2011-04-09

東北地方太平洋沖地震~原発は必要か否か24~『統合なき専門家体制』の末期症状(暴走)-その1 己の保身を第一とする無能者が社会統合の位置に陣取っていることが根本問題

現在、大量の高濃度汚染水が海水に流出していることから、既に、各原子炉や使用済燃料プールの燃料の多くは、破損あるいは溶融し、燃料内の膨大な放射性物質が、外部に放出され続けていると考えざるをえない。
放射能の閉鎖回路が壊れ、開放回路になっていることが明らかになり、爆発を防ぐ冷却機能とその冷却水の高濃度汚染排水を同時に処理するという、二進も三進も行かない泥沼に嵌まり込んで予断を許さない深刻な状況です。

ここまで、東電、原子力安全保安院という原子力の専門家集団の対応で終始し、その結果まったく終息させる見通しが得られないどころか悪化していっている。
さらにその影響は国際問題にまで発展し、原発の惨事は一国にとどまらない。

福島原発の大惨事は、一企業の東電が犯した事故で済ましてはならない。本質は、国家存亡の危機の問題になる「原発推進を犯した国の大きな過ち」であり、大惨事はその必然の帰結です。

今回は、福島原発の大惨事を引き起こした根本原因に、国の体制の視点で迫ってみます。

 

(さらに…)

  投稿者 kirin | 2011-04-09 | Posted in F04.東北地方太平洋沖地震~原発は必要か否か1 Comment »