【気象シリーズ】竜巻に雹・・・今年も日本を異常気象が襲う!
画像はこちらからお借りしました
4月の爆弾低気圧に続き、5月になっても大陸性の寒波は弱まることを知らず、今月初旬には関東地方を竜巻や雹が襲いました。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201205100148.html
茨城県など関東を襲った竜巻。10日も茨城、栃木両県を含む関東全域などに「竜巻注意情報」が出た。・・・気象庁によると、北半球の中・高緯度帯の上空約1万メートルを吹く偏西風「寒帯前線ジェット気流」が3日ごろから、シベリア付近から朝鮮半島に向かって南下し、西日本から日本の南海上を通って三陸沖を北上するU字形に蛇行した。これにより、北から寒気が断続的に南下。竜巻被害のあった茨城県つくば市の上空約5500メートルの気温は6日午前9時現在、氷点下19・1度と 平年より5度近く低かった。そこに、日本の南海上から日本海の低気圧に向けて暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になったという。
さて今回は、竜巻や雹といった異常気象の原因に迫ってみましょう。
爆弾低気圧同様、偏西風の蛇行が問題を呼び込んだようですが、今回はさらにブロッキング高気圧の発達がそれに拍車をかけたようです。
http://pucciland.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-73b1.html
ところで最近は不順な天候が多いのですが、その原因は、今月3~4日に日本海を北上した低気圧は動きが遅く、各地に大雨を降らせましたが、上空の偏西風が日本付近で大きく蛇行しているため、太平洋北部に「ブロッキング高気圧」が停滞し、低気圧の行く手を阻み、低気圧の後ろ側から流れ込んだ寒気が6日の竜巻の一因になったようです。
爆弾低気圧の場合は、低気圧の形成場所が日本海と重なり、日本海流の湿った暖気流の供給を受け続けたことが、低気圧の異常発達を促したわけですが、今回の場合は、寒波が太平洋側にまで侵攻し、太平洋側に前線を形成しました。それでも太平洋側にブロッキング高気圧が形成されていなければ、前線は移動していくなかで通常程度の低気圧で収まったと思われますが、今回は太平洋上にブロッキング高気圧が発達しており、行く手を阻まれた低気圧は停滞。特に関東平野北部のような平原地帯は竜巻が起こりやすいため、今回も被害が大きくなったと考えられます。
日本で強力な竜巻は珍しいと思われますが・・・1990年以降だけでも「F2」を上回る「F3」が千葉の茂原市、愛知の豊橋市、北海道の佐呂間町で起きています。(引用者注:F2、F3は竜巻の大きさを示す尺度)さらに強力な竜巻では米中西部などのトルネードが有名です。と言うのは遮るもののない大平原などで起きやすいからです。そういう意味では関東平野も平地が広がっており、海から暖かく湿った空気が入るなど、竜巻発生の条件を満たしやすいとも言っています。
もう少し竜巻の発生の仕組みをみてみましょう。ポイントは「スーパーセル」です。http://blog.livedoor.jp/cee36970-dokusyaku/archives/51689300.html
気象研究所は11日、茨城県つくば市などで竜巻が発生した当時の気象条件を、気象レーダーのデータをコンピューターで解析した結果、内部に強い上昇気流が起こる巨大積乱雲「スーパーセル」に特有の構造が生じていたことを確認したと発表した。
スーパーセルの構造は内部に幅数キロ~10キロの小さな低気圧を持つ。普通の積乱雲と違い、上昇する気流と下降する気流が別々の場所で発生するのが特徴。このため、積乱雲の勢力が持続しやすい。そこで発生する竜巻も、威力が強くなりやすい。同研究所がレーダーで観測した実際の積乱雲にも、スーパーセルに特徴的な雲形や渦が確認された。
スーパーセルが発達した要因について、同研究所は、
①上空と地表の温度差が45度もあった
②上空と地表の風向差が大きく、渦ができやすかった
③海上から湿った暖気が流入した
――ためとみている。
気象庁は、北関東に大きな被害をもたらした6日の竜巻が、午後0時半からの約10分間で3個ほぼ同時に発生し、それぞれの被害域は長さ約17~31キロ、幅約500~650メートルに及んだとする中間報告を発表した。栃木県真岡市を襲った竜巻の被害距離約31キロは観測史上2番目だった。寒気の流入で3個の竜巻が同時に発生した例は珍しい。
6日に福島県で観測した突風も竜巻と断定。茨城県つくば市の竜巻は通常よりも持続時間の長い巨大な積乱雲「スーパーセル」から発生していたことを確認し、北関東の残る2個もスーパーセル型とみている。
