2013-06-11

【腸は体のストレスセンサー?】科学を身近に☆NewStream

旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。

以前、【病は「腸の脳」が原因!?】という記事で、「胃の不調や腸内細菌がうつ病や不安神経症を促している可能性のある」
というニュースをお伝えしました。

今回の記事では、

「腸が外圧を感知して、身体の健康に保つ仕組みが解明された」

とのニュースです。

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以下、腸は体のストレスセンサー?ストレスを腸が感知して体を健常に保つ仕組みを解明/東京大学より抜粋

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(上略)
私たちの体が健常な状態を維持できるのは、常に受ける様々なストレスに個体が巧みに応答しているからです。組織が傷害を受けると、炎症を含む全身性のストレスが体に生じます。
東京大学大学院薬学系研究科の三浦正幸教授、武石明佳研究員らは、理化学研究所の倉永英里奈チームリーダーと共同で、創傷ストレスに応答して体を健常に保つ仕組みとして、腸による全身性ストレスの受容とそれに引き続く腸幹細胞の活性化による細胞の再生が重要であることを解明しました。

ショウジョウバエを使った今回の成果により、外界からのストレスを腸が感知してストレス応答し、ストレスセンサーとしての役割を果たした腸上皮細胞は速やかに細胞死をおこすこと、その際に幹細胞の増殖を促して、細胞数に過不足のない腸上皮再生と個体の生存を維持していることが示されました。傷害部位から離れた場所の幹細胞が活性化して再生を促すこの仕組みは、脳虚血後に成体脳にある幹細胞が活性化され、脳の修復が促される現象とも似通っています。

今回、全身性ストレスの応答によって組織幹細胞の活性化を促すことが、健常な体の恒常性維持に重要であることが初めて明らかになりました。この発見を糸口に、全身性ストレス応答と幹細胞活性化をつなぐ分子メカニズムの遺伝学的な解明が期待されます。
(以下、略)

多細胞生物の全ては、腸から進化しています。

初期多細胞生物の海綿は、単細胞生物が寄り集まって、海中ポンプの構造を形成。海水の流動を促すことで、効果的に海水中の微生物やミネラルを吸収する方法を獲得しました。
以降、そのポンプの内側を腸(最初の内臓)として完成させ、次第に腸を進化させ、同時にその周りに神経系や循環器系の組織を張り巡らせて行きました。

現在、私たちの身体の中で機能している心臓も脳も、元は全て腸から進化した器官なのです。
その進化の系譜は、生殖⇒発生過程を見ても明らかです。

腸が外圧を感知し、それに適応しようとする構造は、健康な身体づくり助けます。
腸内細菌は体内の外圧適応態。食事療法が効果的であるのも頷けますね。

参考
腸から進化した多細胞生物

セロトニンの95%が腸で作られている

胃腸から脳へ伝わる情報の方がはるかに多い

List    投稿者 tutinori | 2013-06-11 | Posted in W.科学NewStreamNo Comments » 

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