【淡路島地震を予知した大気イオン予測】科学を身近に☆NewStream
旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。
(画像はコチラからお借りしました。)
「淡路島地震:大気イオン予測が話題に」より引用します。
負傷者33人を出した今月13日の兵庫県・淡路島地震に関し、地震予知に取り組むNPO法人が、大気中のイオン数の変化をもとに地震の発生地域や時期を予測し、関係者の間で話題になっている。大気イオンによる地震予知は「まだ効果が確認されていない」(文部科学省)が、一部の地震専門家から評価する声も出ている。
NPO法人「大気イオン地震予測研究会」(理事長・矢田直之神奈川工科大准教授)は全国17カ所で大気中のイオン濃度を測定し、濃度が急上昇した場合に地震予測を出す。
今月6日、兵庫県南あわじ市の測定器で、通常は大気1立方センチ当たり1000個以下のイオン数が12万個に急上昇するなど、兵庫、高知、石川、長野、宮崎各県で2~6日に数値が上がった。同研究会は翌7日に各データの分析をもとに「淡路島を中心としたマグニチュード(M)5級の地震が発生する」との予測を発表。気象衛星画像の解析から、地殻変動や地震性ガスの噴出などで発生する可能性がある「地震雲」が淡路島周辺に広がったとも判断し、合わせて予測の根拠とした。
約1週間後の13日、淡路島付近を震源とするM6.3の地震が起きた。発表内容を知っていた関係者から「心の準備ができていたのでびっくりしなかった」(和歌山県の男性)と反響があったという。
当ブログでも以前紹介した、「ラドン濃度による地震予測」ですが、先月の地震で見事的中していたとは驚きです。
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大気イオンは大気中で電気を運ぶ分子の粒。直下型地震につながる地殻変動があると、地中からラドンが放出されイオン化するという。1995年の阪神大震災では事前にラドン、2000年の鳥取県西部地震や01年の瀬戸内地震では事前に大気イオンが観測された。同研究会は04年、元岡山理科大教授の故弘原海(わだつみ)清氏らを中心に設立された。
東日本大震災でも、地震予知のあり方が議論になった。同研究会の斉藤好晴・神奈川工科大非常勤講師は「科学に不可能はないという思いで活動している」と説明する。地震の前兆を研究する日置(へき)幸介・北海道大教授(地球物理学)は「(イオンによる地震予知は)まだ確立されていないが、観測データは参考になる。さまざまな手法を組み合わせ、今後の地震予知につなげる必要がある」と話している。【田所柳子】
早川正士を中心とする宇宙開発事業団/電気通信大学グループなどの報告にも、地震の前兆として以下の現象があるとされていることとも整合します。
【災害予知】 地震の4つの前兆現象(断層の温度上昇、ラドンの出現、電離層の擾乱、地電流の発生)より引用
1.地震の数日前に近くの断層において2~3℃の温度上昇がある。
(※人工衛星からの地表面温度のリモートセンシング観測から)
2.ラドンなどの(放射性)ガスが出現する。
3.地震の震央上空でのプラズマの擾乱
(※人工衛星による電離層内の観測から)
4.電離層が擾乱する。
(※既存のVLF送信局電波を利用した観測から)
5.地電流が乱れる
【ポイント】
地震直前の磁気の乱れや、発光現象もラドンガスが引き起こしていると言われている。
この技術が確立されれば1週間前に予知できるため、確実に対策を講じられるようになる。今後の地震予知技術の進歩が、大いに期待が出来そうですね。
(参考)
【災害予知】地震雲は、ラドンガスが原因となって作られる
【災害予知】地震の前兆: ラドン放出→大気がイオン化するのは?
【地震理論】異常電磁波がどのように発生するか?(早川理論)
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