2012-04-27
『首都直下型地震4年以内にM7級が70%』報道にみる学者・マスコミの迷走(2)~“地震の発生確率”は現実と乖離した数値~
前回に続いて、「首都直下型地震。4年以内にM7級が70%」報道について考えていきます。
この確率は算出手法が適切でなかったり、大きな誤差を含んでいるものであることは、前回の記事でも扱いましたが、そもそも、地震の発生“確率”を考える意味はあるのでしょうか?
結論から言うとありません。
それは、「…4年以内にM7級が70%…」の地震発生確率とは算出手法が異なる“30年確率”の値でも同様です。
2008年に地震調査研究会が瀬戸内海西部の周防灘断層群で今後地震が発生する確率を発表した際に、地震の発生確率を考えることの無意味さを的確に指摘している記事があったので紹介します。