【「一人称単数形」を頻繁に使う人ほど鬱になりやすい!?】科学を身近に☆NewStream
旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。
いつも、「私」「私」「アタシィ~!!」と連発する人、あなたの周りにもいないでしょうか?
最新の研究によると、「私」「僕」「俺」などの単数形の一人称を会話でよく使用する人ほど、鬱(うつ)になる傾向のあることがわかった
そうです。
自らが該当していると感じた方は要注意ですよ~
以下ロケットニュースより引用
■一人称単数形を頻繁に用いる人ほど鬱になりやすくコミュニケーション下手であることが判明
一人称単数形で話す人ほど鬱になる傾向がある
独カッセル大学のヨハネス・ツィンマーマン博士は、男女118人を対象にインタビュー形式で様々な質問をし、被験者たちに回答してもらった。彼らの多くがうつ病で医者にかかっている人々だ。
インタビュー中の会話で、被験者たちがどれだけ一人称単数形を用いるか調べたところ、うつ病患者はそうでない人に比べて圧倒的に使用頻度が多いと判明。さらに、症状が重い人ほど頻度も増すことがわかった。
単数形を連発していると他者とのコミュニケーションにも問題を抱えやすい
また、一人称単数形をよく使う人々には、他者とのコミュニケーションが上手く図れない傾向がみられた。
彼らには、「注目を集めたがる」「独りで過ごすのが苦手」「過度に自分をさらけ出そうとする」などの特徴があったそうだ。複数形の一人称をよく用いる人はコミュニケーション能力が高い
対照的に、「私たち」「僕たち」のような一人称複数形を使用する人は、コミュニケーション能力が高く、良好な対人関係を築きやすいことが判明した。
博士によると、「一人称単数形は、自己を他者と区別し確固たる存在であることを示します。それとは逆に、一人称複数形は、自己が社会やグループの一部であることを表します。そのため、普段の会話で上手に複数形を用いる人ほど他者との関わり合いを重視し、良好な関係を保てるのだと考えられます」とのこと。
「私」という言葉はほぼ無意識のうちに出てくるため、日頃どれほど頻繁に使用しているのか、自分自身ではなかなか気づきにくいものである。みなさんの周りにやたらと一人称単数形で話す人がいたら、彼らが鬱になる前にこっそり教えてあげると良いかもしれない。
■ポイント
・「一人称単数形」、要するに「自分」を表す言葉を頻繁に使っている人ほど、鬱になる傾向がある。
・「一人称単数形」を使っていることは、無意識に「自分と他者を区別している」ということ。逆に「一人称複数形」を使っていることは、無意識に「自分が他者(みんな)や社会の一部にある」ということ。
・この違いが”うつ”に関係している可能性があるということ。
周りの人との関係が途絶えることほどつらいものはありません。
それは、「私」とか「俺」とか「自分」という言葉(概念)そのものを使うことで、無意識のうちに自己の意識が他者やまわりとの関係を拒絶していることに繋がるのではないでしょうか。
「自分」や「個性」という言葉はまるで、それを求めないと人間としてダメである(生きる価値がない)かのように、人を追い詰めてゆきます。みんな本当は、みんなと想いを同じにしたいのに・・・。
『“自分”から“みんな”へ。』
うつ対策には”この転換”が一番の特効薬なのかもしれません。
■参考リンク
・”うつ”から回復できたのは「病院に行かなかったから」
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