のぞいてみよう!昭和39年の暮らしから学ぶ、共同体♪2~ごみの出ない暮らし~
みなさん、こんにちは~
前回の記事に引き続いて、今日も 昭和39年の暮らし をのぞいでみましょう
昭和39年の暮らしは、すべてのものが循環していて、無駄なもの=ごみがありませんでした。
ではさっそく 、その事例をご紹介します
おうちの庭には、桶やタライがいくつもありました
こちらの桶には何が入っているのでしょうか・・ 🙄 ?
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その①:ショウベンダメと肥のくみ出し
左・・「ショウベンダメ」
お風呂の排水や洗濯の汚れ水は、小便といっしょにショウベンダメにいったんためられ、2~3日に一度の割合で、桶に入れて近所の畑にもっていきました。ナスやダイコンなどの野菜は、これらの肥料でよく成長します。このような作業を「コエモチ」とよびます。
右・・「肥のくみ出し」
小便は2~3日に一度くみ出しますが、大便は数ヶ月に一度くらいくみ出すだけです 大便は、おもに小麦やダイコンなど畑の元肥肥料に使い、ときには水田にいれることもありますが、寄生虫の問題もありました。
また、トイレの横には、こんな部屋がありました
中にあるのは、何でしょうか 🙄 ?
その②:灰部屋
毎日の調理には、おクドさんが使われました。燃料には薪をつかいましたが、残り火は、まだ熱いうちに消し壺に入れて、消し炭になりました。消し炭は、火鉢で暖をとったり、魚や餅を焼くのにつかいました。残った灰は、便所の横にある灰部屋に保存されました。そして、畑の土壌改良剤としてつかわれました。
人々の排泄物や、薪を燃やした後の灰も、肥料として活用され、野菜が育ち、またそれを人々がおいしくいただきます。
本当に、昔の暮らしはすべてが循環していて、無駄なもの=ゴミがありません。
また、無駄がないのは物質だけではありません
玄関の脇にあったこのタライには、何が入っているのでしょうか?
その①:ヒナタミズ
これは、「ヒナタミズ」と呼ばれています。
お風呂をわかすには、水だけでなく、燃料や労力がかかります。夏になると、朝からタライやバケツを総動員して水を汲んでおいて、それを庭じゅうに広げておきます、こうすると、夕方、お風呂をわかすときには水の温度がだいぶ上がっていて、燃料と手間の節約になります。
いつの時代でも、自然の力や燃料、労力といったエネルギーは、みんなのもの(みんなの資源)です。
循環できる範囲で自然の力・みんなの資源を借りて大切に使う、その感謝の心 が昔の暮らしを支えていたのだと思いました
博物館の帰り道、田んぼが目の前一面に広がる土地を走っていました。のどかだと感じる一方で、その風景にふと違和感を感じるところがありました。それは、どこまでいっても電線だけはずっとずっとつながっていたことです。こうして、日本の隅々まで電気が整備され、電気のある暮らしが当たり前になればなるほど、電気(エネルギー)はスイッチを押せばいくらでも使えるものという感覚なり、無駄遣いが広がっていったんだろうなぁと思います
上の展示は、ごく最近まで実際に使われていたものです。人のぬくもりが感じられる家を通して、先人たちの想いに触れることで、忘れていた気持ちに気づかされる思い でした
「今後の私たちの生活スタイルをどう節約(無駄を減らす)するか?」という視点で考えたときに、現在の電気の暮らし から昭和39年の暮らし へ戻るというのは、これまで先人の知恵を塗り重ねてきた家もムラも壊してしまったあとでは、難しいのではないかとも思いました。
だけど、昔の人々が持っていた想い や循環する仕組み など、学べるところがたくさんあります。先人たちの知恵を借りて、すべてのものに感謝の想い をもてるような社会にしていきたいなと感じました
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