2016-01-03

2015年の自然災害を振り返る

あけましておめでとうございます。ブログタイトルをシンプルに「地球環境を考える」にしました。近代科学が一面的な効率追求・快美追求の結果、置き去りにしている環境問題をはじめ、今やそうした浅はかな人間の科学など、遠く及ばない地平で私たちの生活に破局的な影響を及ぼすかもしれない、温暖化・寒冷化や地震・火山の活発化といった地球活動の解明にも力を入れていきたいと思います。

o-rora 写真は今年、6月に北海道で観察された低緯度オーロラ。太陽風と気候変動には関係があるようだ。

新年、最初の記事は、改めて、最近の自然災害ニュースを振り返ってみたいと思います。

2015年 http://newskey20xx.net/blog-category-12.html  を参考にまとめました。

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2月 三陸沖を震源とするM6.9の地震が発生、青森、岩手、宮城、秋田4県で震度4

   トンガ王国、海底火山の噴火で新島出現、長さ2km・幅1km・標高100m

3月 太陽の磁気嵐の影響で「低緯度オーロラ」が出現

4月 北海道知床半島の羅臼町で海岸線が15メートル隆起、範囲は全長300メートル

   チリ首都サンティアゴ南方1400キロに位置するカルプコ火山が40年ぶりに噴火

   全国で大雨、沖縄県与那国空港で史上最多雨量を更新する1時間130.5ミリを観測

   東京都心で雪、4月の降雪は2010年以来。

   千葉県銚子市では1925年に観測された降雪記録を更新し、最も遅い降雪に。

5月 鹿児島県口永良部島の新岳で爆発的噴火が発生、火砕流が海岸に到達

   気象庁は噴火警戒レベルを導入以降初となる5に引き上げ

   箱根山で火山活動が活発化、大涌谷付近を震源とする小規模の地震が増加

   小笠原諸島西方沖を震源とするM8.5の地震が発生、震度5強を観測

   震源が地下590キロと深かったため津波は発生せず

   南米ガラパゴス諸島のイサベラ島にあるウォルフ火山が噴火

6月 箱根山の噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げ

   太陽の磁気嵐の影響で「低緯度オーロラ」が出現

   鹿児島県口永良部島の新岳が小規模の噴火、一日に二度の噴火を観測

   浅間山が小規模噴火、2009年の噴火以来、6年ぶり

7月 大分県南部、「南海トラフ」を震源とするM5.7の地震が発生

8月 鹿児島県桜島で急激な地殻変動を観測、山体が膨張し地震が多発

   気象庁は噴火警戒レベルを3(入山規制)から4(避難準備)に引き上げ

9月 南米チリの沖合でM8.3の地震が発生

   阿蘇山噴火 警戒レベル3

   台風21号、沖縄・先島諸島を直撃、最大瞬間風速81.1メートルを観測

   1957年の観測開始以来最大、日本の観測史上4位

   宮城県栗原市で観測史上最多となる1時間雨量72ミリを観測

   大崎市では渋井川の堤防が20メートルにわたり決壊、1000人が住む地区が冠水

   日光市で24時間雨量400ミリを観測、鬼怒川の堤防が決壊

10月 アフガニスタンでMg7.5の地震。280人死亡

11月 東京・八丈島で「50年に一度」の大雨

   北海道・札幌が「62年ぶり」の大雪に見舞われた。

12月 台風27号発生。1月から12月まで毎月発生したのは1951年の統計開始以来初。

 

振り返ると、太陽風の影響による磁気嵐があった3月・6月の前後に、地震や火山活動が活性化しており、やはり、地磁気の地球への影響は大きいように思われます。以下は東工大丸山教授の発言録ですが、注目に値します。

 

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=261679

 

・地震も、火山噴火も、雷も、宇宙線が引き金になっている。

・宇宙線が、マグマの中からガスを作り出すのが可能らしい。

・宇宙線の照射が激しくなると、火山が噴火しやすくなる。

・今年(2008年)から宇宙線がかつてないほどの量、降っている

・地震も同じ。しかも、浅いほど強力な宇宙線が入る。

・これまで地震は力学と捉えられてきたが、化学の要素が大きい。

・例えば、万力の間に石を挟さんで応力をかけても割れないが、水を一滴垂らせば、割れる。宇宙線の刺激で発光すれば、破壊が始まる。

・太陽の活動と宇宙線(→地震、火山噴火)には相関関係がある。

・昔から、“太陽の黒点活動が激しいと天変地異が起こる”と言われてきたが、それは逆。太陽の活動が活発だと宇宙線は飛ばされてしまう。

 

オーロラの写真はこちら⇒http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5905.html

低緯度オーロラの仕組みはこちら⇒http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2012/04/1066.html

 

また環太平洋・インド洋の火山活動は明らかに活性化。それと連動した南アジア・東アジアの気象も大いに、豪雨化していっています。また太陽風の影響→北極振動の影響による偏西風蛇行が強まっており、集中豪雨がますます強まっていっています。

 

異常気象の仕組みはこちら⇒http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2011/12/1008.html

 

さて、以上が2015年の振り返りですが、次週は2016年の予測に挑んでみたいと思います。

 

 

List    投稿者 tutinori-g | 2016-01-03 | Posted in D05.自然災害の予知No Comments » 

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