2011-11-01

【地震のメカニズム】2. プレートテクトニクスの成立過程・その1~大陸移動説から海洋底拡大説まで~

シリーズでお送りしています!
現在の地震予知と人工地震!?
【地震のメカニズム】1.プロローグ
 
今回から本格的に個々の地震学説の歴史を辿っていこうと思います。
改めて、現在ある様々な事実認識を統合し、地震メカニズムを明らかに出来ないか?またそれをもって予知はできないか?という問題意識を基に、可能性を探っていこうと思います。
 
地震学説とその基となる観察結果を年表にしてみました

 
 
では、まずはじめに「プレートテクトニクス学説」は一般にどのうよな仕組みとして説明されているのか?プレートテクトニクス理論の成立過程を4回にわたってレポートします。
 
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1.大陸移動説の提唱 ~世界地図を眺めていたドイツの気象学者~
「プレートテクトニクス」は1970年頃になってようやく学校の教科書に記述されはじめるという、歴史的にもかなり新しい学説です。
その基となるのが「大陸移動説」です。
気象学者であったウェゲナーは、1910年頃に世界地図を眺めていた時に、大陸の海岸線がぴたりと符号する事から、この様な仮説を発表しました。
しかし、大陸がひとつにまとまっていた「超大陸パンゲア」という発想は、地質学的な裏付けが無く当時の人たちの賛同は得られません。
大陸が移動する根拠(原動力)が示すことが出来ずに、この先駆的な考え方は忘れ去られてしまいます。
 
以下、「徒然なるままに~地球のダイナミズム~」の「プレートテクトニクスの成立と進展」より引用させて頂きました。

1.大陸移動説【1915年】の提唱
大陸移動説:アルフレッド・ウェゲナーが提唱
気象学者である彼は、気象観測のかたわら大地形に興味を抱き、南アメリカとアフリカの海岸線の形が似通っていることから大陸が移動するという発想にたどり着き、大陸移動説を提唱した。
【ウェゲナーの挙げた論拠】
1)生物・古生物学的証拠
ある種のカタツムリや様々な化石が大洋を隔てて広範囲に分布していること
2)地質学的証拠
大洋を隔てた大陸の古代の地層や地質的特徴が似通っていること
3)古気候学的証拠
極より離れた地域に氷河跡が存在していること、高緯度地域で石炭が産出されること
 
現在のすべての大陸は唯一の大陸であるパンゲアが分裂してできたものである
【問題点】
彼の考えでは、大陸移動の理由を適切に示すことができなかった
 
大陸移動説は否定された

   
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大陸移動説:ウェゲナーが考えた大陸移動の様子
 
【ここが疑問】 :roll: :roll:
・大陸を動かすほどの巨大な力はどこから生み出されるのか。
・近代ではパズルの様に組み合わせが成立する様な形をしていますが、長い年月の中では海面も上下はするはず。その都度陸の形状は変わる可能性があり、説明も付かなくなっていく。

【補足サイト】
・大陸移動説【1915年】:2.大陸移動説の復活 ~海洋底拡大説と古地磁気学の成果~
前述の通り、「大陸移動説」は人々には受け入れられませんでした。
その後、「大陸移動説」の支持者アーサー・ホームズによる「マントル対流説」に加えて、岩石に残された「古地磁気」の調査から理論的な証明がされ『大陸は移動した』という事を世に知らしめました。
大陸移動説は再評価されることになります。
 
以下、「
徒然なるままに~地球のダイナミズム~」の「プレートテクトニクスの成立と進展」より引用させて頂きました。

2.大陸移動説の復活
岩石の地磁気の研究が進み古地磁気極の位置の推定が行われる。その結果、大陸によって推定される古地磁気極の位置が異なる。

大陸移動の結果と考えられる

大陸移動説の復活

 
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岩石の地磁気の研究:大陸の岩石より推定された古地磁気極の位置
 
【ここが疑問】 :roll: :roll:
・一部のプレートの移動が全大陸の移動を説明できるか?
・プレート、一枚の剛体となって移動するの?

【補足サイト】
・マントル対流説【1930年頃】:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E5%9C%B0%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%AD%A6″target=”_blank”>Wikipediaより
 
 
 
3.「海洋底拡大説」 ~地質学者ハリー・ヘス~
「古地磁気学」の研究が進む中で、海洋底の拡大による大陸移動が浮上します。
きっかけは、大西洋の海底を横断するケーブルの敷設でした。
敷設前までは海底はフラットであるとの認識でしたが、『海底には起伏がある』という構造が、ケーブルの断線事故を契機に、論理的に明らかになっていきます。
海洋底は「中央海嶺」、「海洋底」、「海溝」の3つの区分され、それぞれが異なる地殻運動をしている事が提示されました。
この「海洋底拡大説」は、「大陸移動説」に比べてすんなりと受け入れられました。
しかし、直接の証拠を得ることが出来ない事から、「海洋底拡大説」を提唱したヘス自らは「geopoetry(地球詩のエッセー)」と呼びます。
 
以下、「徒然なるままに~地球のダイナミズム~」の「プレートテクトニクスの成立と進展」より引用させて頂きました。

3.海洋底拡大説【1960年頃】
海洋底拡大説:マントル対流によって動かされた海洋底が海嶺から広がり、海溝へ沈み込んでいるという説
海洋底拡大説は、海嶺・海溝の発見や、海嶺から遠ざかるにつれ地質の年代が古くなっていることなどから、地質学者ハリー・ヘスによって提唱された。
この説は地球科学に革新をもたらす新たな説であったが、未検証の仮説を含んでいたため、ヘスは自らの論文をgeopoetry(地球詩のエッセー)と呼んだ。
ヘスの理論のポイント海洋と大陸の配置より、海底の拡大と移動を重視した点海洋底拡大のスピードはとてもゆっくりとしたペース

直接の証拠を得るのは難しい海洋底の拡大は説得力のある学説だが、検証は不可能?

  

海洋底拡大説:ヘスによって提唱された初期の概念図
 
  
【ここが疑問】 :roll: :roll:
・フィールドワークによる解明がされていない。
・マントル対流が本当に海底を動かせるのか?そもそもマントル対流は本当に起きているのか?」

【補足サイト】
・海洋底拡大説【1960年頃】:Wikipediaより
「9 大陸の移動は激変的に起きる」
「14 海底の年齢2億年説は表皮だけの話である」
 
 
「プレートテクトニクスの成立過程①」はここまで。
続編「プレートテクトニクスの成立過程②」では、海洋底拡大説の証明~です。
お楽しみに。
 
  

List    投稿者 minene71 | 2011-11-01 | Posted in D03.地震No Comments » 

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