プレートテク二クス説のウソ⇒『新・地震のしくみ』その1~プレート説とはどんな説か?~
今回の地震をきっかけに、改めて「地震のしくみ」について追求してみました。
当ブログでも、以前は「プレート説」を紹介してきました。
→「プレートテクトニクス・大陸が移動する(その1)」
しかし、地球の内部の様子が明らかになるにつれて、今までの定説である「プレート説」には、様々な矛盾(プレート説では説明がつかない事例etc)があることが、分かってきました それに伴い、新たな理論も提唱されています。
今回のシリーズでは、改めて「新・地震のしくみ」を紹介していきます。
地震のしくみを理解していくには、まず、地球がどういった構造になっているのかを知る必要がありますが、今まではあまりはっきりと分かっていませんでした。しかし、ここ最近の研究で、地球の内部が分かってきたのです
医療で使われているMRIの技術を地球科学に応用し、地震波を使って地球の内部を見ることができるようになったのです。それをマントルトモグラフィといいます。
これ が、マントルトモグラフィを使って解析した地球内部の画像です。赤い部分が地震の伝わる速度が遅いところ、つまり熱く溶けている箇所です。反対に青い部分は地震の伝わる速度が速く、岩石が固体として存在するところです。
引用元:地球の中はどうなっているか
引用元:角田史雄著「地震の癖」講談社新書
こうやってみてみると、地球の内部は、一様ではないことが分かります。
今までは、マントルは対流があると考えられていましたが、マントルはまるで「アリの巣」のように、熱い部分と冷たい部分とが入り組んでいます。つまり、マントル全体にわたるような対流は起きていないことが分かりました。
これは、大きな発見でした
プレート説は、マントルが対流していることを前提に成りなっています。それが崩れることになるからです。
これらについては、また別記事で詳しく扱いたいと思います。
上記からも分かるように、新しい発見により、地震のしくみも再度検証する段階にきていると思います。
ということで・・・
まずは、現在定説になっている「プレート説」はどんな説なのかから、入っていきましょう。
■プレート説とはどんな説?
中学校の教科書にも載っている話だが、正確に理解している人は少ない。
この説の背景・大前提になっているのは、100年前にドイツの学者が提唱した大陸移動説である。南アフリカ大陸の西海岸線と南米の東海岸線が一致するので、数億年前に一つの大陸であったのが、反対側に移動してできたに違いないという説であり、この説がプレート移動説の原点である。
各プレートが地球の裏側まで移動するということになると、衝突したプレートの片方が沈み込んでゆくと考えるしかない。
つまり、プレート説の生命部分は、プレートが移動すること、そのためには沈み込む(と考えるしか成立しない)という点にある。
おなじみのプレート説の解説図などによって、太平洋プレートがユーラシアプレートに35度くらいの角度で沈み込むイメージが描かれている。そういう角度で厚さ100kmの岩盤が摩擦で引きづられ、上のプレートが曲げられる。プレートの移動は続いているので曲げ圧力の耐えられなくなって、ユーラシアプレートの端が跳ね上がる。それが地震であるというのがプレート説である。
引用元:4/17なんでや劇場(1) プレート説とはどんな説か?
このプレート説は、阪神大震災の時に、すでに矛盾がありました。
それに対して我々は、1995年阪神淡路大震災の時に、プレートの撥ね上がりが地震であるという説はおかしいことに気づいた。本当にプレートの撥ね上がりであれば、地震のたびに常に津波が起こらないとおかしい(現実には、津波を伴う地震は一部しかない)。また、プレートが沈み込む場所は太平洋沖にあり、そこで撥ね上がりが起きるというのであれば、何百キロも離れた内陸部で地震が起きることの説明がつかない。
そこで考えた仮説が、硬い岩盤同士がその接続面上のいくつかの抗点で引っ掛っているが、その抗点が壊れるので地盤が動くので地震が起きるというものである。この説によって内陸部で地震が起きることが説明できるようになった。
現在、地震学者の中でも主流ではないが、プレート同士はそこに働く摩擦ではなく、いくつかの固着ポイントによって支えられているという説が京大などで登場してきたが、まだ過半の地震学者はプレートのプレート同士は摩擦によって支えられていて、プレートの撥ね上がりが地震であるというアホな話を言い続けている。
引用元:4/17なんでや劇場(1) プレート説とはどんな説か?
なんだかいろいろ「プレート説」では説明できないことがありそうです。
その矛盾については、次回に詳しく扱っていきます
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CoreleEnfonry | 2013.08.04 4:58
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