2009-01-24

日本人は何を食べてきたのか? part1 ~プロローグ編

 
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こんばんは。
  
昨今、事故米や中国のメラミン混入等の食料に関する安全性、さらには自給率の低さに関する危機感の広がり等、今日の日本で、食の問題が日常の話題として取り上げられ、注目されることが多くなりました。
 
また、昨年末のなんでや劇場でも、現在の経済破局に対する突破口として鎖国経済モデルが提示され、食の問題についても、現代のような輸入に頼った食生活を改め、日本国内で栽培された食料を摂取する閉鎖系の生活、そのためには、かつて日本人が食してきた日本型の食生活、和食への転換が重要な方策として挙げられていました。
 
このような、現在の状況下の中、私達日本人が、いったい何を食べて今日に至っているのか、その歴史的な変遷を押さえた上で、日本人の食に関する可能性を探り出して行きたいと思います。
 
また、歴史上各時代における食が、当時の日本人にどのような影響を及ぼし、現在に繋がっているのかなども、同時に考察していければと考えています。
 
具体的には、次の3段階程度の構成イメージで、今回シリーズのテーマ追求を考えています。
 
 
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■1段階目のテーマ
 
まずは日本人の食生活の変遷について、その歴史的な事実関係を歴史を遡って、時代ごとに押さえていきたいと思います。
 
食生活の変遷について参考にさせていただく書籍として、「日本食生活史」渡辺実著を考えています。
 
 
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この本の中では、食生活の時代区分を下記の様に区分しており、この時代区分で毎回2~3区分を紹介していく予定です。(11は、私の方で追記した区分)
 
 1.自然物雑食時代(日本文化の発生-紀元前後) 縄文時代
 2.主食副食分離時代(紀元前後-7世紀) 弥生・古墳時代
 3.貴族食と庶民食の分離(唐風模倣時代) 奈良時代
 4.型にはまった食生活 平安時代
 5.簡素な食事(和食発達時代) 鎌倉時代
 6.禅風食の普及(和食発達時代) 室町時代
 7.南蛮・ジナ風の集成(和食完成時代) 安土・桃山時代
 8.日本料理の完成(和食完成時代) 江戸時代
 9.欧米食の移入(和洋食混合時代) 明治・大正時代
10.戦中・戦後復興の食事(和洋食混合時代) 昭和時代
11.現代の食事(飽食の時代) ’70以降・平成時代
 
 
 
■2段階目のテーマ
 
1段階目では、食生活の歴史的変遷を時代毎に見ていきますが、次は時代を貫通する縦軸の視点で見ていく予定です。(但し、1段階目の歴史的事実関係を追及していく中で、テーマが変わっていく場合もあります)
 
現在、考えている主なテーマは、
 
・主食はいつどの様に生まれ、定着していったのか?
・肉食は何をどのように食されてきたのか?
・野菜はいつごろどこから渡来し、日本に定着していったのか?
 (日本人の栄養源としての食料はどのような変遷で摂取されてきたのか)
 
・調味料は、いつごろ登場し、定着していったのか?
 (日本人の味覚はどの様に構成されてきたのか)
 
・保存食、加工食品はいつごろ登場し、定着していったのか?
・調理法(食器・調理器具)はどう行われまた変わっていったのか?
 (日本人の食に対する工夫思考の変遷はどうだったか)
 
・上流階級と庶民の食生活の違いは、どのようなものだったのか?
 (階級による食生活の違いの変遷はどうだったか)

  
 
■3段階目のテーマ
 
1・2段階目の追求テーマを踏まえ、より全体を俯瞰した視点での追求分析及び今後の日本の食生活の可能性について、下記のようなテーマで考えていければな~とイメージしています。
 
・食生活の歴史的変化が及ぼした日本人への影響(寿命や体格、人口等との関連)について
 
・今後の食の方向性、鎖国モデル、日本型食生活の可能性について

 
 
おおよそ、上記のようなテーマ設定をイメージしています。次回からは具体的な内容をエントリーしていきます。ぜひ「日本人は何を食べてきたのか?」シリーズの今後の展開にご期待ください。

List    投稿者 yuyu | 2009-01-24 | Posted in N01.「食への期待」その背後には?12 Comments » 

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コメント12件

 めんぼう | 2009.09.29 20:57

マグネシウムってミネラルのひとつくらいにしか、思っていませんでしたが、次世代のエネルギーになるとは驚きです!
しかし、すでに外資の魔の手が伸びているとは。。。。
でも、手が伸びてきているということは、一定実現性が高いっていうこととも思えます。

 だるま | 2009.09.29 22:24

 マグネシウムは触媒としての位置づけのようですね。とすると必要な物量のマグネシウムを確保できれば、その後は太陽光によるマグネシウムの酸化還元反応だけとなりますね。
S●●●P社の太陽光パネルのような使い捨ての運命にあるものではなく、再生可能なこれこそ、太陽光発電の本命ではないかと思います。
 

 みゆこ | 2009.09.29 22:32

すっ! すごぃ~~~!!! 
海水から燃料ができちゃうなんて!!しかも淡水も作れちゃう!!☆
いやぁ~~~ほんとすごい発想でビックリです><
エネルギー循環の摂理をちゃんと利用しているからクリーンにできちゃうんですね♪^^
 

 世に倦む日 | 2009.09.30 11:41

すばらしい技術、日本人ならではの発想です。
日本万歳!
ところで、太陽光レーザー光線の波長ってどれ位のレベルのものなんでしょうか?
どの階層の波長・周期のものを使用しているのでしょうか?

