【髪を洗いすぎてはいけない!?】科学を身近に☆NewStream
旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。
普段何気なく髪を洗っていますが、実は髪の洗いすぎは髪にとってよくないことが分かりました
洗剤を使わない洗髪についてより
今日本人は清潔志向が強く、その結果「体や髪をよく洗うこと=清潔」、「垢やホコリがないこと=清潔」と、清潔の本当の意味を誤解している人が多いからです。
医学的に言えば「清潔」とは、「皮膚面に病原菌が住み着いていないこと」または「常在菌と病原菌のフローラのバランスがとれていること」を意味するのです。
だから、皮膚の垢やホコリを一粒残らず洗い去ることが「清潔」ではないのです。
皮膚の垢を全て洗うという行為は、むしろ本当の「清潔」とは逆の事態になる可能性もあります。
つまり、洗い過ぎる行為は垢と一緒に皮膚の正常な常在菌、特に表皮ブドウ球菌をも洗い流してしまうからです。
体に棲み付いている常在菌は、水虫の真菌のように強固に皮膚内に付着しているのでもなければ、表皮の中に直接入り込んでいるわけでもありません。
皮膚の表面に皮脂膜とともに遠慮がちに棲んでいるのです。
そのような控えめに生活している常在菌は、シャワーを浴びるだけで80%近くが、お風呂に入るだけで90%近くが、さらに洗うことで95%近くが洗い流されていなくなってしまうと言われています。
その上にです。あなたは洗剤を使用して体を洗います。洗剤は当然ながら洗浄力が強い。
洗浄力の強い洗剤でゴシゴシ洗えば、常在菌は限りなく0%に近くなってしまうでしょう。
そうなるとどうなるか?
今度は黄色ブドウ球菌等のより強い雑菌が繁殖しやすくなるのです。より強い雑菌とはより強い臭いをつくる菌のことです。
つまり、表皮ブドウ球菌等の常在菌は、より強い臭いをつくる菌が繁殖しないようにニオイバリアーともなっているのです。
頭も体と同じです。
頭皮にも皮脂膜があり常在菌が住み着いています。
それらが、あなの頭のニオイを防いでいるのです。
【Point】
①本来、皮膚には様々な菌がバランスを取りながら共生している。
②洗浄力の強い洗剤で洗うと、そのバランスが崩れ、ニオイの元にもなってしまう。
髪を綺麗にするために、シャンプーで髪を洗っているのに、それが逆にニオイの元となってしまうなんてショックですよね 😥
それでも、毎日髪を洗わないと気がすまない って方も多いと思います。
(かくいう私もですが )
そんな方には、たまにはぬるま湯だけで洗ってみたり、マッサージするような感覚( シャンプーの語源はマッサージという意味らしいです )で髪を洗ってみてはいかがでしょうか
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