2012-04-09
『首都直下型地震4年以内にM7級が70%』報道にみる学者・マスコミの迷走(1)
2011年東北地方太平洋沖地震以降、新聞、テレビ、週刊誌では地震に関する報道が盛んです。
・「首都直下型地震。4年以内にM7級が70%」(読売新聞1月23日)
・「最大34・4m津波予測の高知県に衝撃広がる(国が31日に公表した南海トラフの巨大地震による津波想定)」(読売新聞4月1日)
・「首都直下地震・震度7湾岸広範囲に 文科学省試算」(毎日新聞3月31日)
これらの記事には「多くの仮定に基づく試算なので条件を変えると結果が大きく変わる・・・」とも書かれています。しかし、国や、東京大学地震研、京都大学地震研の発表だとすれば、つい信じてしまうのではないでしょうか・・・?でも実態はどうなのか?
今回は、これらの記事の中で、「首都直下型地震。4年以内にM7級が70%」を扱ってみます。実は、調べて驚いたのですが、この数値、結構いい加減なんです 👿
まずは、「首都直下型地震。4年以内にM7級が70%」が新聞・テレビでセンセーショナルに扱われましたが、その後、この数値はいろいろ迷走しました。この数値は、東京大学地震研究所・平田直教授が試算したものですが、発表後、東大と同様の手法で京都大学防災研究所の遠田晋次・准教授が「5年で28%」になると発表。その後、平田直教授が再計算をしたところ、「4年以内で50%以下」と変化し続けました。
なんでそんなにコロコロと数値が変わるのか・・・?
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