2012-03-27

【人はなぜ食べ過ぎるのか】科学を身近に☆NewStream

 旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。
%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%99%E3%81%8E.jpg
 
 過食傾向のある人は、実は食物から得ている快感が少ない可能性があるという事が、オレゴン研究所の実験結果で明らかになりました。
 
人はなぜ食べ過ぎるのか:WIRED.jp  

われわれはなぜ、すでにお腹がいっぱいでも、ピザやチョコレートケーキに手を出してしまうのだろうか。よくある見方は、食べ過ぎは貪欲から来るもので、食べることが好きすぎるためというものだ。禁欲主義的な価値観からすると、肥満は人格的欠陥の表れとさえ見られてしまう。
しかし、実際にはこれは逆のようだ。オレゴン研究所のカイル・バーガーとエリック・スタイスが手がけた新しい研究によると、過食傾向のある人は、実は食物から得ている快感が少ない可能性があるのだという。ゆえに、相応の報酬(快感)を得るために、多量の食物(と余分なカロリー)を摂取しなければならないというのだ。

続きが気になる方は、応援のクリックをよろしくお願いします!  

 にほんブログ村 環境ブログへ


ありがとうございます 😀

研究チームはまず、151人の若者を対象に、毎日の食習慣と過食に関するアンケート調査を行った。次に、彼らを脳スキャナーにかけてミルクセーキの写真を見せ、その後に本物を少し飲ませた。
研究チームが特に関心を持っていたのは、脳のドーパミン報酬系が示す反応を見ることだ。ドーパミン報酬系とは、快い事柄に起因する「快い感情」の生成をつかさどる大脳皮質のネットワークだ。
報酬系の反応を、被験者の食習慣と比較したところ、日常生活でアイスクリームを最も頻繁に食べている被験者は、実験でミルクセーキを飲んだときの報酬領域の活動が最も少ないことがわかった。この結果は、食べることに対するドーパミン・ニューロンの反応が鈍いために、それを埋め合わせようとしてますます食べてしまう構造があることを示唆している。
今回の研究は、危険な「過食のフィードバック・ループ」に関するスタイス氏の既存研究を発展させたものだ。肥満に苦しむ人たちは、報酬系の反応が鈍い傾向にあり、さらにはドーパミン受容体の数も少なかったりするが、過食は問題をさらに悪化させる。食べる量を増やすと、ひと口ごとに得られる快感がますます減ってしまう。アルコール中毒患者が、酒の量をどんどん増やさないと、以前と同じくらい酔えなくなるとの同じように、「機能不全の報酬回路」を持つ人は、同じレベルの満足感を得るために、食べる量を増やしていかざるを得ないのだ。

【ポイント】
食べ過ぎる人は、「食べる」こと自体の充足感が低いために、食べる量を増やしてしまう。さらにその背景には、日常での心の充足感(=共認充足)を得られていないことがあると思われる。過食・肥満という現代病は、「物的に豊かになった」だけでなく、「共認充足が得られない」という心の問題に根ざしている。

参考:感謝は万能薬☆

List    投稿者 staff | 2012-03-27 | Posted in W.科学NewStreamNo Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2012/03/1058.html/trackback


Comment



Comment