プレートテクトニクス説のウソ⇒『新地震の仕組み』その7~プレートテクトニクスを補強するために考えられたアスペリティー
GPS観測によると、変動が目立つのは浜松市付近で、二〇〇一年三月から九月にかけて南東方向に約一・五センチの動きが確認された。フィリピン海プレートの沈み込みで北西に押される通常の動きとは逆になることから、この動きが「スロースリップの発生を強く示唆しているといえる」と説明した。(静岡新聞/東海地震より引用)
2001年に発表されたこのスロースリップ(ゆっくりすべっている)の事実は、従来のプレートテクトニクス理論で唱えられているような摩擦によって地震が起こると言い切ることができず、自然と力が開放されていくこともありうるということを明らかにしました。そう!これまでのプレートテクトニクス理論では有り得ない事実だったんです!
そこで出てきたのが「アスペリティー」という考え方。
アスペリティーを簡単に説明すると、プレート説でいわれているような摩擦ではなく岩石が引っかかってプレートに力が加わり、岩石が砕けた時に地震が起こるという考え方です。たしかにびよ~んと戻った時に地震がおこるという従来の説より実感とも合致している気がしますね
では、「アスペリティー」を詳しく勉強していきましょう 😉
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わかりやすく紹介してくださっているEARTH, OCEAN, and LIFE さんの記事からご紹介させていただきます♪
●アスペリティで地震が起こる
陸と海のプレートの境い目はガッチリかみ合っている部分とずるずる動いている部分があります。ガッチリかみ合っている部分は普段は全く動きませんが、地震の時だけバリバリっと動きます。この「ガッチリかみ合っている部分」を「アスペリティ」と言います。最近10年程度で認識されるようになった概念です。ぜひ覚えて下さい。●アスペリティとは?
アスペリティとは、プレートの境い目に分布する、周囲にくらべて摩擦強度の大きな領域です。地震波の記録を丹念に解析することによってアスペリティの分布が明らかになってきました。
陸に平野や山地があるのと同じように、海底にも平野や山地・山脈があります。まだら模様に見えるアスペリティのランダムな分布は、陸の下に潜り込んでしまったかつての海底の山地(海山 [かいざん])の分布に相当するのではないかと考えられています。
地下に潜り込んだ海山の「でっぱり」が引っかかって、プレート運動にブレーキが効いている状態になっているらしい、と言われています。
アスペリティの規模は地域によってまちまちです。
北海道や東北の太平洋側ではアスペリティの半径は数10km程度です(図)。
静岡から高知へ至る南海トラフではアスペリティは半径100m以上の円形~楕円形です。
●地震の正体はアスペリティの破壊だ
さて、「地震」を一言で言い表せば、地下の岩石が破壊してずれることです。ある一点(震源)から始まった破壊は、立体的にではなく、平面的にバリバリっと広がります。このように破壊してずれた面が地震断層です。
この破壊面が、まさにアスペリティに相当するのです。
つまり、地震の正体はアスペリティの破壊なのです。
★まとめ(アスペリティモデル)
●プレート境界面には、滑りやすい場所と引っ掛かっている場所(アスペリティ)がある。
●地域によって固有のアスペリティがあり、サイズはまちまち。アスペリティのない場所もある。
●普段はアスペリティが踏ん張っているから(ブレーキが効いているから)地震は起きない。
●アスペリティに歪みがたまって、耐えきれなくなってずれる(岩石が破壊する)のが地震。
●地震が起こる場所はアスペリティに限定されていて、固有の再来周期(破壊周期)がある。
●アスペリティは一度ずれても、またがっちりと噛み合い、周期的に地震を繰り返す。
●大きなアスペリティほど長期間踏ん張りがきくが、破壊すれば巨大地震を起こす。
例)静岡~高知の南海トラフ
アスペリティの直径100km以上、破壊周期は100-200年程度、M8クラス
●小さなアスペリティは踏ん張りがきかず、ちょくちょく壊れ、似たような地震が時々起こる。
例)北海道や東北の太平洋側
アスペリティの直径数10km程度、破壊周期は50年程度、M7クラス
いかがでしたでしょうか 😀 ?
さて…ここで素朴な疑問です
「地震」を一言で言い表せば、地下の岩石が破壊してずれることです。
と書いてありましたが、岩石が破壊しているのになぜもう一度地震がおきるのでしょうか??
破壊されたのだとしたら同じ場所でもう一度地震がおきるはずないですよね??
これってどういうことなんでしょう???
これまで地震の仕組みの追求してきましたが、アスペリティのような部分的な補強説は出てきても、なぜアスペリティが出来るのか?やなぜそのアスペリティが同じ地域ばかりなのか?などの地球構造全体を考えた理論はなかなか見えてきません。これは、プレートテクトニクスという大前提はそのままでその説の上に補強する形でしか地震の構造を考えようとしていない!ということがいえるのです。それでは、地震の構造を説明したことにはなりませんよね
次回からは「地震の原因はプレートテクトニクス以外にある!」と唱えた方々の仮説をご紹介します
お楽しみに~
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