2006-10-18

栄養バランスが大事ってホント?

のりです、こんにちは:D
栗・芋・マツタケ・・・、美味しいものがいっぱい、しあわせ~の秋ですねぇ。
会社の健康診断を間近に控え、体重が気になりつつも、食欲を抑えられない私です

ところで、みなさん、食事「栄養バランスには気をつけてらっしゃいますか~?「バランスのよい食事をする」って大切なことだとみんな思ってますよね🙂

ですがっっ!!ですがっっ!!
現在の「栄養バランス重視」には大きな落とし穴がぁ~~!!
穴、覗いてみます?

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以下、食生活史研究家の鈴木猛夫氏のHPより引用です。
少し長いですが、ぜひ読んでみてください。

「戦後の栄養教育の問題点」
戦後の栄養指導で最も強調されたのが「栄養のバランス」です。何でも満遍なく偏食せず食べることが大事だという指導です。その為の分かりやすい方法として厚生省は昭和33年に「六つの基礎食品」という指導を始めました。食品の栄養素、栄養効果、含有量などを元に種々の食品を六群に分類し、それぞれを選んで献立を立てれば自然とバランスのとれた望ましい献立になるという指導です。
栄養素を根拠に摂るべき食品を選択するという手法で栄養素主義ともいえます。現在はこの方法が正しいという前提で食生活が組み立てられていますが、実はとんでもない落とし穴があります。食生活は本来その土地で、その季節にとれる物を食べるというのが大原則です。日本では米、雑穀、豆類、海産物などの食材が入手できます。だから食べてきたのです。決して栄養素を根拠に食べてきたわけではありません。これは日本に限らず世界中どこでも同じです。この原則を忘れると食生活はおかしなことになります。
しかし栄養素から判断するとその土地で、その季節にとれようがとれまいがそんなこととは無関係に選択されてしまいます。日本では産出できない硬質小麦から作られるパンやパスタも戦後は熱心に勧められてきました。日本の食文化の歴史には一度も登場しなかった食品です。原料が産出できないのですから当然です。しかし栄養素を根拠にして米と同じ澱粉質が多いからとして戦後の栄養指導の中では、米に並ぶ主食と位置付け摂取を奨励してきました。 (中略)
また卵、肉類、乳製品等はたまのお祭りなどのハレの日に食べた程度で常食ではありませんでしたが、戦後は栄養改善運動の中で栄養があるからと熱心に奨励されてきました。伝統的な食文化や産物、季節感、日本人の体質などは軽視され、欧米流の食生活を見習って日本人も欧米人と同じ物を食べようという栄養指導がされてきました。
しかし江戸時代の人が「栄養のバランスが大事だ」と言ってパンに牛乳、ハムやソーセージ、チーズ、食後にヨーグルト等という食生活をしてきたでしょうか。昔の人は決して何でも満遍なく食べていたわけではありません。だから栄養バランスの悪い食生活だったのでしょうか。そうではないとおもいます。各国で、各民族で食べたきたものはみんな違って当り前なのです。日本人は昔から日本で入手できる食品を食べてきたことによって今の我々の体質が出来上がったのです。ですから体質に合った望ましい食生活のあり方は日本に限らずどの国でも、長く受け継がれてきた伝統的な食文化の延長線上でこそ考えるべきなのです。
現在の食生活の常識は戦後の栄養改善運動の結果生まれたもので、その多くが非常識なもので、今こそ早急な見直しが必要です。香川栄養学園(女子栄養大学)が指導する「四群点数法」、や(社)栄養改善普及会が提唱する「三色運動」も栄養素主義による食品の選択法であり、全く無意味な指導法で、その結果が欧米型疾患やアトピーの急増です。早急な見直しが必要です。 (後略)

すごく重要な視点で書かれてると思いました
これを読むと、バランス、バランスって言ってるけど、バランスのいい食事って何?って疑問になってきました。特に、栄養素重視のオ・カ・シ・サが気になってきたので、
次回、もう少し深く追求してみたいと思います お楽しみに~。

List    投稿者 sakanori | 2006-10-18 | Posted in N01.「食への期待」その背後には?3 Comments » 

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コメント3件

 まりも | 2006.10.24 20:04

地球の温暖化→海面が上昇→島や埋立地が水没!というのは、テレビや新聞でもよく言われているけど、水資源の枯渇の話はほとんどききません。逆に、海面上昇→水が増える?ようにイメージしてしまいます。
誰かにとって、「都合のいい事実」と「都合の悪い事実」があって、「都合の悪い事実」はことごとく隠蔽されているのでしょうか?人間は、石油がなくても何とか生きてゆけるけれど、水がなくなったら死んでしまうのに。

 たかな | 2006.10.26 18:10

水の使用量が多い地域って、具体的にはどんな風に無駄遣いしてるのでしょう?
節水してない!とかそういうレベルじゃないですよね?
それとも、反対に使用量が少ない地域は下水道が整備されていなかったり、ヨーロッパ等のように、水の勢いが弱くって、垂れ流しにくいから、とかかな?

 ラ・マヒストラル | 2006.10.27 11:29

>まりもさん、たかなさん
水がなくなると人類は生きていけない。そのとおりですね。水資源は決して私有できない、自分勝手な都合で使ってはならないものだと思います。
使用量の多い国というのは、やはり先進国が多くなります。土木技術を持っているし、農業以外の需要も高くなります。日本だって本文中のグラフではアジアの中に入っていますが1000/年・人も使っています。無駄使いかどうかは・・・価値判断が入りがちなので、もっとデータを精緻に見ないとなんとも・・・。
アラル海は綿花生産のための流れ込む河川から取水した挙句アラル海が小さくなってしまいました。アメリカ南西部は穀物生産のための地下水のくみ上げです。
いずれも乾燥地帯での大規模農業のために旧ソ連と米国が推進した無理やりな灌漑用水によるもので自然の摂理に反していることは明らかです。

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