気象庁が当時の気象状況を解析した結果、6日昼、関東地方の上空には強い寒気があった。地上では日射に伴って気温が上昇。つくば市の上空と地表の温度差は約45度で、5日から大気の状態は不安定だった。
6日昼ごろ、幅50キロの湿った空気の塊が南風で東京湾から関東平野に流入。南から湿った空気が流れ込んだことで、大気中の水蒸気量が増えた。
午後1時ごろのつくば市の湿度は前日(29%)と比べ、約2倍の61%となり、大量の水蒸気が供給されて積乱雲が発達しやすい状況となった。
この日は上空と地表の風向が異なったことから、通常ぶつかり合って相殺される積乱雲内の上昇気流と下降気流の位置がずれて雲が巨大化、スーパーセルにまで発達した。地表付近で発生した空気の渦が上昇気流で持ち上げられ、スーパーセル内で小さな低気圧「メソサイクロン」となり、上昇気流をさらに強めた。
気象研究所のドップラーレーダーの観測から、つくば市の竜巻は約17キロを18分で移動しており、この竜巻は時速約60キロで移動したと断定した。
今回の気象状況や発生場所の西側に山地がある点などが、2006年(平成18年)に9人の犠牲者を出した北海道佐呂間町の竜巻と共通しているとの見方も示した。気象庁は福島県会津美里町で6日、ビニールハウスを損壊するなどした突風についても「竜巻の可能性が高い」とし、竜巻の強さを示す指標「藤田スケール」の6段階で最も低いF0だったと推定した。
情報元・図版:読売新聞電子版、日本経済新聞電子版,asahi.com,msn産経ニュース
上昇気流と下降気流が同じ場所で起きればエネルギーが打ち消しあって弱まるが、上層大気と表層大気で風向きが違うと上昇気流と下降気流が別々の場所に発生してしまい、その結果、エネルギーが持続するという仕組みのようです。
どうも表層大気と高層大気の間に大きなズレがあるようです。それをもたらした偏西風蛇行やブロッキング高気圧の要因については、気象操作の可能性もネット界ではささやかれています。次回は、改めて、偏西風蛇行やブロッキング高気圧の要因と気象操作の可能性を見てみましょう。
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コメント7件
マグネットフォース | 2013.05.21 13:09
レンジに関わらず、加熱処理した食材はビタミンやミネラルが抜けていきます。水溶性のビタミンなら熱処理で気化して大気に放出されますし、ミネラルのカリウムも消えてなくなる。
熱を加えるから酸化反応も起こり、体内で活性酸素が作られる。
また水は加熱すると、塩素系の化学物質の分子が小さくなり、より体内に吸収され易くなくなる。
発ガン説のある水に多く含まれる硝酸性窒素も吸収されやすくなる。
動物は多分、気化した有害物質の臭い等から、違和感を察知して、飲むを躊躇ってるのだと思う。
人参 | 2013.06.02 12:43
マグネットさんにちょっと追記で
動物は基本的に加熱した食品がダメです。
人間は何千年という時間を掛けて食べ物を熱して食べるという行為をした。
適者生存、自然淘汰の流れで、結果的に加熱食で生きれるDNA構造が選別された。
確かに牛乳などをレンジてチンすると、一部のタンパク質が変異して発癌性のあるタンパクに変異するそうですです(レンジ加熱でなくても変異するそう)
しかし、あくまで少量の変異なので許容できるとされています。
が、そんなの信用できないとするのも一理ある訳で、レンジ加熱は極力避けたいという気持ちも判らんでもない。
Allessjex | 2013.08.19 13:58
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yume | 2013.08.28 22:06
「未知の物質」とは何ですか?未知な物質は未知であり、あるかどうかすらわかっていない。なのにそれを根拠に物事をいうのは常識はずれとしか言いようがない。
yume | 2013.08.28 22:06
「未知の物質」とは何ですか?未知な物質は未知であり、あるかどうかすらわかっていない。なのにそれを根拠に物事をいうのは常識はずれとしか言いようがない。
arinamin | 2014.01.05 23:19
どうも、現代の科学ではわからないことだらけである。人は何でも証拠を求めたがる。しかし、もしも本当に実験通りであったのなら、何が原因なのか究明してほしい。コメントを入力してください
匿名 | 2013.05.18 20:59
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論文を載せると説得力があると思います。