2014-01-29

【人格障害と嗅覚能力は関連性がある】科学を身近に☆NewStream

旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。
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(画像はコチラからお借りしました。)
重い人格障害のある人は、嗅覚能力が極端に低いという研究結果があります。
発表されたのは2012年なので、既に2年ほど前の記事になりますが、
「反社会的行動」や「共感の欠如」、「冷淡」さなどで特徴づけられる人格障害と嗅覚の障害はどちらも、
脳の眼窩前頭皮質と呼ばれる部分の機能障害に発する
ことがわかったそうです。
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 オーストラリア・シドニーにあるマッコーリー大学心理学部の研究者らは、人格障害と嗅覚障害の関連性を調べるために人格障害と診断された19~21歳の79人の嗅覚能力を検査した。
 用いたのはペン型のスティック1本ずつに異なる匂いを入れたスティック型嗅覚検査法で、オレンジやコーヒー、皮革の匂いなど16種類で検査した。すると被験者たちが匂いを特定したり、かぎ分けることに問題を抱えていることが明らかになった。また人格障害の診断スコアが最も高かったグループは、嗅覚能力が最も低いグループと一致した。
 脳の前頭葉にある眼窩前頭皮質は、衝動や計画性、社会規範に沿った行動などをつかさどる部位として知られている。またこれまでの研究で嗅覚信号の処理でも重要な役割を担うことが示唆されているが、正確な機能は明らかになっていない。
 ただし研究は、嗅覚能力が低いことがすなわち人格障害を表すものではないとしている。また統合失調症やパーキンソン病、アルツハイマー病などで嗅覚障害が現れることがあるという。
人格障害と嗅覚能力に関連性があることが判明(オーストラリア研究)より引用

眼窩前頭皮質とは、

ヒトの脳にある連合皮質の領域の一部で、意思決定などの認知処理に関わっているとされている。眼窩前頭皮質という名称は、この領域が前頭葉の中でも、眼窩の上にあることから付けられた。この領域は、視床の背内側部にある、内側の巨大細胞核から投射を受ける領域として定義されている[1]。眼窩前頭皮質は非常に個体差が大きいことが、ヒトおよび、非ヒト霊長類 (non-human primate) の研究において確かめられている。
Wikipediaより

もともと夜行性であった哺乳類は嗅覚と聴覚を発達させて生き延びてきたことを考えれば、基本的な機能である嗅覚が上手く機能していないと共認回路が上手く形成できないため、人間関係に支障を来たすということは十分考えられるのではないでしょうか。
脳進化の原動力は、原始哺乳類の嗅覚進化にある

嗅覚の作用~プルースト効果~

List    投稿者 staff | 2014-01-29 | Posted in W.科学NewStreamNo Comments » 

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