2022-03-24

地震の実践的予測(1)~MEGA地震予測~

今回は、地震の予測について調べてみました。

調べてみると、JESEAが提供する地震予測情報アプリがあります。調べてみました。地殻の隆起や移動が地殻の歪み=地震を引き起こすとして、地震予測をしています。以下の内容で重要な箇所を引用させて頂きます。
リンク
これによると、地震の実践的予測が出来そうな感じです。

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●測量工学的なアプローチから地震を予測
(村井教授)
私は測量工学の人間ですから、地震学の素人が「地震予測」をすることに対して、当初は負い目を感じる瞬間もありました。そんなとき、東京大学地震研究所で長年教授を務めた方から「地震学は地震のメカニズムを研究するもので、前兆を捉える研究はしていない。だから村井さんには、期待しています」と言われたことが非常に励みになりました。

また研究を進めるなかで、大地震の発生の際には、地表に異常変動が起きるという事実に対して、確信に近いものを感じていたことも、挫けなかった理由のひとつだと思います。

●「予知」ではなく、「予測」。情報を発信することに意義がある
(村井教授)
私は東日本大震災の直前(6ヶ月前)に、東北地方において、地表の異常変動を確認していました。それは一目でおかしいと感じるレベルのものでした。しかし当時は、データの提供企業と守秘義務契約を結んでいた関係もあり、その事実を情報発信することはできませんでした。それを私はいまも、非常に後悔しています。

あくまで「地震の予知」ではなく、「地震の予測」ですから、地震発生を断定することはできません。それでも注意喚起をするだけでも、充分に効果はあります。もしかしたら近いうちに大地震が来るかもと思っている人と、来るわけがないと思っている人では、いざ大地震が発生した際の対処も当然、変わってきます。東北地方であれば、津波を警戒し、すぐに高台に向かって逃げることもできたでしょう。そうすれば、逃げ遅れる人をひとりでも減らせたかもしれません。

(村井教授)
こうして2013年1月、橘田寿宏氏(現・代表)および谷川俊彦氏(現・取締役)とともに株式会社地震科学探査機構(JESEA)を設立。同年2月7日から「週刊MEGA地震予測」の発行を始めました。「MEGA地震予測」はそのアプリ版です。

(村井教授)
大地震の前には、いくつかの異常現象が起きることがこれまでの研究でわかっています。
1. 地殻が変動する
2. 低周波の音が伝わる
3. 低周波の電波が出る
4. 電離圏※に乱れが起きる
※電離圏:地表から高さ約60km~500kmの大気圏の上層部。太陽からの紫外線など、大気が電離されて生じた電子やイオンが存在する領域。

JESEAでは、上記4つをさまざまな技術や機器を組み合わせ、計測・分析することで、「地震予測」を可能にしています。

地球は絶えず動いていますが、特に「1.地殻が変動する」に関しては大地震の前には特徴的な現象が発生します。通常、地表は上下左右に1~2cm程度の変動をしますが、大地震の発生前には4cmを超える異常な変動を起こします。さらに超巨大地震の東日本大震災の際には、プレスリップ(前兆すべり)と思われる現象が確認されました。

●「MEGA地震予測」
JESEAでは、電子基準点のデータを使い、過去に起きたマグニチュード6以上の地震162個に対して、地震の前に何らかの「前兆現象(地震が起こる前の地殻の微小な変動)」が起きていないかを独自に調査しました。すると、すべての地震に前兆現象が見られたのです。
時期は地震発生の数日前から2ヶ月ほど前くらいの範囲。しかし震源が著しく深い場合(およそ50km以上)では、電子基準点の動きに前兆が現れないこともあることが最近ではわかってきました。またマグニチュードの値が大きくても、大きな被害が生じるとは限らないなど、地震予測に関してはまだまだ未知の部分も多く、“絶対”と言い切れるものは少ないのが実情です。それでも「大地震の前には、前兆現象が発生する傾向にある」と言えます。
この前兆現象をより正確に捉えるためには、電子基準点のどのデータを利用するかが重要になります。JESEAでは、様々な指標と地震発生の相関分析を試みた結果、「楕円体高の変動」が特に地震と関係することを突き止めました。
利用するデータは2種類。まず、1週間以内の変動において、楕円体高の最大値と最小値の差を検証。さらに「2年前と比較してどれだけ隆起したか、または沈降したか」を中長期的な視点で検証しています。そこに加えて、日本列島全体の歪みも考慮しています。
こうして細やかにデータを収集・検証することで、「MEGA地震予測」では地震の予測を行なっています。しかし、前兆現象が現れてから、正確に何日後に地震が起きるとはまだ予測できません。前兆現象が発生してから、数週間後のこともあれば、数ヶ月後の場合もあります。
現状はまだ、「100%の精度による地震予測」は確立できていません。それでも、地震や津波の被害から人々の命や財産を守りたいという思いから、JESEAは「MEGA地震予測」を通じて、多くの方に地震情報をお届けしています。

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調べていくと、地殻の水平変形や近くの隆起が大きくなっているところに、地震が発生している可能性が高いようです。この内容を調べることで、地震の実践的な予測が出来る可能性があります。

リモートセンシング技術が向上し,SAR等で地殻変動を評価する ことができるようになっています。
ただし,厳密には,実際にはかっているのは地表面の状況で,これをある条件下 で評価することにより,地殻の変動に変換しています。衛星からのデータを使うため,公的な機関か,航測会社等が多いです。

国土地理院
https://www.gsi.go.jp/uchusokuchi/gsi_sar.html

JAXA
https://www.eorc.jaxa.jp/ALOS-2/img_up/jpal2_howto_insar.htm

無償提供の SAR データと干渉 SAR 処理ソフトウェアの教育利用
https://www.naruto-u.ac.jp/journal/info-edu/j14003.pdf

 

List    投稿者 hirosige | 2022-03-24 | Posted in D.地球のメカニズム, D03.地震No Comments » 

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