2012-06-13

【気象シリーズ】竜巻に雹・・・今年も日本を異常気象が襲う!(後編)

前編では竜巻や雹といった異常気象の背景に「偏西風の蛇行」「ブロッキング高気圧」があること。
中篇では「偏西風の蛇行」のさらに奥に「太陽活動の影響」による「北極振動」があること。
をみてきました。
しかし確かに太陽活動の11年周期説からみると後れた活性期にあることは確かですが、それでも過去の太陽活動に比較すると非常に弱いということも他方の事実であり、異常気象現象を太陽の活動にのみ原因を求めるのは無理があるように思える ということを書きました。
そこで考えられるのが人工気象操作ですが、たとえば最近でも以下のようなニュースが取り上げられています。
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●IPCCが地球温暖化対策として「地球工学」=「気象操作」を推進しようとしている。
slashdot『人工的に火山噴火現象を起こして温度を下げる実験』より

地球温暖化を和らげる目的で、成層圏に水を散布して火山の噴火が起きたときのような現象を人工的につくり地球の温度を下げるという実験が行われるとのこと (Telegraph の記事より) 。
今回の実験では、飛行船に管を繋ぎ地上から 1 キロメートル上空まで吊り上げてから水を汲み上げて上空に散布するが、最終的にはウェンブリー・スタジアム程 もある飛行船で 20 キロメートル上空までいくことを目指しているとのこと。

火山が噴火した時に噴出する硫酸ミストは、太陽光を遮って地球の温度を下げる働きがあるが、水の散 布による「人工的な火山現象」でも同様の効果を得ることが出来るだろうと期待されている。

しかしこのような実験が複雑系である地球において一律的に温度を下げるという保障は一切ない。むしろ以下のように局所的にはより温暖化する場所も現れる可能性がある。
以下、いつも読ませてもらっている伊藤公紀先生のブログより

エアロゾルを成層圏に撒けば地球の気温が均一に下がるというものでもない。図1は、ピナツボ火山が噴火した際に、成層圏まで届いたエアロゾルの影 響がどのように出たかを検討した結果だ。

明らかに、均等ではなく、まだらに変化していることが分かる。フィリピンは気温が下がっているが、北米やヨーロッパのように、気温が上がっている地域もある。
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図1 フィリピンのピナツボ山が噴火した後に観測された気温変化の様子(模式図)。
元データは、Alan Robock Volume 295, Science, 2002年2月15日号、1242-1244頁。

このように、成層圏のエアロゾルは、均一に気温を下げるのではなく、不均一な気温変化をもたらすと思った方が良い。その結果、凶作なども起きるのであ る。地球工学のような手法は、安易に提案すべきではない。ちなみに、単純な法則を見つけて、それで環境を制御できると思いこむのは、西洋的メンタリティの 欠陥である。

上記は成層圏へのエアロゾル散布というアイディアを想定しているが、HAARPが成層圏大気のイオン傾向を活性化するとすればエアロゾル散布と同様に成層圏の温度変化を促進することになるだろう。
実際、気象技術としてのHAARP特許を取ったイーストランド博士はHAARPで竜巻を退治できると息巻いていたらしい。しかしそのような気象操作技術が逆説的にめったにおきない竜巻を日本に引き起こした可能性は否定できない。

『HAARPテクノロジーで竜巻退治??』より

イーストルンドは電磁気学の専門家で、1970年代の初めには米国原子力委員会の核融合部門の責任者だったこともある人物だ。彼はこのアイディアを、すでに1980年代に、スターウォーズ流の(電磁波バリアによる)電磁的な対ミサイル防御壁の構想を考えるなかで思いついたと、『ニューサイエンス』誌に語った。80年代の半ばに、マイクロ波アンテナを使って対ミサイル防護壁を構築する構想を提唱した。

「アンテナを使って対ミサイル防衛を行なうというアイディアに取り組んでいたときでした……。私は、これほど強力な兵器なら、アラスカ上空を猛烈な勢いで吹き抜けていくジェット気流の“端っこ”を暖めてやれば、ジェット気流の向かい先を変えてやることができるのではないかと思いついたのです」――イーストルンドは同誌にそう告白している。

そこから更に、彼の構想は“発展”した。竜巻を阻止する程度なら、ジェット気流の流れを丸ごと変えてしまうほどのエネルギーは必要ない、と……。

「イーストルンドは、竜巻を鎮める程度なら、最初に考えていたよりも遥[はる]かに小規模な電力で実行できると気付いた」と、『ニューサイエンティスト』誌は報じている。

「私が本当に望んでいるのは、“気象改変”というアイディアを実現に向けて進めていくことなのです。今はこんな構想を語るだけで嘲笑を浴びてしまうが、我々は、“気象改変テクノロジー”が世間から真剣に評価される段階へと、状況を進めていく必要に迫られているのです」――イーストルンドはそう語る。

複雑系を理解せず気象操作に手を染めるのは廃炉技術もなく原発を進めるのと同じく危険すぎる。今現在、先の竜巻が気象操作によるものか否かを決定的に証明する根拠はまだない。しかし状況から見てその可能性も否定できない。気象についての理解を深めるとともに、原発同様、一面的な気象操作技術を許さないという世論形成が重要であると思う。

List    投稿者 staff | 2012-06-13 | Posted in D02.気候No Comments » 

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