 タングステン | 2009.09.30 14:54

>それに対して、太陽光励起レーザーを用いたマグネシウムの精錬(還元)過程そのものが、自然エネルギーを貯蔵していることになる。
マグネシウム自体がエネルギーの貯蔵態となっている。
だから、太陽光励起レーザーを用いた精錬過程は昼間の太陽エネルギーを使えば貯蔵システムも不要になるということなんですね!素晴らしい!
ちなみにマグネシウムと同じ2価のCa(カルシウム)なんかも同じような過程をふんでエネルギーを貯蔵できるような原子なのでしょうか?

 sinsin | 2009.10.01 15:05

めんぼうさん だるまさん へ
コメントありがありがとうございます
>しかし、すでに外資の魔の手が伸びているとは。。。。
でも、手が伸びてきているということは、一定実現性が高いっていうこととも思えます。
そうですね、日本がリードししているメンハイドレードの研究に、アメリカが後から共同研究を申し出てきたのとよく似ています。
新技術を世界に広めるのが人類のためであるという観念は、市場主義者に都合よく利用されていることに気がつかないといけないと思います。

 sinsin | 2009.10.01 15:10

みゆこさんへ
>エネルギー循環の摂理をちゃんと利用しているからクリーンにできちゃうんですね♪^^
そうなんです
今ではいかに安く簡単にエネルギーを取り出すのかが、開発の主な判断軸でした。つまり市場原理ですね。
これからは、自然の摂理を理解して、どうやって循環サイクルを構築していくかが、開発の新しい判断軸になってくるのかなぁと思います。
 

 sinsin | 2009.10.01 15:24

世に倦む日さんへ
>ところで、太陽光レーザー光線の波長ってどれ位のレベルのものなんでしょうか?
>どの階層の波長・周期のものを使用しているのでしょうか?
少し誤解があるかもしれませんので、補足しておきます
太陽光『励起』レーザーで、太陽光レーザーではありません
レーザー自体は、YAGなどの個体レーザーで既存技術です
その際に、分子にエネルギーを加え励起状態にする必要があります
今まではこの部分に電気エネルギーを使用していましたが、それを太陽光のエネルギーで代用するというのが新しい技術です
よって、レーザーの波長は従来のものと同じです

 sinsin | 2009.10.01 15:33

タングステンさんへ
>ちなみにマグネシウムと同じ2価のCa(カルシウム)なんかも同じような過程をふんでエネルギーを貯蔵できるような原子なのでしょうか?
いまのところ、カルシウムはエネルギーを貯蔵できないようです
だだし、周期律表のⅡ族には同様の性質を持った元素が並んでいますので、可能性はあるかの知れません。
その中でも、カルシウムやラジウムはレアメタルではない金属ですので、これが利用できれば資源問題も解決します。
この方向での研究も必要ではないかと思います。

 こめっと | 2009.10.03 15:38

すごい!!再生可能なマグネシウムエネルギー、画期的ですね~!!(@o@)
しかも海水中に無尽蔵にあって、精錬したものを貯蔵できるなんて!!貯蔵がカンタンというのが、太陽光発電とは大きく違う点ですね。すごく実現可能性を感じます。
集中的に約二万度の高温を実現するという、太陽光励起レーザーの仕組みってどうなっているんでしょう??もっと詳しく知りたくなりました。
日本の技術力って素晴らしいですね☆
皆の期待する「本当に必要なもの」が何なのかを捉え、工夫していく力を育てる土壌が、この国にはあるのだと想います。
今後も要注目ですね☆

 sinsin | 2009.10.03 16:07

>集中的に約二万度の高温を実現するという、太陽光励起レーザーの仕組みってどうなっているんでしょう??もっと詳しく知りたくなりました。
このテーマも順次アップしていきたいと思います。お楽しみに!
>日本の技術力って素晴らしいですね☆
皆の期待する「本当に必要なもの」が何なのかを捉え、工夫していく力を育てる土壌が、この国にはあるのだと想います。
そうですね、このような土壌があり、かつ、私権原理から共認原理へ転換している時代背景もあって、日本の技術には期待できると思います。
そこを加速していくためにも、研究所予算の配分などに、みんなの期待と評価を連動させていくシステムも必要になってくると思います。
市場原理に取り込まれた科学から、共認原理で加速する科学というところでしょうか?

 こめっと | 2009.10.03 16:52

>市場原理に取り込まれた科学から、共認原理で加速する科学というところでしょうか?
「共認原理で加速する科学」というキーワードにすごく可能性を感じました。
みんなに開かれた科学という感じがしますね。
私はまったくの科学初心者ですが、このようなひらかれた場によって(そして追求してくださるsinsinさんなどの尽力によって)科学の世界に参加することが出来ます。
皆の役に立つ科学を発展させていく社会が、だんだん具体性を帯びてきているのだと感じます(^^)☆
太陽光励起レーザーの仕組みも、楽しみにしています♪

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