【自然災害の予知シリーズ】-5-先人の知恵に学ぶ(植物・雲編)~地震発生前、ラドンガスが発生し大気をイオン化させている
今回は、雲について扱っていきます。
地震発生前にみられる雲は、先人達から多数の報告があがっており、一般的に「地震雲」と呼ばれているほど有名です。
地震雲も地震発生前、何かによって引き起こされていることは間違いなさそうです。
では、何によって引き起こされている現象なのでしょうか。
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◆◆◆地震雲ってどんな雲?
◆地震雲の特徴
「大地震前に普通の雲とは異なった特徴的な雲が現れた。」という報告が多数上がっており、この地震前に見られる特殊な雲のことを『地震雲』と呼んでいます。
では、一般的に地震雲とされる雲の特徴はどのようなものなのでしょうか。
「特徴」
・比較的低い位置(低い高度)に発生することが多い。
・風に流されない(流されにくい)。
・長時間形を変えず消えない。
「形状」
・断層型 – 雲と空があるラインを境にくっきりと分かれるような雲。断層状あるいは層状などと形容される。
・筋状・帯状 – 地面と平行に細長く伸びる雲。すじ状、帯状、糸状、笏などと形容される。
など
普通の雲は、風が吹いたら流れて動いていくのに対して、地震雲の特徴として挙げられている『風に流されない(流れにくい)』『比較的低い位置(低い高度)に発生することが多い』『特殊な形をしている』などが一般的にいわれています。地震雲も動物・植物同様に、地震前に生じている何かしらの力によって引き起こされていることは間違いないと考えられます。
◆◆◆なんで、地震雲はこんな形をしているの?
◆雲は帯電している
雲は簡単に説明すると、地表で温められた水蒸気が上昇気流で気圧・温度の低い上空で水や氷となり、その水や氷が空気中の「ちり」などの周りに集まり、水滴や氷の粒となったものといえます。
雲が強く帯電しはじめるのは、積乱雲が成熟し、「あられ」や「ひょう」が十分に成長してからということが知られています。雷雲(積乱雲)の中の上昇気流で水滴が運ばれると、上空ほど低温のために水滴は氷の粒「氷晶」に変化します。「氷晶」はさらに「あられ」(5ミリ以下)に成長します。「あられ」は粒が大きいため、雲の中を落下します。このときに「あられ」と「氷晶」が衝突し、+と-の電荷が分離します。温度が-10℃以下の雲の中で、過冷却水滴がたくさんある場合、衝突の際「あられ」は負に帯電し、「氷晶」は正に帯電します。ここで、重い「あられ」は重力で下に、軽い「氷晶」は積乱雲の中の上昇気流にのって上に行きます。つまり、軽い「氷晶」は+に帯電し、重い「あられ」には-に帯電している。
(リンクより引用)
<画像はこちらから>
雲の生成過程で、粒の大きさが違うものが出来る。(「あられ」や「ひょう」など)
重いものが落下し、軽い物に衝突すると帯電していくと考えられます。
少なからず、雲は生成過程で帯電していると考えられそうです。
◆地震前に大気中の電位差は大きくなり、帯電している雲が引き寄せられる!?
前回の投稿から、地震前に大気中に電位差が生じているようです。
また、人間には感知できないが、普段から大気中に電位差はあることも知られています。
地震前に電位差を感知してオジギソウがお辞儀するという現象は、普段の電位差ではお辞儀しませんが、地震発生前は電位差が大きくなりそれを感知していると考えられます。
雲は帯電していると考えられるので地震雲は、地震前に大気中の電位差が大きくなりそれに引っ張られて形がつくられるのではないでしょうか。
電位差に引っ張られて形が作られるので、風などでも流れない(流れにくい)雲になっていると考えられそうです。
◆◆◆なんで、地震前に大気の電位差が大きくなるのか?
◆地震発生前、ラドンガスが発生しアルファ崩壊し、大気分子を電離(イオン化)させている
地震前の観測事例として、以下のようなものがある。
>東日本大震災の発生前に、大気中のラドンガス濃度が昨年6月から半年間増加していたことが、東北大学と神戸薬科大学、福島県立医科大学の研究でわかった。
2011/10/05 産経新聞記事より引用
地震発生前に、大気中のラドンガス濃度の増加が観測されています。
ラドンは花崗岩に多く含まれていることが知られています。大気中のラドン濃度の異常な上昇は、地震前に地殻にかかった応力に伴ってできた岩石中のひび割れ等により、ラドンが断層などの割れ目に沿って上昇し、地面からのラドンの散逸量が増加したと考えられます。
ラドンガス濃度が増加すると、どうなるのでしょうか。ラドンについて少し見ていきます。
ラドンは天然に存在する唯一のアルファ線を放出する気体です。
そして、半減期は3.8日と短くアルファ崩壊し、強く帯電している210Pb放射性鉛に壊変します。
アルファ線とは、原子核がアルファ崩壊(陽子2、質量数4が減少して新しい原子をつくり安定になろうとする崩壊)を起こしたときに放出される放射線です。
その時に外に放出されるものがアルファ線の正体で、中性子2個と陽子2個から出来ているヘリウムの原子核です。
質量があるので、遠くまで飛ばないが、強い電離作用(放射線が物質中を通過し、中性の原子や分子から電子を弾き飛ばしてイオン化させる作用)をもっていることが分かっています。
つまり、地震前に地中の花崗岩から放射性ガスのラドンガスが大気に放出することによって、周辺の大気がプラスイオン化されます。
更に、ラドンの寿命は半減期3.8日で強い帯電をしている210Pb放射性鉛(マイナスに帯電)にたどり着きます。
210Pb放射性鉛は、比重が大きく急速に地表に降下して、地表の堆積物中に沈殿します。
結果、大気のイオン濃度が上がり大気中の電位差が大きくなったと考えられます。
◆ラドンガスが生じて大気がイオン化し、雲は生じた電位差に引っ張られる
ラドンガスが放出され、大気中の分子がプラスイオン化します。一方でラドンはマイナスに帯電している210Pb放射性鉛に壊変します。
それらによって、電位差が通常より大きくなり、(下部のマイナスに帯電している)雲は引き寄せられ地震雲を出来ると考えられそうです。
そう考えると、地震雲の特徴である『風に流されない(流されにくい)』のは電位差に引っ張られているので大気中に固定されてると考えられるし、『比較的低い位置(低い高度)に発生することが多い。』のは、ラドンガスが地中から放出されているので低い位置の方が電離がすすんでいるので雲が低い位置に引っ張られていると説明出来そうです。
動物編、植物編、今回と、地震発生前に起こる迷信と言われている宏観異常現象を見てきました。
迷信と言われていますが、何故起こっているのかを原因を追求していくと、
動物 :①電場の変化、②温度変化
植物、雲:ラドン発生による大気中分子の電離によって生じる電位差
それぞれの現象は、科学的に説明が出来る現象でした。
これらを観測していくことが地震予知に繋がるのではないでしょうか。
では、次回からは現在の予知研究について見ていきたいと思います
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コメント2件
Wefttitte | 2013.08.06 17:36
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