2008-07-19

水の特徴、物性を探る。その6 地球の温度を安定化させている水の役割とは?

みなさん、こんにちは!。
egisi :o です。
今回は、この自然の摂理ブログでも何度も追求されている地球と水 の重要な関係について、その物性に注目してご紹介したいと思います。
ハイ、ここでクイズです!。
水星(330)、金星(200)、地球(15)、火星(-50)、木星(-130)、土星(-150)、海王星(-200)
これらの数字は何を表しているのでしょうか?。
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【画像はhttp://it1127.cocolog-nifty.com/it1127/2006/08/post_ee5a.htmlさんのサイトより。】
『答え 』⇒各惑星の『平均気温』を表しているのです!。
現在の地球の平均気温は15℃です。基本的には各惑星の平均気温は太陽からの距離で決まっています。ところで太陽から同じ距離にある月は、昼は110℃、夜は-180℃の大きな寒暖の差がありますが、地球はそうなってませんね。
そこには、地球の大気中の『水(=水蒸気)』が温度の安定に、大きく貢献しているからなのです。
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■地球の熱収支について
暗黒の宇宙の中で、地球が太陽 から受け取る放射エネルギーは、毎秒180兆KWにもなります。(例えるならば、日本にある大きな原子力発電所の設備容量が約100万KWなので、太陽からのエネルギーは、原発1.8億基分に相当します!。)
もちろん、この大きなエネルギーがそのまま使用できるものではありませんが、このような膨大なエネルギーを受けていながらも、地球がどんどん暑くならずほぼ一定しているのはなぜでしょうか?。
ここでまず、地球の熱収支をまとめてくれている図を紹介します。
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【画像はhttp://www.sukawa.jp/kankyou/site3n.htmlさんのサイトより。】
この図はまず、太陽からの地球の球面が受け取る平均的な熱量を100とした時の熱収支を示しています。
①:入射量100のうち、30はそのまま宇宙空間に反射します。
②:残りの70の内、23が大気に吸収されます。47が地表に達し、地表を暖めます。
③:熱を貯えた大気システムから、96が地表に放出されます。これが大気の『温室効果』というものです。
④:直接地表に到達する47の太陽光と、96の大気温室効果の合計143を、地表は受け取ることになります。
しかしこのエネルギー量だと、実際地表の温度は31℃となってしまいます。
実際には、地球全体の平均気温は15℃程度であり、地表からの熱放射113を発しているからです。この差30が地球の大気・水循環システムです。
30の内、24は地表からの水の蒸発エネルギーとして大気システムに渡されます。
⑤基本的には100入ってきて、100出て行きます。
地表温度を15℃に保っている大気と地表との熱のやり取りが重要ですね。
■大気中での水の重要な役割について
地球の大気組成は、窒素(78.08%)、酸素(20.45%)、アルゴン(0.93%)、二酸化炭素(0.035%)、その他(0.01%)となっています。
その中でもその他に含まれる大気中の水蒸気の割合は、0.01%以下と極めて少ないのですが地球の気温には重要な役割を果たしているのです。大気組成のうち、窒素、酸素は熱収支の役目を殆ど持っていませんが、水蒸気は前項でも紹介しましたが、地球が放射する赤外線の一部を蓄え、地表に戻す働きを持っています。
これが地球に対する温室のような働きなので『温室効果』と呼ばれていますが、それではなぜ、水蒸気がそのような効果を持っているのでしょうか?。
それは水蒸気による放射の吸収効率が、他の気体に比べて、紫外域、赤外域ではほぼ100%の効率で吸収されからなのです!。 (下図参照)。
水蒸気が、地表と大気の熱収支の主役なんですね!。
(現在の気候を維持している温室効果への寄与度を気体別に見ると、水(水蒸気・雲)が90%以上という結果なのです。)
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【画像はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9Cさんのサイトより。】
■大気・水の循環が地球の安定を育んでいる
地球上の水は、太陽の熱で蒸発し、上空で雲 となり、更には雪 や雨 となって再び地上に降りてきます。地球誕生以来、液体・気体である水蒸気・雲、固体の雪や氷と状態変化しながら地球上を大循環している水 のおかげで、安定した温度帯の中で私達は生きていけるのです :D !。
次回はこの地球上の水 の成り立ちについて見てみましょう! :o

List    投稿者 egisi | 2008-07-19 | Posted in D.地球のメカニズム6 Comments » 

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コメント6件

 hihi | 2008.12.06 19:47

彼ら、地上に進出した植物よりも先に地上に上がっていた生物はいなかったんだろうか?細菌類とか。
光合成を行なう植物が最初だったというのが面白い。自らエネルギーを作り出す生物でないと生きてゆけないというのは、地上がそれだけ不毛だったということですね。

 finalcut | 2008.12.06 19:58

「植物が緑色なのはなんでか?」
いますごく気になっているテーマです。
光のスペクトルの中央にある緑を、植物が光合成効率を高めるために戦略的に取り込んだのだろう。
というあたりまではなんとなく推定しているのですが、なぜ光合成をするために緑色が有利なのか、知りたいところです。わかったら教えてください。

 kz2022 | 2008.12.06 21:39

二十数億年かけて浅海から陸へ。不思議なドラマですね。また海藻の色が光合成に使う光の波長によって違う話にも妙に感心しました。

 egisi | 2008.12.13 2:44

hihiさん、コメントありがとうございます!。
地上の生命をつくっていった、地上植物の進化は引き続き発信していきますので、また応援よろしくお願いしますね!。

 egisi | 2008.12.13 2:45

finalcutさん、こんにちは!。
緑色と光合成の関係の話は、調査してまた発信しますね。
また、こういう日々みなさんがおもうなんでに応えていけるよう頑張っていくのでよろしくお願いします!。

 egisi | 2008.12.13 2:47

kz2022さん、こんにちは!。
コメントありがとうございます。
海から生まれた命の進化の過程は、植物の歴史と密接に関係しており、知れば知れるほど面白いですね。
次回も、地上植物の進化にスポットを当てていくので応援よろしくお願いします!。

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