異なるところでは、元々あった亀裂にそって東西にズレが生じた。これがトランスフォーム断層であると。
また、そう考えれば、日本列島を初めとした海溝部分での低温帯形状がプレート端部沈み込みに見えるのも説明がつきます。
現在、観測されるスーパーホットプルームは南太平洋とアフリカの2箇所です。プルームの位置が過去からずっと同じだったとは思えません。古くはもっと広範囲なプルームの沸き上がりが有り、プレートは確かに動いていた。しかし、現在は多くが固まり、固定化され、その下でマグマが熱エネルギーを放出する場所を探して暴れている。その結果が地震であると。
何度も出てきているマントルトモグラフィーで表れる、リソスフェアの内側で水平方向に連続する高温帯はこのことを表しているのではないでしょうか?上記に上げた火山帯の分布の下には、マントルの下部から沸上がったプルームが、リソスフェアの内側で水平に移動し、地震や火山のエネルギーになっていると考えた方が素直ではないでしょうか?
つまり、マグマ仮説(熱移送説)がやはり最も答えに近いということになります。
そうすると、予知はどのように考えられるべきなのか?
次回は予知について考えて見ます。
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