2022-03-22
スミルノフ物理学⑦~正四面体構造の左手系シリカが地球上の生命体の鋳型
生命体の鋳型を考えていく上で「正四面体構造」を成す分子群が注目が集まっている。なぜなら正四面体構想がつながると螺旋構造となり、それが2重になれば二重螺旋構造(=DNA)となり得るから。
中でも、現在注目されているものにソマチッド(SiO4)がある。
【参考】ソマチッドはDNAの前駆物質~生物と無生物の間の「失われた環」
そこから見えてきたものは、驚くべき「生命の宇宙」だった。そしてネサンはそこにうごめく小さな生命体を発見した。それは細胞よりもはるかに小さな生殖する有機体だった。驚いたネサンはそれをソマチッド(小体)と名付け、さらにつぶさにその生態を観察し続けた。すると、その小体は自らが置かれた環境に応じてさまざまなかたちに次々と変化していった。健康な生物体ではソマチッドが胞子、二重胞子に変化するだけでこの3つのサイクル内に留まっているが、いざ環境に異変が起きると、さらに新しく13の段階を経て成長していく。つまりソマチッド・サイクルは、全部で16の異なる形態を持っていたのである。
しかし最近、有機化学的手法を無機化合物のオルトケイ酸の合成に応用することで、不安定なオルトケイ酸を合成、結晶化させて、構造を解析した研究が発表された。この構造は、4本の腕にそれぞれOHが付いたもので、水にも溶け、単体で正四面体も形成できる。
今回は、スミルノフ物理学における「正四面体構造の左手系シリカが地球上の生命体の鋳型」である旨を整理してくれている箇所を抜粋して紹介します。