2012-04-04
【気象シリーズ】日本の局地気候と農業 ~野菜のうまみは、きびしい環境で増大する~
野菜のうまみと、ビタミンなどの栄養素はどう関係しているのでしょうか?
前回の【気象シリーズ】「日本の局地気候と農業 ~奈良県・宇陀でおいしい野菜が採れるのには理由がある~」では、野菜のうまみの一要素として「甘み」(糖分)を取り上げました。その追求の中で野菜の「甘み」(糖分)は気候の寒さや寒暖の差という、植物にとっては「逆境」ともいえる環境のもとで、より多く生成されることがわかりました。
【奈良県の大和野菜】
※奈良県・斑鳩小学校さんからお借りしました
でも、野菜のうまみは「甘み」(糖分)だけではありません。
今回は気候と野菜のうまみを探る第2弾として、糖分と同様に野菜のうまみを形成しているビタミンCやカロテン(カロチン)といった栄養素を取り上げてみます。