2012-03-04

科学はどこで道を誤ったのか?』(13) 中世後期~キリスト教の権威付けのための大学の創設により、神の手先の「神官」から「学者」が登場する~

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  (※左はトマス・アクィナス、右はアリストテレス)

前回記事(リンク)では、キリスト教が勢力を拡大しヨーロッパ世界を席巻していく段階(中世初期)で、キリスト教の指導者である教父たちが「絶対化した『神』という観念から対象世界を理解するという倒錯した世界認識方法」をとるようになったことを書きました。
そして、それらは中世後期(12世紀)に、キリスト教指導者育成のために創設された大学に引き継がれてゆきます。

今回は、この倒錯した世界認識方法と大学の創設・制度化により、科学がどのように変貌していくのかに焦点をあてます。
時代は、11~16世紀の中世ヨーロッパです。

では、まずは、キリスト教指導者育成のために創設された大学の中身から見ていきましょう。

 

(さらに…)

  投稿者 kirin | 2012-03-04 | Posted in B.科学史, B01.科学はどこで道を誤ったのか?No Comments »