2011-04-30
『次代を担うエネルギー・資源』火力発電の可能性9 ~地域分散型エネルギーシステムの実現に向けて~スターリングエンジンの最近の動向~』
こんにちは。
前回は、地域分散型エネルギーシステムの実現のための、地域に適した多種多様な熱源に対応できる発電方式として、外燃機関の中で最も可能性があるのは「スターリングエンジン」であるということが分かりました。
今回は、スターリングエンジンの最近の動向、導入事例を見ていきます。
実用的なスターリングエンジンは、これまで潜水艦のエンジンや、ヨットのバッテリ充電用など、ごくわずかで、特殊な用途にしか用いられてきませんでした。しかし、
・内燃機関のように爆発的な燃焼が起こらないため静か。
・連続燃焼ができるため、不完全燃焼を起こさず、排気がきれい。
・枯渇が予想される化石燃料を使わずに済む。
などの利点がオイルショック以降見直され、環境先進国で研究開発が盛んに行われるようになりました。
現在は、太陽熱発電、発電しながら温水を供給する家庭用コージェネ、バイオマス燃焼発電などの分野で、フィールド試験のみならず、試験販売さらには商品化が行われ、量産化も開始されようとしています。
上の表は、これからご紹介するスターリングエンジンの特長をまとめたものです。
表の番号順に見ていきたいと思います。
※「約35kW」、「35kW程度」などのものも「35kW」と表示してあります。
応援よろしくお願いします。