2012-10-30

【筋肉の疲労は乳酸ではなかった!?】筋肉を回復させる魔法の乳酸!科学を身近に☆NewStream

旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。
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駆使し続けると疲れてしまう筋肉!
この原因とされてきた乳酸。恐らくかなりの方々が「筋肉が疲れた~。乳酸が溜まってる~。」と言ったことがあるのではないでしょうか(*´∀`*)
さてさて…この悪者「乳酸」ですが実は悪者ではなかったのですッッッ(*´Д`)

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まずはこの乳酸が何故悪者にされたのかを調べてみましょう
乳酸-筋肉アカデミー-より引用~

「乳酸=疲労物質」と言われるようになったのは、「疲労すると血中に乳酸が増える」という100年ほど前の実験の結果だけ。わかっているのは「疲労した身体の血液中には乳酸が増えている」という事実だけでした。しかしながら、それは「乳酸が肉体を疲労させる」というような形に変わり、「乳酸=疲労物質」と言われ続けてきたのです。まだまだ、このような研究は数多くあります。これから先、身体にいいものが、実は悪かったり、身体に悪いとされているものが良いものだったりすることも多いのではないでしょうか?そのためにも、このような研究者には、いろいろなことを真実として、発表できるような形にしてもらいたいものです。まだまだ、はっきりとしたことがわからないだけに、最新の情報をいち早く手に入れ、乳酸が疲労物質ではないことを覚えていただきたいです。

~引用終わり~
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この乳酸≠筋肉の疲れは2004年8月「サイエンス」に発表されました。
Putting Muscles to the Acid Test
本当に簡単ですが訳すと以下のようになります。
「乳酸がある方が筋肉は持続的に活動が出来る」
ここで重要なのは何故「筋肉を使うと乳酸が血中に増えるのか」というところです。
ここでは速筋が遅筋に乳酸を送っています! 乳酸はエネルギー源!より引用します。

乳酸自体が直接エネルギー源となることはありません。ピルビン酸→乳酸とは反対の乳酸→ピルビン酸の反応が起きて、ピルビン酸がミトコンドリアで使われば、乳酸はエネルギー源の元となります。調べてみると無酸素運動で早く動く速筋はピルビン酸→乳酸の方向で反応が進みます。一方、心筋と主として有酸素運動で動く遅筋では乳酸→ピルビン酸の方向で反応が進むことが判明しています。新しい図式では速筋→血中乳酸→心筋・遅筋・肝臓という事になります。実はグリコーゲンをたくさん貯えている速筋が血液中に乳酸の形で心筋・遅筋にエネルギー源を送っているのです。それでも使われなかった乳酸を肝臓が回収するというしかけです。

なるほど:D
これで筋肉を使えば乳酸が血中に増えることがわかりました(*´∀`)
また、八田秀雄教授(東京大学大学院総合文化研究科)の研究で「乳酸を飲ませながらトレーニングしたマウスの方が飲ませないマウスよりも元気がよく、結果としてミトコンドリアが多く増えて、トレーニング効果が高いという結果が得られる」ということがわかっています♪
体にとって悪者にされていた乳酸(;´∀`)
しかし!実は非常に優れた良いヤツだったのです!
これからは「疲れた~。乳酸が頑張ってくれてる~。」と言うようにしましょう
体の疲れは「無理をしているから」です。
疲れを感じたら無理せず休みましょう♪
それが健康への一番の近道です★★
Post Script
ちなみに乳酸飲料(乳酸菌飲料)には乳酸は含まれていません。
乳酸を経口で摂取する方法としては食品添加物「第一乳酸 乳酸(90%) 」があります。
酸と呼ばれるだけあり、ネット上では「飲めたもんじゃない!ほとんど酢だ!」と不評のようです(;・∀・)
運動すれば自然と生成されるものですので無理に摂取しなくても大丈夫デスよ

List    投稿者 sima-t | 2012-10-30 | Posted in W.科学NewStreamNo Comments » 

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