プレートテクトニクス説のウソ⇒『新地震の仕組み』その6~熱膨張によって地殻に働く力→破断と岩盤の再溶接
前回は熱移送説の仕組みについて扱いました。
続いて今回は地殻にはどういう力が加わるか、どんな現象が起きているのかを追ってみましょう。
2011年の霧島・新燃岳の噴火
写真はFISTORIA様より借用しました。
それでは今回の話に入る前にクリックお願いいたします。
●厚さ100kmの地殻はどういう状態なのか?
【参考資料】るいネット『4/17なんでや劇場・要約(6)』より
繰り返された地震によって、ほとんどの地殻には無数の破断線(断層)が入っている。その下は電磁波が往復する電子レンジ状態である。それによって地殻の岩盤もその下の層も熱くなって柔らかくなり、膨張している。
少し地殻についておさらいしましょう。
地殻とは下の図でも解るように半径6400kmに及ぶ地球の表面の、ほんの5~50kmの硬いカラの部分です。
図は、livedoorニュースよりお借りしました。
ところで先の文章のタイトルでは地殻の厚さは100kmとなっていますが、図では5~50kmとなっています。この違いは地殻を組成(岩質)でみるか、流動性でみるかの違いによるものです。(下図参照。それでも6~40kmと微妙な差異はありますが。)
図は「地質図のホームページ」様よりお借りしました。
さてこの地殻は硬い岩盤から比較的柔らかい粘土さまざまな強度の物質で構成されています。この地殻の岩盤にはどういう力が加わって、そこでどんなことが起きているのでしょうか?
① (地殻内の熱の通り道では)各分子は熱膨張によって押し合いへし合いし、上下左右に圧縮力が生じる。② 同時に下部の柔らかい岩盤の熱膨張によって下から上へと押し上げられ、曲げ圧力が加わる。こうして岩盤に圧縮力と曲げ圧力が加わり、イメージとしてはガラスが割れるように表面にヒビ(破断線)が入る。この「ヒビ」は一番耐力が強い箇所が最初に壊れ、続いて2番目、3番目・・・に強い箇所が壊れる(余震)。だから、余震は本震よりも常に小さいのである。
この「ヒビ」が生じる時の動きが「地震」です。
また、「一番耐力が強い箇所が最初に壊れる」のはそこに力が集中するからです。弱い所は直ぐに変形して力を逃がしてしまうからですね。
しかし、これを実際に起きる地震にあてはめて考えると、説明がつかない事象があるのです。
それが先に述べた、今回の東北沖地震で壊れた箇所をA地点とすれば、例えば50年前の地震ではA地点と至近距離にあるB地点が壊れているケースである。その時A地点はどうなったのか? 破壊されなかったのか?50年前に壊れたB地点より弱かったとすれば余震で壊れているはずであり、今回壊れるはずがない(∵壊れたら力が働かないから)。もし、50年前の地震にも耐えうる耐力を持っていたとしたら、今回の地震でも壊れるはずがない。
しかし、現実には今回の地震でA地点は壊れた。
実は、この矛盾こそ、マグマ化説と地震理論を統合するポイントである。
つまりプレートテクトニクス理論では、以前の地震発生場所と近い場所で、続けて巨大地震が起きることの理由が説明出来ないのです。
マグマ化説ではこの辺を次のように述べています。
マグマによって地殻の下の層が熱させられると、数年間に亙って溶け続ける。ということは、平均100kmの地殻の下から50~70kmの層はほとんど溶け崩れているはずである。とりわけ、柔らかい部分は圧縮力によって下からえぐられるように鋭角の山形状に溶けている。
この溶融が0kmまで達すると、火山噴火となる。
同時に、地盤全体には膨張力→圧縮力と下からの曲げ圧力が働いている。そして地表面の一番強く硬い部分が最初に折れる。その近辺は下部がボロボロに溶け崩れた状態になっている。本震から2年くらいは地震は暴れる(余震が続く)が、その後、熱は冷めてゆく。それは、マグマ化によって上下の岩盤が温められると、岩盤は電磁波の反射力を失い、電子レンジ状態が解除されるからである。
ボロボロになって溶けた岩盤は、下に落ちていっていると考えられる。それが冷めると固まって(再溶接されて)新しい岩盤が生まれる。それは下に凸形をした岩盤になっており、凸になった部分が最も厚く、強い耐力を有しているはずである。だから次の巨大地震でも至近距離にある箇所が壊れるのである。このように、地盤は崩壊→再溶接→崩壊→・・・を繰り返していると考えられる。
このように、マグマ化説によってはじめて、巨大地震のたびに至近距離にある岩盤が壊れるという現象が説明できる。プレート説では全く説明できないばかりか、わずか10kmしか離れていない至近距離で厚さ100kmの岩盤が破断を繰り返す現象(従って数kmおきに無数の断層が走っている)も全く説明できない。これも、マグマ化→地盤の圧縮力と下からの曲げ圧力によって、はじめて説明できるのである。
つまり地震が発生した場所では、熱で溶け落ちた岩盤が積み重なって固まり、再び強い耐力をもつ岩盤が作られるというのです。だから最も耐力が高いこの付近が次の地震でも壊れるということです。
少しややこしいですが、これなら説明がつきますね。
マグマ仮説はかつての理論で説明がつかなかったことを説明できる、より可能性につながる理論と言えるのではないでしょうか。
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